最近、見ていると少し気にしている人もいますが・・・・不思議なのは、何でみんな今、この時期に(夏休みですけど)スイスに旅行に行くんだろう?為替の観点から行くと、今、スイスというのは「最悪の目的地(?)」に近いのに・・・・・。
私は時々書いてるようにマネーロンダラー(?)なんですが、震災直後の三月末に鬼畜系の送金(!)(でも、冗談抜きで日本を見限っている日本人って案外たくさんいるような気がしますけどね。・・・)をチューリッヒにしたのですけど、その時のレートが90円。前回送った時が87円だったので、その期間に「円安」になった通貨があるんだ。と感心していたら、あれよあれよと今は97円くらいまで来ている。(私は為替差益が目的ではないので、念のため。)・・・・
ご承知の通り、スイスフランは世界最強の通貨になりつつあって、対ユーロは最高値を更新し続けていて、もちろん、対米ドルに対しても最高値を行っている。その結果、ユーロ圏からわざわざスイスに旅行する人は・・・・いない。
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=30796328
(英語の翻訳音声が入ってます。)
統計は見ていませんが、もちろん米国人にとっても、「こんな国」にわざわざ行かなくても・・・・観光客は激減しているでしょう。我々でさえ、「ユーロ」という安い通貨が手に入ります。今の111円前後というのは、一時期の160円に比べれば30%も円高になっています。別に、ドイツ、イタリア、フランスにだって、スイスの雰囲気に「近い」観光地はいくらでもあるので、そっちに行って、ユーロ圏の人たちのほっぺたを一万円札でたたきながら・・・おっと危ない。
逆にスイスにとっては、相対的にスイスフラン高の影響が少ない数少ない通貨が円や他のアジア通貨ですが、いくら中国人が・・・と言っても、やはり、日本人でしょう。日本のスイス観光局はすごい「ノルマ」を課せられているかも知れません・・・・。
いや、スイスの魅力は通貨高には関係ない。と言ってしまえば、身もフタもないのですけど、特に今年は「涼しいところで長い夏休み」が命題ですから・・・・この前、新聞を見ていたら、夏休みの関空からチューリッヒまでのチャーター便300席がすぐに完売した。との報道があって、電気も使えて、損得もシビアなあの関西人でさえこんな調子なのか・・・とちょっとびっくりしました。きっと、スイス側も日本人に対してはいたれりつくせり。なんでしょうねえ。でも・・・・不思議な話です。