今まで、ここの板で中国国際航空(CA)の評判は普通、くらいだったし、私が乗ったことのある国内線は唯一の国営系南方航空も含めてそんなに悪くなかったので、あまり深く考えずに搭乗口に向かったのですが、良く考えてみると国際線で中国機に乗るのは初めて。でした。
まず、機内の入口での新聞が中国紙二紙だけ。特になぜか当日付けの東方早報が置いてあるのは、よくわからないけどすごい。が、日本から出発するんだから、一紙くらい日本の新聞を置いても・・・・。当然、機内にも日本紙はなし。
で、乗った飛行機は・・・普通は世の中に存在しない30年前のボーイング777-200である。という感じ。私は777というのはオプションで全ての会社がエコノミーにパーソナルテレビを導入しているもの。と思っていたが、それが間違っていた。ことを初めて知りました。しかも真ん中のスクリーンは一色故障していてカラーではなく、赤色テレビになっている。その上、「GPS」もない。いまどき、GPSの放送をしない飛行機があるのか・・・(ちなみに帰りの便にはあったので、行きは何か事情があったのでしょう。と解釈しましょう。)
飲物を配りに来たが、カートの上には「燕京ビール」の青い缶がたくさん並んでいる。ビールを下さい。と言うと(私の管轄のCAはたまたま1人だけ乗っていた日本人だった。)黙って燕京ビールが渡された。北京のビールを飲むのは久しぶりだったので懐かしく飲んでいたが、それ以外の銘柄が見当たらない。その日本人のCAをつかまえて聞くと、「エコノミーは全便燕京ビールですね。たまに「雪」のつく、しゅえ何とかってビール(華潤の雪花)と青島がありますが、ほとんど燕京ビールですね。」繰り返すけど東京発の便である。また、上海でも深せんでも燕京が売られているのは見たことがない。わざわざ寄港地に北京から全部運んでるんかい?ばかばかしい話だという思いにかられ、上海までは三本しか飲まず、四本目を勧められたが断った。・・・・
そして浦東着。入国審査は浦東だと聞いていたので、米国式にやるのかなあ。と思ってボーディングブリッジを歩き渡ると「しぇんじぇん・・・」とささやいている係員がいる。危うく通り過ぎかかったけど、そこで深せんまでの搭乗券をくれるという。人力でその場で手で書くから時間のかかること。でも、手元の成田からの搭乗券は「成田-深せん」となっている。席は同じだし。どういう仕組みなのか・・・もらったのでイミグレに勝手に行こうとすると、ちょっと待てという。みんなでいっしよに行く。とのこと。
20人くらいで行ったのだけど、特殊な列に並ぶ訳ではなく、普通の列に並ぶ。入国審査をして出ると、先の係員が待っていて、またみんなでいっしょに行く。とのこと。トランスファーの看板に従って、国内線乗り場に・・・いや、おかしい。税関を通ってないじゃないの。私は荷物を全部持っていたが、それにしても税関を抜けずに国内線に行っていいのか?人間だけ入国して、荷物は入国してないから「半入国」みたいなものでは・・・・。と悩みつつ、たどり着いた国内線ゲートに行く前の荷物検査でひと悶着。搭乗券に検査に必要な搭乗券についている半券が付いていない。とのこと。みんな同じように半券は取られている。私が先頭に居たので、さて英語でどう文句を付けるかと考えだしたところ、後ろから一斉に中国語で文句が出だした。一番声の大きかった人は、後でぼそっと「ったく、こいつらは・・・」やはり、大声ですぐにクレームを付けられるくらいの語学力というのは、あこがれである。
国内線で再搭乗する時に、先の搭乗券は回収。これは一体何のためにあったんだろうか。上海から乗りこむ客も多く、こいつら深航や上航に乗ればいいのに、とか余計なお世話を考えつつ、深せんに到着。機内は当然アルコールは出てこない。荷物の件はどうかなあ。と思っていると、東京からの客は係員に従えというアナウンス。さて、どういう目にあうのか。と思いつつ降りると、ブリッジの最初のところで止められる。リストを元に東京からの客をチェック。全員揃ったところで、なんと、ブリッジから階段で下におろされ、バスに乗らされた。
行き先は当然・・・国際線ターミナルである。イミグレをショートカットし、荷物の受け取りのターンテーブルに・・・・ばかばかしい入国方法である。第一降機地で通関すればいいのに。三回も「全員集合」して・・・ったく。・・・これだけの儀式をした割には、空港の税関は「無人」ときた。その無人の税関を通り過ぎ到着ホールへ。タクシー以外は何もなし。深せん宝山空港はたまたま土地勘ならぬ空港勘があったので、国内線ターミナルまで歩いて行ってリムジンバスに乗ったのだけど、初めてだと、どうするんだろう?