「最後のマレー鉄道」下車地はジョホール・バル。(以下JB)さて、Uターンしてシンガポールへ向かうため、JBを出国・・ですが、イミグレは「大きな建物」になっているとのこと。「地球の歩き方」に従って入ります。
18年前のことをだんだんと思いだしました。道路が一方通行になっていて、シンガポールから来る方向の道路はあるのだけど、シンガポールに行く方向の道路がなくて、やや、パニックになったこと。・・・今回はきっと鉄道駅の向こうにあるのでしょう。(実際そうでしたが。)
JBの鉄道駅の真上にある建物に入ると方向表示が「Banguan Sultan Iskandar(以下BSI)」と「Woodlands」としか出ていない。・・・・BSIとはその時は、意味不明。ウッドランズって一体どのくらいの人間がわかるんだろう。・・・・バンコクあたりから必死の思い(?)で南下してきた人が、さて、シンガポールへ入国するぞ。と思っても、Singaporeという表記がない。・・・・。
駅の上の建物の向こうに、道路があって、その上にもビルがあり空中渡り廊下で結ばれています。昔はこんなややこしい建物に入ったりしなかった。・・・とだんだん苛立ちつつ、どうやらこの建物が「BSI」なのか・・・そして、ついに出た方向表示がやはり「Woodlands」。別にシンガポールの肩を持つ訳ではないですが、確かにコーズウエイ・ベイを渡った先は「Woodlands」には違いないけど、せめてカッコ書きで「シンガポール」くらい書いてあげたら。・・・
鉄道駅ならマレーシア領ウッドランズに行ってから、マレーシアを出国でしょうけど、車の場合はJBで出国して、ウッドランズは間違いなくシンガポールなんだから、シンカポールって表示すればいいじゃないの。たまたま、今回はウッドランズからやってきたので、「土地勘」があったけれども、多くの外国人は最後まで「自分はシンガポールに向かっているのだろうか?」と不安にかられながら、イミグレまで行くのでは・・・・。
ようやくイミグレが見えたと思ったら、そこに行くまでの動線が最悪・・・将来の相当な混雑を見込んでいるような作りですが、何でこんな遠回りをさせるのか、人が少ない時のためのショートカットくらい作れば・・・・ったく。
イミグレでは、タンジョン・パガー駅でもらった「入国スタンプの押された使ってないマレーシアの入国カード」とパスポートを出したら、出国スタンプに「by KTM」と手書きで記入してくれました。やはり、入国スタンプを「別紙」でもらっていて、それなりに効果があったみたいです。
イミグレの後にバス乗り場があり、地球の歩き方にはAターミナルとBターミナルがあり・・・となっていて、確かにそうなっていますが、ターミナルに降りた後も、道路を渡れば別のバス停には行けるのでそれほど神経質になることはないです。・・・・ここの170番SBSバスは当然のごとくez-linkが使えるので、リンギッとはおさらば出来ます。
それにしても、混んでなくても10分近くかかるこのイミグレ、凝りすぎる改悪・・・という、まるで澳門と拱北の国境みたいな感じで、こんな面倒な国境を毎日通っている人がいるかと思うと、御苦労さまです。本当に。
スタンプを見て・・・何と「Banguan Sultan Iskandar」となっている。・・・・それは一体どこの国境だあ?ったく。・・・・帰って調べると「Banguan=マレー語で建物=complex」と訳されていて、「(ジョホールの)スルタン・イスカンダル記念ビル」みたいな意味だそうで・・・・この出国スタンプだと、マレーシアのイミグレ職員と一部のマレーシア人以外は、一体どこなのか分からないのではなかろうか・・・ちなみに18年前の同地点からの出国スタンプには「Johor Bahru」ときちんと印字してある。・・・・・
アレキサンダー大王の「足跡」はエジプトのアレキサンドリア、アフガンのカンダハルをはじめとするアレキサンダー市とオリエント名「イスカンダル」がイスラムを通じて遠くインドネシアまで伝わっている。・・・というのを物の本でみたことがありますが、確かにそうなんですねえ。・・・もっとも「どちらへ行くんですか?」「イスカンダルへ・・・コスモクリーナーを受け取りに・・・」冗談になってないですね。・・・・・