おっさんひとり,バルト3-1+フィンランド見聞録 その5. 9月24日 リトアニア・クライペダ 市内バスとフェリ,さらにバスで一時間。クルシュ砂州(ネリンガ)を目指す。 バスに乗ろうとしていたら,見知らぬ人から「これはニダへ行きますか?」らしきことを聞かれる。 自分でも自信がないのに解るわけないでしょ! ニダで下車後,海岸沿いを歩けば,かつて村をも呑み込んだ広大な砂州が目の前に。 ヴィリニュスの街も世界遺産だが,このクルシュ砂州(ネリンガ)も世界遺産。 遊歩道で上まで息を切らしながら上れば,見渡す限り砂,砂,砂の段丘。 他の人に倣って裸足になってあっちへ上り,こっちへ下りと童心に戻って歩き回る。 かなり進むと彼方にテープと警告板らしきもの。ここはロシアと接していて,その緩衝地帯標識みたい。 はるか彼方まで気れまなく続くとは言え,さすがに物騒。眺めるのみで引き返す。 砂の粒子も細かく歩きやすいとはいえ,下の方に行けば方向感覚もなくなるし,さすがに 砂丘歩きは疲れる。 昼食後,ここニダの資料館等へ行く気力もなくなり,バスでフェリ乗り場へと戻る。 バスの中で疲れも取れたので,フェリ乗り場近くの昔の要塞を利用した水族館へと歩いて向かう。 要塞の外堀にはアザラシが放し飼いされ,中には日本庭園を模した池では錦鯉が泳ぎ, 大きなプールではチョウザメが一杯→キャビアは売っていなかった。(笑) 各水槽でも趣向を凝らし,水生植物と熱帯魚の組みあわせとか,回遊する大きな魚を 水槽ガラスごしに観察できたり,大型魚や深海魚は実物大標本で生態紹介をしてある。 時間を区切ってアザラシやイルカの有料ショーもある。 ここから反対側へ歩くとバルチック海に面した浜辺があり,海水浴シーズンは過ぎたが, カップルなどが散策している。ここはわたしみたいに一人で来るところじゃない。 フェリ乗り場へ向かおうとすれば,丁度お客を乗せたミニSLが水族館前から出るところ。 あわてて便乗する。これは楽。1リタス。 フェリにこのSLも乗ってくる。ミニSL最終便だったよう。対岸のクライペダで『乙女の像』や そこの公園などを見てから宿に戻る。