レポート

スイスフランの不思議

公開日 : 2011年07月31日
最終更新 :

 最近、見ていると少し気にしている人もいますが・・・・不思議なのは、何でみんな今、この時期に(夏休みですけど)スイスに旅行に行くんだろう?為替の観点から行くと、今、スイスというのは「最悪の目的地(?)」に近いのに・・・・・。

 私は時々書いてるようにマネーロンダラー(?)なんですが、震災直後の三月末に鬼畜系の送金(!)(でも、冗談抜きで日本を見限っている日本人って案外たくさんいるような気がしますけどね。・・・)をチューリッヒにしたのですけど、その時のレートが90円。前回送った時が87円だったので、その期間に「円安」になった通貨があるんだ。と感心していたら、あれよあれよと今は97円くらいまで来ている。(私は為替差益が目的ではないので、念のため。)・・・・

 ご承知の通り、スイスフランは世界最強の通貨になりつつあって、対ユーロは最高値を更新し続けていて、もちろん、対米ドルに対しても最高値を行っている。その結果、ユーロ圏からわざわざスイスに旅行する人は・・・・いない。
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=30796328
(英語の翻訳音声が入ってます。)

 統計は見ていませんが、もちろん米国人にとっても、「こんな国」にわざわざ行かなくても・・・・観光客は激減しているでしょう。我々でさえ、「ユーロ」という安い通貨が手に入ります。今の111円前後というのは、一時期の160円に比べれば30%も円高になっています。別に、ドイツ、イタリア、フランスにだって、スイスの雰囲気に「近い」観光地はいくらでもあるので、そっちに行って、ユーロ圏の人たちのほっぺたを一万円札でたたきながら・・・おっと危ない。

 逆にスイスにとっては、相対的にスイスフラン高の影響が少ない数少ない通貨が円や他のアジア通貨ですが、いくら中国人が・・・と言っても、やはり、日本人でしょう。日本のスイス観光局はすごい「ノルマ」を課せられているかも知れません・・・・。

 いや、スイスの魅力は通貨高には関係ない。と言ってしまえば、身もフタもないのですけど、特に今年は「涼しいところで長い夏休み」が命題ですから・・・・この前、新聞を見ていたら、夏休みの関空からチューリッヒまでのチャーター便300席がすぐに完売した。との報道があって、電気も使えて、損得もシビアなあの関西人でさえこんな調子なのか・・・とちょっとびっくりしました。きっと、スイス側も日本人に対してはいたれりつくせり。なんでしょうねえ。でも・・・・不思議な話です。

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4件のコメント

  • Re: スイスフランの不思議

    ぼうふらおじいさんさん

     私的には75円くらいが「適正レート」ですねえ。感覚ですけど。

     おっしゃるとおり、というか、バーゼルとかジュネーブみたいに、ユーロ国と実態「混じっている」場所は、特にその辺の対ユーロレートをどのようにして日々生活しているのか・・・興味深いところです。スイス人は間違いなくおフランスで買物した方が得な訳ですしね。

    内蔵介さん

     (アマゾン)ドットコムの場合、本だと送料がかかるので、CO.JPで買うのと微妙なところですが、BD、CDなんかだと間違いなく安いですね。LLBeanも80円台になってから、相当買物していますよ。

     「96kHz/24ビットサンプリングのアルバム」はFLAC形式のデータですか?かなり本格的な「DAコンバート系オーディオ」を備えていらっしゃるようにお見受けしましたが・・・・最近、これも不思議ですけど、CDの音質を下回る圧縮データ(MP3、AAC、WMA等)で保存して、それでよし。っていう人が多くて、昔より後退してますよね。・・・私はJポップでさえも(?)最低WAVでは持っておこうと、CDからのリッピングに励んでいますが・・・。

    空の旅人さん

     ついに切れてしまった(?)スイス国立銀行がスイスフランの「利下げ」に走りましたが、円は逆らって(?)102円まで来ていますね。・・・・もうちょっとスイス人の「心境」を考えてやれよ。と思うのですけど。もっとも、わが日本も週明けにはドル安が進むかどうか・・・・人のことは言ってられません。

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    Re: Re: スイスフランの不思議

    高島たいらさん、おはようございます。


    >「96kHz/24ビットサンプリングのアルバム」はFLAC形式のデータですか?かなり本格的な「DAコンバート系オーディオ」を備えていらっしゃるようにお見受けしましたが・・・・

