レポート

三菱東京UFJ銀行「パリアカウント」取次廃止

公開日 : 2010年12月29日
最終更新 :

 (今や)フランス第二位の銀行となったケス・デパーニュ/バンク・ポピユレールグループのケス・デパーニュ・イル・ド・フランスに口座を作れるサービス。
http://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/index.html

 観光でもビジネスでも年二回は必ずユーロ圏に行く。くらいであれば、そこそこ元は取れるサービスとは思うのですが・・・。口座維持料はかからないものの、キャッシュカードが年間17.15ユーロ、ユーロ圏のATMでユーロを下すなら月間三回まで無料。定期預金(2010年1月で一年1%)もあるし、ネットバンキングもできるし、カルト・ブルーは非居住者には発行しないものの、裏メニュー(?)としては、フランス版マル優みたいな貯蓄商品であるLivret Aも開設、預金することができて、全体で75000ユーロまではフランス政府が預金保険で保証。・・・・ほうら、魅力的でしょ?

 ただ、ここのリスのマークのATMはパリではあまり見た記憶がない。・・・やはり星のマークのBNPパリバが目に付くし、次がSG、ラ・ポスト、すっかりイギリス化したHSBC、番外でシティバンクくらいか・・・・日本で言うと「城南信用金庫」みたいな位置づけのはずなんですがね。おもしろいのは「イル・ド・パリ」のケス・デパーニュが海外県も担当していて、例えばカナダの近くにあるサンピエール・エ・ミクロンにも支店があるとのこと。

 ここの欠点はbtmuとの「しがらみ」があったため、同行との顧客情報の共有、btmuからの送金確約についてサインさせられていたのですが、それがなくなると・・日本語サービスはだんだん減って行くかも知れませんが、それまでに必死に仏語銀行用語を覚えて・・・ケス・デパーニュ側も採算さえあえば、もっと自由に色々とサービスを広げるかも・・・。

 btmuは先日香港での個人業務実施を発表しましたが、昔の三和銀行・・・あの頃は香港島では「三和銀行トラム」が街を走っていたし、JETCO加盟の三和銀行ATMもあったし・・・以来の個人業務再開。btmuは個人業務を自力でやろう。もしくは手ごろな現地銀行を買収しようという目論見なんですかね。そうすれば、ちょっとは日本人も便利になるかも・・・・米国人はどこに行ってもシティバンクを利用できるんですものね。

 ということで、今後、これを機に両行とも、いい方向(日本人個人が外貨を使いやすくなるという意味で)に進むことを祈ります。

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