おっさんひとり,バルト3-1+フィンランド見聞録 その10の1 9月29日 フィンランド・ヘルシンキ→帰国 北欧最後の日は昨日からの雨も残る。 きょうの午前中は気温は14度ぐらいだが風が強く, 体感的には最も寒く感じた。 聖ヨハネ教会へ向かえば入り口は閉ざされ入れない。向かいの「アート&デザイン美術館」の開館を 待つ。日本からの女性ペアと単身日本女性も来て開館待ち。 美術館二階では" Kreativ industri - Creative Industry "と題してフィンランドの Fiskars の洒落た 工具類。Luhta の衣類。Hannu Kahonen の低床トラム,ごみ箱,鍵や Rislakki の重機等々, フィンランド工業デザインを紹介。 更に携帯電話の勇,Nokia のHakkapelitta タイヤに始まり日本でも愛好者のいる 通称,サメ底ブーツの Hai-Saapas 。そして当地の経済を支える Talkmanista から始まった 携帯電話のデザイン変遷も紹介。 ロビーではちょっとしたデザイナーの遊び心に富んだごろ合わせも含めたパズル形式の展示も有り解説のおばさんと楽しんでいたら,いつの間にか日本女性は帰っていた。残念。 その10の2に続く。
おっさんひとり,バルト3-1+フィンランド見聞録 その10の2.おしまい 9月29日 フィンランド・ヘルシンキ→帰国の続き ついで駅前の「アテネウム美術館」へと。 最上階はゴーギャン,ルノアール,シャガール。生前最後の歳のゴッホの絵画。 ロダンの大理石彫刻,Dansides の艶めかしい背と指先。もう一点。Metamorphoses 。 下の二階分はフィンランド画家を中心に時代別に展示。 象徴派のヒューゴ・シンベリの『傷ついた天使』は出払って見られず残念。 アクセリ・ガッリ=カッレラの叙情詩「カレワラ Kalevala 」を題材にした作品や人物画。 ユホ・リッサネンやアルベルト・エデルフェルトの生活を捉えた作品群。 エデルフェルトの作品で白樺表皮を編み込んでの老婆の靴を見たら,昨日のアールトの フィンランディア・ホールの白い外壁は,この白樺編みから発想した。民族伝統のそれからかと 改めて考え直された。 フィンランド以外の作家ではスェーデンのアラン・オステルリオの" Baptism "での木漏れ日のなかの 人物集団の捉え方,描写に感心。 西洋美術ではギリシア,ローマ神話と聖書を知らないと理解が十分できないが,ここでは民族叙情詩 カレワラの知識まで必要に。。。。。(泣) ここでの時間をとられすぎ,デザイン・フォーラムへ行く時間がなくなり,宿で荷物を引き取り, 空港へ。かなり駆け足旅行になり,見たいものも制限され,今回も水彩セットを持参しながら荷物に なっただけでスケッチも出来ず,ゆっくり旅は今回もお預け。 帰りの飛行機も通路側を希望したら空いていないのでということで,またもエコノミ食の ビジネス席をあてがわれ,翌朝の朝食サービスも気がつかずに熟睡できた。 それにしても日本人団体客が多く,機内アナウンスも機長挨拶以外はすべて日本語にビックリ。 皆さん,フィンランドや北欧への旅なのかな? 駄文を長々とお読み下さりありがとうございました。おしまい。