橋下知事の対応 は沈着冷静で、実は就任の経緯から、その後の言動からも どうしても好きになれなかったのですが、今回の発言には 賛同します。それは、『このままでは都市機能が崩壊する。 通常のインフルエンザ対応に切り替えることを検討して 欲しい(という主旨)』です。 今冷静に押さえておかねばならないことは、週末2日で、ゼロ から百近い数値に跳ね上がったのが、感染が拡大し、次々発症 しているのか、単に季節性だと思われていたのが、ちきんと した検査で新型と判明したのかです。前者ならば、街中マスク 姿もわからなくもないし、効果もある程度期待できるでしょう。 しかし、後者ならば、見えないものが見えただけ。近視の人が メガネを掛けて、現実?が良く見えるようになったのと同じこと。 後者ならば、阪神地区だけで『発症』している理由もすっきり します。 実はこれも従来から言われていたことですが、現場の医師が 何処まで最新知識を得ているか。普通に考えれば、今の時期は 季節性インフルエンザが急速に下火になった後。しかも、 新型という感染性の強いことが予想されるウィルスが発生し、 大型連休の人の流れに乗って国内進入はあり得る(ないと考える ほうがおかしい)。これらを総合すれば、学校で流行している という時点で、おかしいと思わないほうが不思議。 そもそも、冬のインフルエンザ流行の引き金は、年末年始の 民族大移動です。まさに、今回は、5月の5-6と9-10日。 関東でもすでに拡大しているが、単にわかっていないだけ。 これは、海外も同じではないかと思います(誰か明らかに してくれないのかな?)。日本のように、教育・医療レベル が高く、誰でもがきちんとした医療を受けられる権利を 有している国が例外的に多いというのはあり得ない。 今後、関東、中部、北九州地方に飛び火(単に判明するだけ?) すれば、次々と学校が閉鎖され、映画、コンサートも中止。 それ以上に流通とかさまざまところに、影響が出ます。 すでに外来は戦場状態です。 不安を煽れば、冷静に対処できる人は居ても、どうしても健康な 人が病院に殺到します。これは本来の医療を損なうだけでなく、 そこが新たな新型発生の源泉になるという、以前から指摘されて いた危険が現実のものになってしまいます。 私も、対応レベルを落とし、季節外れの流行程度でやるべきでは ないかと思います。