ご参考まで

去年はフィレンツェのドォーモでエピファニー(誕生告知日でクリスマスより大きな位置づけ)、
一昨年はパリでクリスマスのミサに参加しました。

まずヨーロッパは宗教戦争を長年繰り返す程、宗教が重要である事に、
宗教に無頓着な日本人は注意を払う事が大切だと思いました。

日本の菩提寺のようで、誕生時の洗礼を受けた場所でないと普通は
結婚式やお葬式はできません。格式が高い程それは厳格です。
ヨーロッパは階級社会ですから、家(嫁家)の格式と教会が一致するのです。
(最近破談したヒルトン姉妹がダイアナ妃と同じ教会で式を挙げようとしても断られた様に)

ですから、格の高い教会で大きなミサへ参加する時は注意して、できる限り
観光客ではなく、せめて地元のアジア系の人に見えるように意識して下さい。
写真や目だってキョロキョロは大変失礼です。観光はミサとは別の機会に。
ただ、地元を離れた信者がミサのため帰省するのか、遅刻は全然普通ぽかったです。

ミサ(発音はメス)は日に何度もあります。(祝日のメインは9、12、18時)
1時間位なので、クリスマスなどは殆ど1日中ミサ中みたいです。
信憑性はわかりませんが、こんなのを見つけたのでご参考まで。
http://www.duomofirenze.it/attivita/liturgical.htm
イブのミサのメインは25日の0時頃です。若者はその後、仲間と家で徹夜で
ドンチャン騒ぎになり、日本の大晦日の深夜の初詣でと同じ感じです。

フィレンツェのドォーモ(一応本名はサンタ・マリア・デル・フィオーレ)の場合、
天蓋を奥に手前の右横が入り口で、ミサ予定などのチラシがおいてあります。
まず写真撮影に出かけてチラシを取り、後からミサへ参加されては?
あと大きなミサがある日はドォーモへ登れないので、少し低い隣の塔の方しか登れません。

当日は人が多く集まる日だからか、テロがあったかと思う程、警備陣が凄いです。
’ミサの人しか入れません(観光客お断り)’と入り口で警備に言われますので、
適当に’スィー(はい)’と言って入って下さい。聖歌記載のパンフを取り、
右側へ入って、人がいる列の後ろ(所作を真似るため)に座って下さい。
後は起立、着席を合わせ、聖歌や祈祷などはパンフを見ながら口パクで。

終わりの方で中央に並んで、順番に500円玉大のウェハース(味ナシ海老煎餅)を
司祭に口に入れてもらって食べます。(キリストの身体の一部を戴く意味)
ちなみにパリでは親しいフランス人と行ったので、異教徒の私にこの行為は屈辱だから
やらなくてもいいと心配されましたが、日本人は宗教関係ないから大丈夫と言いました。

列で順に祭壇近くを回って、赤ちゃんキリスト像を拝謁します。
真っ黒ですが、お寺でいえばめったに公開しない古い仏像みたいなものです。

席の近い人達と握手を交わす(フランスではキス)部分もあります。
献金箱が回ってくるので、周りを見て同じようなお金を入れておきます。
とにかく周囲を観察して、郷に入ればで順応して儀式を済ませましょう。
うわべの観光よりも深い所で、現地の歴史と精神を体感できます。

イブの後も日本のお寺の3が日のように、連日ずっと1日中ミサのような状態です。
街中教会だらけなので、鐘が方々からいつも沢山鳴っていて頭が痛くなります。
散策しながらふと見つける庶民用の教会はドアが開いていて気軽に入れそうです。
お店は昔の日本の3が日のような営業状態なので、食料持参が良いでしょう。

初めてなら美術館や観光名所など、大抵歩いて回れるので便利ですよ。
街中の電光装飾が綺麗ですし、足が疲れたら馬車タクシーがあります。

気候は日本より暖かいです。(寒気流がアルプスでさえぎられるので)
昨冬はセーターやコートの活躍は成田までで、街中を歩き回ることもあり、
長袖、ジャケットに夜はマフラーで十分でした。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    05/10/11 15:02

    大変詳しい情報感激です

     kittttyさん、知りたかった情報がほとんどわかりました。ありがとうございます。

     教えて頂いたサイト、まださっと目を通しただけですが、グレゴリー聖歌とかありますね。向こうでもスケジュールを調べて、聞けるものならば、是非聞いてみたいと思います。

     以前、アメリカで南米の友達に連れられてカトリックのクリスマスミサに出席したことがあり、その荘厳さに感動した記憶があるので、是非、本場のミサも拝見したいと思っていました。
     だいたいの手順はわかりますので、失礼のないようになんとかうまくごまかせると思います。

     そのときは、友人から聖体拝受はファーストコンフェッション(でしたっけ?)を終えてないとダメと言われ、好奇心の強い私としては残念な思いをしました。海老煎餅ですかあ。気が弱いので、今度機会があっても、多分また遠慮してしまうかもです。

     頭が痛くなるほどの鐘の音、今からワクワクします。

     ところで、クリスマスの食糧事情は、やはり厳しいのですね。ホテルのコンシェルジェに相談すれば何とかなるかと思っていましたが、甘いでしょうか。
     でも、昔の日本の三が日の雰囲気というのも、興味あります。そういうことも含めて、楽しんできます。

     うーむ、しかし、日本より暖かいのか。厚めのコートを考えていたのですが、作戦練り直し・・・。

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    ひもじい想いをなさらないように

    クリスマス・イブは、ホントにお店、開いてません。
    午後はゴーストタウンと化します。
    まれに開いているレストランありますが高くて不味いです。
    そして予約がたくさん入っているので待ちます。

    ワタシも2年前のクリスマス・イブに、甘く見て痛い目に遭いました。
    やっと見つけたサンドウィッチのサブウェイで寂しく頬張った思い出が。。。

    事前に用意しておくのが良いかと思いますが、もっと最善策があるかもしれません。
    ワタシも知りたい。

    ちなみに
    そのときは、フェイレンツェより南のローマにいましたが寒かったですよ。
    ウールのコートを着て、マフラーを巻いていました。
    出発の直前に、現地の気温をチェックして、自分なりの防寒対策をなさってください。
    日本のどこに住んでいるか、とか、男女の差で、体感温度って違うかもしれませんし^^

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