09/04/15 13:00

政治活動の自由

既にバンコクのタクシン暴動についての情報は報道され尽した感がありますが・・・・・

日本のテレビ報道を見て、バンコク中が炎上しているような印象を持った方が多数いたようですが、
これはマスコミの性格上止むを得ません。
スクンビット通り界隈は平常時と何ら変わらない状況でしたが、そんな平和な状況はテレビでは写しませんから。

タクシン派デモ隊は軍部の圧倒的な包囲網に囲まれて降伏しましたが、一部過激派が燻っているようで、アピシット首相は、17日頃まで非常事態宣言の解除を延期しています。

逆に、日本の外務省は、13日に発令した「渡航延期」勧告を早々と解除しています。

タイの政治は、2006年のクーデターで追放されたタクシン元首相が、支持基盤であった東北部の貧困層を扇動してタイ国内を混乱に陥れてきましたが、アピシット首相が冷静な対応で乗り切ったことで、当面は安定化に向かうものと予想されます。

タイ国はアセアン域内では珍しく、民主主義を標榜する国であるため、反政府運動が自由に行える国です。
アセアンの他諸国には、治安維持法があるので、タイのような混乱は少ないですが、治安維持法が無いタイ国には、反政府運動を事前に取り締まる法律がありません。
タイ国では、今回の事件を教訓として、政治活動の自由も、ある程度の規制が必要と言う国民の意見が過半数を占め、反政府団体活動を規制する法律の制定を希望する国民が増えています。

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