    はい、FLACでダウンロードですね。
    恥ずかしながら、オーディオと音楽を聴くのがメインの趣味ですので・・・

    とはいえ、お金をかけずに高級オーディオに迫りたいというアマチュア根性で、単身アパートのシステムはパソコン以外、DDコンバータは完成品基板、DAC、アンプ、SPは自作です。

    なお自作と言いましても、昔は自分で回路図を書き、部品を並べて配線していましたが、最近はプロ/アマの方が趣味とボランティア精神で設計されたプリント基板キットあるいは完成基板で配布されていますので、それを購入、製作、そのまま、あるいは改造し(箱に入れ)て使い、一応192kHz/24Bitの再生は可能な状態です。

    >最近、これも不思議ですけど、CDの音質を下回る圧縮データ(MP3、AAC、WMA等)で保存して、それでよし。っていう人が多くて、昔より後退してますよね。

    そうなんです。
    オーディオ業界が全部圧縮に向っている中、日本ではONKYOさんががんばっています。

    ただ、私もiPodは5GとTouchの2Gを持っていますが、車で聞いたり(5Gはカーステ状態)、電車でイヤホンで聞いていると、これで十分かも・・と錯覚するときもあります。

    数万円するイヤホンを持っている友人もいますが、何となく本末転倒な気がしまして・・・

    また、寝るときのBGM用にiPod用の再生装置(ドック付き、定価8000円をモデル落ち価格で)を買ったところ、うまくチューニングされており結構バランスがよいので驚きました。

    CDPを繋ぐと悲惨な音です。

    >・・・私はJポップでさえも(?)最低WAVでは持っておこうと、CDからのリッピングに励んでいますが・・・。

    WAVとはすごいですね。
    私はおTunesでジャケット写真を表示したいので、アップル・ロスレスでリッピングしています。

    やはりちゃんとした装置で聞くと差はありますので、本格的な装置は必須ですね。


    >もっとも、わが日本も週明けにはドル安が進むかどうか・・・・人のことは言ってられません。

    正体がよく判らない「投機筋」ってのが、各国の経済状態など関係なく、自分が得をするため売買をやっているようですね。

    アメリカ国債が下落すると世界中が困るのに、そんな事お構いなしの様です。

    もっとも日本は戦後貿易が黒字になって以来、国民の稼ぎでずっと米国債を買っているので、360円時代の国債なんて、1/3の値打ち・・・これまで買うだけ買って売ったという話を聞いたことが無いのですが・・・お気楽に売れないのも事実。

    故橋龍総理の一言が世界を震撼させたこともありますし・・・
    中国はその辺の事を判っているのかどうか・・・そちらも心配です。

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  • いつの間にか97円

    高島さんの投稿を拝見して、初めてスイスフランが97円になっているのを知りびっくりしました。
    スイスフランはユーロにリンクするもので、最近は80円近辺かと思い込んでいました。
    以前ユーロが160円台の時にチューリヒでトランジットをしましたが、その時のレートが100円ぐらいだったと思います。今のレートはその当時のレートはあまり変わりません。
    ユーロは30%以上下がっているのにもかかわらず。

    トランジットの際に時間があったのでチューリヒ市内に出かけてみましたが、フィッシュ&チップスが18フラン、コーラペットボトル(500ml)が3.5フランとあまりの物価の高さに驚愕したことを覚えています。
    ですからレートが80円でも、まだまだスイスは物価が高いと感じていました。
    僕はそれ以来、スイスへ行く気が全くしません。
    高島さんが言われる通り、スイスに近い雰囲気を味わえるところはいくつもありますので。

    それなのにスイス旅行が人気なのは、今は円高だから海外旅行には有利だと単純に考えている人が多いのではないでしょうか?(そもそもスイスがEUに入っていないと知っている人もそれほど多くないのでは?)
    スイスはイメージが良くて、夏場でも涼しそうに感じられますから。
    たぶんチューリヒに着いて初めてスイスはユーロではなくスイスフランという通貨を使うことや、あるいはスイスフランのレートや物価高を見て愕然とする人が少なくないような気がします。

    スイスで働いて給料をスイスフランでもらっている人は、世界一裕福かもしれません(笑)

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  • Re: スイスフランの不思議・・・こじつけの推論

