杞憂

昔の中国にもあなたのような人がいたようで、故事になっています。

『杞憂』きゆう
〔周代、杞の国の人が、天が落ちて来はしまいかと心配したという「列子(天瑞)」の故事による〕
杞憂(列子:天瑞)
(きゆう)

昔、杞の国のある男が、天が崩れ落ちてくるのではないかと心配し、食事ものどを通らず、夜も眠れずにいた。それを心配した友人が、『天は気が固まってできているので、絶対に崩れることはない。』といって安心させようとした。しかし男は、『それなら月や星が落ちてきたらどうなるのだろうか』とまた心配するため、再び友人は『月や星も気が固まっているだけなので、落ちてきても怪我一つしない』と説明し、ようやく杞の国の男を安心させた。
「杞憂」とは取り越し苦労をすること、無用の心配をすることをいい、杞人の憂(うれい)ともいいます。

必要のないことをあれこれ心配すること。
必要以上に心配すること。
取り越し苦労。

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