リスクセンス

私はこのゴールデンウィークに
両親 私(長女)の家族(4人) 二女夫婦 3女家族(5人)の総勢13人の台湾旅行を計画していました。

今回やはりインフルエンザのことを考えると行きたくない、という母と二女夫婦の意見を尊重してキャンセルしました。
キャンセル料は直前だったので多額がかかりました。

台湾は感染者がまだ出ていないし、湿度、マスクを抵抗なく受け入れる文化などを見ると行って感染する可能性は限りなくゼロに近かったとは思います。

行きたくない派の気持ちはもちろん自分がインフルエンザにかかるのが怖いというのももちろんですが、万が一感染して帰国した場合の社会的制裁を考えると気が滅入る、そして一番大きな理由は感染しないとしても「こんな時期に無神経に海外旅行に行く」と人から思われるのがイヤだというものでした。

今回の大阪の高校生の報道を見ていると本当に気の毒だなあ、と思う一方、自分がその貧乏くじを引かなくてよかったと思うエゴイスティックな思いも沸き、キャンセルの決断は正しかったと自分に言い聞かせています。

日本人独特の「人様から後ろ指を指されたくない」という精神構造と、すべてのリスクに対して愚直に(素直に)準備を怠らない姿勢、そして世界一の清潔を求める神経は、どんな伝染病も国内での影響を最小限に抑えられる気がします。

ただ、ずっと父が楽しみにしていた「娘3人とその婿と孫の親族全員」を海外に連れていってやる、という父のおそらく人生最後の壮大な計画は消えてしまい、父が亡くなった時に私はこのキャンセルをどういう気持ちで思い出すんだろう、とは思います。。

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