ミサの式次第を日本語であらかじめ読んでおくと安心かも

フランス在住のカトリック教徒です。クリスマスのミサは、宗教を問わず、敬虔な気持ちになりますよね。

クリスマス・ミサの行われる時間は、教会によってまちまちで、信徒の多い大規模な教会では、一日に多くのミサが行われることになります。スケジュールは、クリスマスが近づくと聖堂のドアや掲示板に、お知らせとして貼りだされるはずなので、観光のついでに、日中にチェックしておくとよいでしょう。

各教会は基本的に、その教会が管轄する地区に居住または勤務する地元の人々の共同体です(よって、社会階層によって通う教会が違うということはありません。「司教」が長を務める大聖堂は、教会としての格が高くなりますが、そこに所属する信徒の社会的階層が高いわけではありません)。ですので、旅行者があまりにもローカルな教会に行くと、浮いてしまうかもしれません(イメージとしては、地元の公民館主催の夏祭りに、外国人観光客が紛れ込んだ感じ)。けれど、敬虔な気持ちをもって列席し、式の流れを邪魔しなければ、白い目で見られるようなことはないでしょう。

ところで、ミサの時に司祭から拝受する煎餅状の物体(日本語で御聖体、ラテン語でホスチア)ですが、「カトリックの洗礼を受けている信者」のみが受けることができるもので、キリスト教徒でもプロテスタントその他の信者は受けることができません。(日本の教会のミサでは、聖体拝受が始まる前に、その旨アナウンスする教会が多いです。)

ミサの式次第は、話す言葉が違っても世界共通(この「世界共通」というのが、カトリックの本質でもあります)なので、あらかじめ日本語で式次第を読んでおくと安心かもしれません。下記のようなウェブサイト(日本のカトリック教会が、初めて教会を訪れる人のためにまとめた案内です)がご参考になるかと思います。
http://www7.ocn.ne.jp/~goich/page8.html

楽しい旅行になりますように!

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2件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    05/10/12 09:25

    信者の方のアドバイス。頼りになります。

     丁寧なご教示、ありがとうございます。

     カトリックのミサは世界共通なのですね。なるほど、それなら、日本語の情報を調べるというのでも良かったのですね。
     教えて頂いたサイト、ゆっくり拝見いたします。

     聖体拝受。
     前のレスにはああ書きましたが、列に加わるつもりはありませんでしたから、ご安心下さい。

     kittttyさんへのレスにも書きましたが、信者の方の気持ちは大切にしたいと思っています。
     ただ、教会自体は異教徒もウェルカムかと思っていました。だって、カトリック教会のあの荘厳、異教徒を恐れ入らせる目的もあるとしか思えません。
     イエズス会の宣教師達も、まずはきらびやかな祭具とオルガンの音で、好奇心の強い日本人をひきつけたはず。
     ・・・って、いつの時代の話をしているんでしょう。


     中央線の謎。気になります。

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    そうですよね

    確かに日本への布教初期には異教徒を取り込みために工夫したそうですね。
    10代の頃宗教の授業で、日本ではカトリックはお祈りの手を仏教のように合わせたり
    (からませてグーじゃなくて)、葬儀の儀式も仏教的な部分を入れて日本人が
    入りやすいようにして広めたと習いました。 しかし本場中の本場ではさすがに。
    中世の地域の統治者を教皇が治めていたのだから、統治者の菩提寺のような教会は
    権力と栄光の象徴で、だからあれだけ美術価値が高いのだと思います。

    ドォーモに関してはやはり特殊な位置づけの教会だと思います。
    儀式時は観光不可で、信者のための信仰の場に徹しています。

    入り口でドアマンのように警備員(無線、銃、防弾チョッキ付)が
    1人ずつ’ミサの人しか入れません’と言いますし、イタリア語がわからず
    突破した人達は追われて’観光客は入れません’と言われてジェスチャーで
    追い出されていました。着席していた私はビビッてチラ見した所、
    ウォーキングシューズに大きめ鞄でカメラをぶら下げたバリバリ観光客姿の日本人でした。

