ertaronyanさんのお許しを願いつつ

グラツィアさんのご回答をお見かけしたので、ソレントからアマルフィまでのバス内で私が経験した出来事をお話ししたいと思います。

ソレントを発車したのは10月末近くの快晴の午後で、シーズンオフとは言いながら、バスは観光客と地元の年寄りなどでほぼ満席になりましたが、私は早くから並んでいたので前方右側の席につくことが出来ました。

バスがラッタリ山地の峰に達したあたりで若者が1人乗り込んできました。彼は運転手と顔見知りだったらしく、席に着かずに運転手の後ろのポールに掴まって中腰で互いに話し始めました。

日本なら「運転中は話しかけないで下さい」という注意書きがありますが、そんな物は無さそうでした。

その内にバスは海を見下ろす断崖絶壁の道にかかったのですが、2人の話はますます佳境に入ったと見えて、運転手は右手をハンドルから離してぐるぐるとジェスチュアを始めました。それから10分あまり、こわかったですね。ただでさえスリルのある道を大型バスで片手運転しながらのおしゃべり。

しかし、さすがはイタリア人運転手、バスは何事も無く、つづれ織りのカーブを曲がり、車同志のすれ違いをこなして、アマルフィに着く前に若者は降りて行き、正直ほっとしました。ティレニア海の素晴らしい眺めどころでなく、忘れることの出来ないアマルフィ海岸の思い出です。

ertaronyanさん、失礼しました。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    09/06/21 14:26

    一応、あるのです。

    とんととんたさん、こんにちは。

    イタリアのバスにも、ちゃんと「運転手と話をしないでください」と表示がありますよ。
    でもその表示の下で、どうどうと立って話す客がいるのですよね~。
    立ち話はともかく、一番前の席に座って運転手と話し続ける客は、当たり前のように見かけます。
    そしてハンドル手放しの運転手も、バスやタクシーでは当たり前。
    なのに、肝心なところではちゃんと運転しているのですよね・・・
    この頃は慣れて、全然怖いと思わなくなりました。

    バスは、ソレントからだと右側に乗るのがベストですね。
    絶壁の眺めが楽しめますから。
    次回は、きっとこんな状況でも心配せずに楽しんでください。

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    あっても

    慣れたのですか。成る程。

    私はイタリアでの自動車交通の様子を見て、日本の規則万能のような社会について、本当に良いのかなと思うようになりました。

    例えばナポリ市内の車の運転が滅茶苦茶だとよく云われますが、私は必ずしもそうでないと思うのです。

    車の洪水の中、信号の無い場所での歩行横断でも、運転者に対してこちらの意思を充分に表示すれば、文句を言わずにきちんと止まってくれる。日本ならば、何だこいつは。自分は規則通りに運転しているんだ。邪魔するな。という態度をとるところです。

    彼等は結果が良ければ規則は横に置いて、臨機応変でもいいじゃないか、というところがある。このあたりは向こうの方が大人だな、と思いました。バス運転中の乗客との会話もこの範疇なのでしょうかね。