    高島たいらさん、おはようございます。

    > いや、スイスの魅力は通貨高には関係ない。と言ってしまえば、身もフタもないのですけど、特に今年は「涼しいところで長い夏休み」が命題ですから・・・・この前、新聞を見ていたら、夏休みの関空からチューリッヒまでのチャーター便300席がすぐに完売した。との報道があって、電気も使えて、損得もシビアなあの関西人でさえこんな調子なのか・・・とちょっとびっくりしました。

    スイスフランが高いにもかかわらず・・・確かに円レートの面で見ればスイス旅行者が減らないのは確かに不思議ですが、以下推測です。

    (1)金がある人はスイスフランの換金レートを意識していないのではないか・・・

    (2)やはりスイスは行く価値がある??

     ケチを格好良く言えば・・・過去、関西人のケチの代表格は3人いましたが、その内の何方かが、「ケチと渋ちんは違う」と言う名句を仰せです。
     価値あるものには金をつぎ込む・・・スイスがそれに該当するのかもしれません。

     個人的にも1フランが100円程度までであれば「まあいいか」・・・と思ってしまいそうです。

    (3)ツアーの場合、早々に申し込んだので、しかたない・・・

    >きっと、スイス側も日本人に対してはいたれりつくせり。なんでしょうねえ。でも・・・・不思議な話です。

     他の国に行った経験に乏しいのに確かなことは言えませんが、短期の旅行先としては安心感が違う・・・のではないかと思います。

     国民の多くが適度に親切・・・・いつもニコニコ、でも押し付けがましくない、(現実はどうか知りませんが)観光地は田舎が多く、素朴な人が多い・・・そんなイメージです。

     さらには国民の義務であると言う、窓辺やベランダの花を欠かせてはいけない・・・なんて、住むとなると窮屈そうですが、旅行者には「美しい町、家」となりますし・・・

     それにしてもアメリカの債務問題、先般のニュースでようやく事情が理解できました。
    今の日本では「お前が言うな」と言われそうですが、アメリカ議会も「ええかげんにせい」と言いたいですね・・・・と思う一方で、今Amazon.comで色々買い込んでいます。

    しかし・・Amazon.co.jpも.comに負けず、輸入物を交換レートに近い値段で(しかも送料無料)で売っている場合がありますので、要注意です。

    アメリカで販売されている高音質音源のダウンロードも、今がチャンスと遅い通信速度にも負けず、夜な夜なやっています。

    96kHz/24ビットサンプリングのアルバムが17ドル・・・1400円以下ですから・・。

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  • Re: スイスフランの不思議

    高島たいらさん

    私たち日本人の殆どは依然として円中心・・。 増えたとはいえホンノごく一部の人たちだけがその他の通貨との関連に関心を払っているだけですね。 それも殆どが対ドル・・。

    スイスへ出かけるに当たっては対スイスフランだけが関心事です。

    かく言う私もその行く先は最近はスイス(及びその近辺)ばかりなので1フラン70円から110円ぐらいまでの変動は許容範囲です。 手持ちのスイスフランも購入したときの円換算をお札に記入しておいたら多分この範囲で入り混じっているでしょう。

    もっともスイスでは周辺諸国の人とのお付き合いから国内でも対ユーロの固定換算レート(モチロン民間ベースの暗黙の合意でしょうが)を導入して正札を2本建てにしているものが少なくありません。

    この場合クレジットカード決済にしたときが微妙です。取引にユーロ建て価格を選ぶか、スイスフラン建てのその時点(モチロンクレジットの定めると言う意味ですが)での為替換算によるユーロを選ぶのか、いずれにしても最終決済は円になるのですが、この違いは結構大きなものになります。

    この掲示板でのスイス関連主要テーマの一つスイスパスなどの国際的な値立ては今までは、海外での価格設定の基準はドル建てでした。 つまり日本での円表示も米ドルとの換算レートに連動して総代理店が月単位?かなにかで決めていたようです。

    ・・今のこの事態ではこうした状況がどうなっているのか興味が湧くところです。

    為替のベテランのスイスですからその辺は抜け目無く対応しているとは思いますが、旅行関連各社の頭の痛いところでしょう。

    ・・憧れのスイスへようよう手をかけた人たちにとっては多分そんなことはどうでもいいのかもしれません。

    そこのところが私たち日本人の心配でもあり、安心?でもある”おおらかさ”なのかもしれませんが。

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