レポート

もう二度と乗らん、いや乗るかも・・・中国国際航空 深せん線

公開日 : 2010年09月18日
最終更新 :

今まで、ここの板で中国国際航空(CA)の評判は普通、くらいだったし、私が乗ったことのある国内線は唯一の国営系南方航空も含めてそんなに悪くなかったので、あまり深く考えずに搭乗口に向かったのですが、良く考えてみると国際線で中国機に乗るのは初めて。でした。

 まず、機内の入口での新聞が中国紙二紙だけ。特になぜか当日付けの東方早報が置いてあるのは、よくわからないけどすごい。が、日本から出発するんだから、一紙くらい日本の新聞を置いても・・・・。当然、機内にも日本紙はなし。

 で、乗った飛行機は・・・普通は世の中に存在しない30年前のボーイング777-200である。という感じ。私は777というのはオプションで全ての会社がエコノミーにパーソナルテレビを導入しているもの。と思っていたが、それが間違っていた。ことを初めて知りました。しかも真ん中のスクリーンは一色故障していてカラーではなく、赤色テレビになっている。その上、「GPS」もない。いまどき、GPSの放送をしない飛行機があるのか・・・(ちなみに帰りの便にはあったので、行きは何か事情があったのでしょう。と解釈しましょう。)

 飲物を配りに来たが、カートの上には「燕京ビール」の青い缶がたくさん並んでいる。ビールを下さい。と言うと(私の管轄のCAはたまたま1人だけ乗っていた日本人だった。)黙って燕京ビールが渡された。北京のビールを飲むのは久しぶりだったので懐かしく飲んでいたが、それ以外の銘柄が見当たらない。その日本人のCAをつかまえて聞くと、「エコノミーは全便燕京ビールですね。たまに「雪」のつく、しゅえ何とかってビール(華潤の雪花)と青島がありますが、ほとんど燕京ビールですね。」繰り返すけど東京発の便である。また、上海でも深せんでも燕京が売られているのは見たことがない。わざわざ寄港地に北京から全部運んでるんかい?ばかばかしい話だという思いにかられ、上海までは三本しか飲まず、四本目を勧められたが断った。・・・・

 そして浦東着。入国審査は浦東だと聞いていたので、米国式にやるのかなあ。と思ってボーディングブリッジを歩き渡ると「しぇんじぇん・・・」とささやいている係員がいる。危うく通り過ぎかかったけど、そこで深せんまでの搭乗券をくれるという。人力でその場で手で書くから時間のかかること。でも、手元の成田からの搭乗券は「成田-深せん」となっている。席は同じだし。どういう仕組みなのか・・・もらったのでイミグレに勝手に行こうとすると、ちょっと待てという。みんなでいっしよに行く。とのこと。

 20人くらいで行ったのだけど、特殊な列に並ぶ訳ではなく、普通の列に並ぶ。入国審査をして出ると、先の係員が待っていて、またみんなでいっしょに行く。とのこと。トランスファーの看板に従って、国内線乗り場に・・・いや、おかしい。税関を通ってないじゃないの。私は荷物を全部持っていたが、それにしても税関を抜けずに国内線に行っていいのか?人間だけ入国して、荷物は入国してないから「半入国」みたいなものでは・・・・。と悩みつつ、たどり着いた国内線ゲートに行く前の荷物検査でひと悶着。搭乗券に検査に必要な搭乗券についている半券が付いていない。とのこと。みんな同じように半券は取られている。私が先頭に居たので、さて英語でどう文句を付けるかと考えだしたところ、後ろから一斉に中国語で文句が出だした。一番声の大きかった人は、後でぼそっと「ったく、こいつらは・・・」やはり、大声ですぐにクレームを付けられるくらいの語学力というのは、あこがれである。

 国内線で再搭乗する時に、先の搭乗券は回収。これは一体何のためにあったんだろうか。上海から乗りこむ客も多く、こいつら深航や上航に乗ればいいのに、とか余計なお世話を考えつつ、深せんに到着。機内は当然アルコールは出てこない。荷物の件はどうかなあ。と思っていると、東京からの客は係員に従えというアナウンス。さて、どういう目にあうのか。と思いつつ降りると、ブリッジの最初のところで止められる。リストを元に東京からの客をチェック。全員揃ったところで、なんと、ブリッジから階段で下におろされ、バスに乗らされた。

 行き先は当然・・・国際線ターミナルである。イミグレをショートカットし、荷物の受け取りのターンテーブルに・・・・ばかばかしい入国方法である。第一降機地で通関すればいいのに。三回も「全員集合」して・・・ったく。・・・これだけの儀式をした割には、空港の税関は「無人」ときた。その無人の税関を通り過ぎ到着ホールへ。タクシー以外は何もなし。深せん宝山空港はたまたま土地勘ならぬ空港勘があったので、国内線ターミナルまで歩いて行ってリムジンバスに乗ったのだけど、初めてだと、どうするんだろう?

