成田からフランクフルトまでを、ルフトハンザのA380で、帰りのウィーンから
成田までをオーストリア航空航空を利用しました。何れもビジネスクラスです。
旅行前に妻が膝を痛めたために、簡易型の車椅子を利用しての旅行でした。
一般の荷物と同様に預けると車椅子の故障の原因になるので、空港の搭乗口
まで車椅子を利用して、その後機内に預けたいとのリクエストを上記2つの
航空会社にしました。
オーストリア航空からは、快諾の旨を温かいメッセージで返事をして貰いました
が、ルフトハンザでは、他の荷物と同様にチェックイン時に車椅子を預かる規則
になっているとの回答でした。少しむっとしたので、ルフトハンザに対して
オーストリア航空からの快諾のメールを添付して再度リクエストしたら、やっと
搭乗口まで車椅子を利用した後、他の荷物と同様に車椅子を預かり、到着後
搭乗口に車椅子を用意しますという回答でした。実際ルフトハンザではそのよう
に取り計らってくれたのですが、FRAに到着した際に搭乗口に車椅子はなし、
慌ててCAにクレームを出すと漸く車椅子を搭乗口まで持ってくる指示がだされた
ものの、15分程度待たねばならず、空港での予約したリムジンバスの時間に
ぎりぎり間に合った次第です。オーストリア航空の場合は、日本でのメールの
内容がうまく伝わっていなかったのか、車椅子を機内で預かることはできない
と言われ、日本支社の返事の証拠を見せろと言われました。
まさかこんなことになると思わなかったので、メールをコピーは持参していな
かったので、仕方なく他の荷物と同様の預りになりました。しかし成田に到着後
搭乗口で5分くらい待つと車椅子を持ってきてくれましたので、これには感激
しました。
次にビジネスクラスのサー-ビスですが、ルフトハンザ航空のA380は機材が
新しく、横に小物入れがありこれが結構重宝しました。又シートもライフラット
でしたが、かなり快適でした。口コミで評判の悪かった食事ですが、確かに
ワゴンで運んでくるので、ゴージャス感は無かったですが(ビジネスクラスの
席が100近くもあることも理由の1つ)、味は良かったですよ。映画もオンデマンド
で日本語訳のものがかなりあり退屈しませんでした。
一方オーストリア航空の方は、食器はすべて陶器で前菜から始まるフルコースで
フライングシェフも機上しており食事にかなり力を入れていることが分かりました。
味もかなり良かったので満足しましたが、食後のコーヒがいけません。何と
インスタントコーヒーではありませんか。かなりの種類のコーヒを用意している
割には、ベースとなるものがインスタントコーヒではね。これにはがっかり
しました。又、シートはルフトハンザ航空に比べるとやや古くしかも硬いシート
だったので、寝る際に体に痛みを感じました。また、映画はオンデマンドではなく、
日本語訳も少なく、更にヘッドフォンも長時間付けていると耳が痛くなるなど、
エンターテイメントではルフトハンザ航空にかなり劣っていました。
それから、A380は静かではないというコメントを拝見しましたが、私の感じでは
そんなことはありませんでした。非常に静かで揺れが少なく、今までの中で一番
快適なものでした。
それに比べるとオーストリア航空の場合は、やはり機体が古いので、騒音と揺れがかなり
気になりました。
後蛇足ですが、FRAでハイデルベルグ行きのLHのリムジンバスに乗ったのですが、乗口が分からず、空港の人に案内して貰いました。FRAは入国検査が非常に簡便でしかも家族単位で審査して
くれるのでかなりの待ち行列があったにも拘らず、15分くらいで終わったので何とかリムジンバスに乗ることができました。
ドイツもオーストリアも現地の人が非常に親切だったので感動しました。例えば、ハイデルベルグからフランクフルトにDBで移動する際、途中マンハイムで乗り換えだったのですが、ホームを移動するのにエスカレータが故障中で階段を使うしかありませんでした。すると多分大学生の青年が何と私と妻のスーツケースを持ってくれて、乗り換え先のホームまで案内してくれました。それがなければ、2つのスーツケースと車椅子を抱えて途方にくれていたでしょう。