今から23時間ほど前の話です。
これで、夜、イタリアからフランスに入るのに国鉄ストに遭遇するのは3度目です。
昨夜の19時15分。ヴァンティミリアの地下道の電光掲示板がすべてブランク。切符売り場の大電光掲示板も、モナコ行きがすべて 運休 となっています。窓口できくと、明朝は6時から走る、ということ。
前回のスト遭遇時は、マントンまでタクシーに乗り、マントンで1泊しました。今回は、ボーリュのホテルを予約してあり、この時刻でのキャンセルは違約金支払いが生じると思われます。まだ19時半なので、ゆっくり対応することにしました。
駅のホールには、ニース方面に帰れなくなった若者が何人もうろうろしています。乗り合いの相手や、タクシー運転手の品定めをするうちに、安全そうなコンビネーションが成立。
ジェノヴァ旅行からの帰りのニース在住の若者カップルと、フランス語が堪能なイタリア人運転手です。彼が提示してくる金額は、驚くほど低額なのです。ここからニースまで走って、100ユーロ。4人なら、一人当たり25ユーロです。
すぐに高速に乗り、ニース東で下りて、港でカップルを下ろし、私たち2人は100番バスのルートでボーリュのホテルの受付まで届けてもらえました。感謝を込めて、60ユーロ払いましたが、この運転手は、われわれが想像する「イタリアのタクシー運転手」 とはまったく違っておりました。彼も感謝、私たちも感謝。ストがない時の想定到着時刻より早くホテルに着けたくらいでした。
それにしても、私はSNCFのストによく出会いますなあ。