両方の効果があります 簡単に言えば、うつさないためにするマスクはガーゼでも良いし、 極端な場合、薄手の紙切れでも効果的です。飛沫を飛ばさないという 点では。 一方、防御用のマスクは、インフルエンザウィルスに関しては、上記 の仕様では不十分。ほとんど、役に立たないこともある。理由は、粒子の 大きさ。ご承知のように、1918年のパンデミクス当時は、ウィルスの 存在自体が知られて居ませんでした。目に見えない(顕微鏡でも)ため です。それでも、日本の衛生院(でしたっけ?)の指針は適切で、 外にまき散らさない+体内に入れないことを主眼としていました。 通常のマスクではすり抜けますが、単一粒子で浮遊することがないために、 一個の大きさよりも大きな網目でもトラップできます。これには季節との 関連性もあります。今後、梅雨に突入すれば、リスクはかなり軽減される (9月以降云々というものこれが根拠)でしょう。 実際、通常のマスク、不織布、さらにN95と装着すれば差は歴然。 後に行くに連れ、息が苦しくなります。これに、正しい使い方が 加わるので、実はマスクと言えでも、軽々しく扱えないのです。 また、完全には防げなくても、ヒット数を軽減することで、感染 を阻止できます。ですから、ガードなしで、ウィルスを取り込む よりも、何らかのマスクをすれば、その危険性は弱まります。 当然、網目の細かい物や何らかの処理を施したもの程効果的です。 恐らく、欧米では防御という観点が弱いし、それ以前に、「たかが 風邪(これとインフルエンザとの区別ができなかったのが、メキシコ での拡大および犠牲者の多さの原因とされています)程度で大げさな」と いう考えが蔓延っていると思われます。 都心の通勤列車や、人混みでマスクをするのは実に効果的です。 一両に一人感染者が居て、咳を飛ばせばどうなるか。実際、 ここ1-2週間で、これほど多くのインフルエンザ感染者が海外 から飛行機に乗ってやってきた。極度に乾燥した狭い空間の中で。 実際にはすり抜けが多い(人の体温の個体差と発熱時の平常との 差を考慮すれば、捕捉できるほうが不思議)ので、もっと多くの 人が、感染を知っていて乗り込んだことになります(なかには 知らずに帰国後発症した人もいます)。 今のご時世、感染したら苦しむのは自分だけという考えは捨てた ほうが良いでしょう。いくら弱毒性とは言え、妊婦、幼児、高齢者 や病弱者にうつしたら、生死に関わります。うつさないのは勿論、 貰わないという姿勢も重要です。