    観光っぽくない格好で潜入した日本人を他にも見ましたが、後ろの方の席で
    控えめにしていたのが逆に外れた気持ちになったのか、すぐ途中でいなくなりました。
    疑惑の目で見られている筈の私は、バリバリ信者に徹していないと居られなかったです。
    全部終わって出ると、中に入れず外から観光している日本人がたくさんいました。

    何故か近くには警備隊が待機している車両まで止まっていたので
    中に超VIP(神父様、参拝者)がいたのかなと思いました。
    (重要文化財だらけの所へ人が沢山集まるのはいつものことの筈だし)
    神父様方は大勢いて、装束や三角の帽子など、すごいものを着けておられますし、
    檀家席のような場所には身なりやオーラーが街中では決して見ない人々だらけでした。
    でもやはり特別な格式だけあり、天井絵をはじめ中の装飾や荘厳さは圧巻です。

    一方、すぐ近くにたくさん普通の教会があるのですが、いつ通りかかっても
    ドアには誰もいなくてノーチェックかドア開けっ放しで、いつでも誰でも自由に
    出入りできそうでした。しかし中の装飾や雰囲気はそれなりに教会なのですが、
    ドォーモと比べるとかなり簡素で相当味気ない感じでした。こちらは普段着というか
    部屋着のようなラフな方々を多くお見受けしました。誰でもwelcomeな感じですが。。。

    入りやすさを重視するか、色々覚悟を決めてドォーモにこだわるか、という所でしょうか?

    スーパーのお買い物は本当にお勧めですよ。日本の輸入食材店で高価な物が
    驚くほど安いので、自分用にもお土産用にもなります。見るだけでも面白いです。
    カードは使えました。(そんなに買い込んでしまったのです。。。)

    祝日のレストランは路面店で探したので、私は見つけられませんでしたが、
    中心部の高級ホテルの中のレストランならやっていたのかな、と思います。
    (SAVOY HOTELなど)

    あと中心部はルネサンス時代の築600年レベルの建物ばかりですから、
    それなりの弊害はありました。1日だけ水道管トラブルで修理のため断水になり、
    断水が終わったと思ったら、何かおかしくて茶色いお湯が止まらなくなり。。
    同じ建物か場所の全てがそうなので仕方なく、お風呂なしで拭くだけコットンだけに。。
    動揺している私に対して、ホテルの人達は慣れた感じでした。

    専用のネット回線のあるホテルではなかったので、電話線を抜いてネット接続を
    色々やったのですが、何故か繋がらず、結局ネットカフェへ毎日通いました。
    日本語ありの所で助かりました。最初からネットカフェ頼りが良かったと思います。
    http://www.internettrain.it/citta_result.asp?citta=Firenze&citta2.x=9&citta2.y=8
    ちなみに私はPorta Rossa店へ通いました。クリックして左下のMappaで地図です。

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  • Re: ミサの式次第を日本語であらかじめ読んでおくと安心かも

    自分の行為は信者の方々には余り良い気持ちを与える事ではなかったと
    反省の上、気持ちだけは心から敬虔になりきって参加していました。

    確かに日本では公にカトリック教会が展開した歴史は、ヨーロッパより
    ずっと浅いので、地区会館的ですし、新参者受け入れもオープンですよね。
    フィレンツェでは狭い地域に教会がひしめいているので、人によって
    使い分けているようで、出入りする人達の雰囲気が教会によって違っていました。

    日本でも仏教の宗派で、現在の社会階層は別にして、何百年前が
    農民出身か武士出身かわかるように、カトリックの歴史が深い地域は
    同じ地区でもそれなりの縁のある方が多く集う場所なので、
    尚更外参者は配慮しないとと感じました。

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