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5件のコメント

  • 仕分け先進国

    高島たいら さん、こんばんわ。

    先月ですが、初めて北京空港を利用しました。アトランタ空港を抜いて世界ナンバーワンに踊り出ようとしている空港です。

    で、中国国際航空の下等ラウンジには、青島ビールだけが置いてありました。だから、身分制度によって、(華潤の雪花)ビールや燕京ビールが仕分けられていると思います。裏では蓮舫さんが動いているはずです。

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  • Re: もう二度と乗らん、いや乗るかも・・・中国国際航空 深せん線

     自分も同じような経験をしましたが、その分格安だったので文句はありません。

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    Re: Re: もう二度と乗らん、いや乗るかも・・・中国国際航空 深せん線

    derasineさん、こんにちは。

     同意見です。ただ、入国の仕組み自体は高いお金を払っても同じなので・・・・・。
     
     私の場合は、前にも書きましたが、出発日まで一週間を切ってもアワードの予約を受けてくれて、おかげで「海外旅行」を実現させてくれた航空会社なので、「メロンパンに牛乳」程度でも文句は言えず、本当は毎日拝まないといけないのかも知れませんが・・・。

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  • 10/09/18 10:03

    なんと言っていいか

    パーソナルTVの件は自分の思い込みと違っただけでしょ。
    TGだって最近導入開始したばかりで、B777より新しいA330にも付いていない機体あるのに。
    他にもパーソナルTVを導入していない会社あります。

    シートは航空会社がシートメーカーに別発注が基本なのに、オプションとかありえません。


    新聞の件だって、日系2社はYクラスでは新聞自体がないのに。
    CXの日本線では日本語雑誌がCクラスでも廃止されています。
    ちなみにTGはタイ国内線や国際線のほとんどの路線のYクラスでもタイで印刷している読売新聞を搭載しています。
    F,CクラスだとSQの近距離アジア路線でシンガポールで印刷している日経と朝日を搭載している事がよくあります。

    CXだってその日に折り返す便の機内食は香港か台北で東京発の分も搭載してきます。
    経費削減のためです。
    ビールも一社にすれば経費削減になります。

    一部米系は毎年コークとペプシに入札させて、すごく安価な価格で納入させている某社もあります。
    DLのように本社が同じアトランタと言う事で決まっている会社もあります。

    COのNRT-EWRで香港製のダイエットペプシが出てきたことあります。



    アメリカでのトランジットも特殊ですし、タイだって一部の国内線乗り継ぎは特殊ですし、オーストラリアも特殊です。
    『郷に入りては郷に従え』でしょう。

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  • 10/09/18 09:32

    中国での経由便

    中国での国際線経由便の手順は次の通りです。

    〔入国〕
    1最初の到着空港(経由)で、入国審査(中国での規則)
    2最終到着空港で、託送荷物受取・税関審査
    この基本は、航空会社の別、経路の別に関係ありません。
    次に、日本(成田)・最初の到着(経由)空港(上海)間は国際線。
    上海・深圳間は国際線乗客と国内線乗客の混乗。

    以上のため、経由空港で、経由空港までの客(上海〕と最終空港までの客を(深圳)を分離します。そうしないと、最終空港までの客が、多数派の経由空港までの客に引きずられて、そのまま通常の入国審査・託送荷物受取場・税関検査と行き、出口となり、再度の搭乗に困難を来たし、他の乗客に迷惑をかけることになります。
    で、深圳までの客には、係員が付いて、トランジットボーディングパスを渡し、誘導のもとに入国審査を受け、再度誘導のもと、トランジット専用の安全検査場で、搭乗前の安全検査を受けます。このさい、成田のボーディングパス半券とトランジットボーディングパスが旅券と共に必要になるわけです(便確認)。その後、搭乗待合室に入ります。
    深圳では、国内線乗客と混乗ですから、やはり係員が分離して、国際線乗客を案内・誘導するのです。もし過半の乗客である、国内線乗客に引きずられて、国内線託送荷物受取場に行けば、その場で荷物の受け取りが出来なくなり、ロストパッケージと騒ぐことになります。この失敗は珍しくありません。

    〔出国〕
    1出発空港 国際線扱い
    2最終中国出発空港(経由) 出国審査・税関検査
    要するに、入国の時と同様なことになります。

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    10/09/18 09:41

    成田成都(北京経由)便の手順

    上記の関しては、以前。ブログ上に、記事を載せましたので参考にしてください。
    『歴史と中国』「CA421便での成都搭乗・北京経由手順―成都雑感〔71〕―」(2008年8月2日付)http://km45.spaces.live.com/blog/cns!67AC4E09F9CD86BB!1826.entry
    「CA422便での北京経由・成都入国手順―成都雑感〔72〕―」(2008年9月20日)http://km45.spaces.live.com/blog/cns!67AC4E09F9CD86BB!1889.entry

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  • 退会ユーザ @*******
    10/09/18 08:10

    今時、こんなおもろい経験させてくれるとこは

    なかなかおまへん。
    是非、乗らなあきまへんな。

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