日本人と常識の差

>物乞いの子に対して「目の見えない方が 沢山稼げるから・・」という台詞

チェンマイでコンドミニアムから友人宅の途中に小学校があり、いつも親がお出迎え。親が駄目な場合はピックアップトラックの荷台を改造した車で近隣の子どもの送り迎えを仕事にする人もいました。その頃はタイのことをよく知らない外人の私は

「タイって子供に過保護だよね」

それに対して在住の日本人会婦人部長の友人は

「確かに過保護だけど、あれは別なんよ。子供が誘拐されて物乞いにされるから、送り迎えするの」

もらいが多くなるということで、誘拐後に足や手を切るという話でした。考えてみればバンコクの歩道橋に足のない物乞いがいるのは不思議ですよね。マフィア組織のようになっていて朝と夜に運ぶというお話。赤ちゃんを抱いている物乞いも、自分の子供ではない場合も多いとのことです。

タイもインドも物乞いはこの20年でかなり少なくなりました。

20年前、当時のボンベイで忘れられないのはひとりの少女の物乞いです。ひとりに渡しても大勢に囲まれるのでやらないということに決めていたのですが(実際は貧乏旅行でケチ癖の言い訳だったと今は思います)、日本人なら5歳くらいの少女(栄養の問題で実際はそれより年上でしょう)は10分以上、泣きながらついてきました。物乞いのほとんどは100メートル以内であきらめるのですが、彼女は違いました。

「なぜ意地になって渡さなかったのか」今でも後悔します。その数日後にゴアのパナジで路上死に遭遇してしまったからです。救える命があったのかも知れません。

それ以降は小銭があれば、自分の気持ちしだいで自然に渡すことができるようになりました。

『サラームボンベイ』という映画を観た時も、ボンベイでの出来事を思いましたが、この映画を観ても思い出しそうです。

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1件のコメント

  • Re: 日本人と常識の差

    マンジンさん こんばんわ 返信ありがとうございました

    物乞いの子どもへの小銭・・・私も悩むところです(中南米)
    参考になりました。

    >もらいが多くなるということで、誘拐後に足や手を切るという話でした。
    この映画にも、すっかり同じ描写がありました~
    私にはショッキングなシーンの1つでした

    日本でも 子ども達が被害をうける、痛ましい事件は後を絶ちませんが
    マンジンさんが 見聞きし・肌で感じた状況とは 根本がまったく違いますよね・・・

    自分でも かなり平和ボケしていると思いました・・・はい

    追伸 事後報告ですが ↓にのレスに引用させていただきました  
    http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/377988/-/parent_contribution_id/359544/

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    闇の子供たち

    南米の事情は分からないので参考になるかどうか。でも気をつけるに越したことはないでしょうね。この質問の方ならホテルやそれなりのレストランで従業員に子供を頼むのがベターのように思いますが。

    ご存知だと思いますが、『闇の子供たち』

    http://www.yami-kodomo.jp/

    原作と違う部分も多いようですが、これも日本人がみたら信じられない世界でしょう。10年くらい前ですが、私がチェンマイ滞在時にミャンマー国境のメーサイでは実際にペドファイルの日本人が逮捕されました。チェンマイの新聞に「アイユン」という日本人に対する差別用語(チビ野郎という意味)まで使って非難されてました。

    最近は厳しく取り締まられていますが、単なる小説や映画のつくりごとではないです。衝撃のラストが「映画だなー」とは思いますが、鬼畜のような人間が普通の会社員だったりするというのも真実だと思います。

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