次は、同行女性のケースです。(ブリュッセル中央駅)
彼女はアムステルダムからブリュッセル北駅へインターシティで移動する予定でした。
北駅から地下鉄で1駅のRogerのホテルを予約していたので、北駅で降りることにしていました。
アムスで、鉄道の何かのトラブルがあり、乗車ホームが2回変更になり、右往左往させられたあげく、30分遅れで出発しました。
するとそのインターシティはブリュッセル北駅には止まらず、彼女は仕方なく中央駅で降りました。
タクシーに乗ろうかな、と乗り場を探していて、外に出たところそこは駅の裏側だったらしく、立ち止まって現在位置を確認しようとガイドブックを見ていると、「どこにいくの?」と親しげに男が話しかけてきました。
自称スペインのタラゴサ出身、「ふかわりょう」のようなマッシュルームカットだったそうです。
「北駅に行きたいの?じゃあこっちだよ。カモン!」と彼女のバッグを持とうとするので、拒否すると、スーツケースを持ったそうです。
地下鉄に乗ろうとするので、「タクシーに乗るから」と彼女が言うと、「地下鉄はタダ乗りできるから、地下鉄の方がいいよ」と地下鉄のホームのベンチに座ったそうです。
話しかけながら、肩に手をかけようとしたり、お尻を触ってきたりするので、彼女が拒否すると、今度は人差し指でお腹のあたりをつついたそうです。彼女は、お腹に貴重品袋を巻いていました。
次にほっぺにキスをするフリをして、抱きついてきました。彼女が言うには、「背中に手をまわして貴重品袋を外そうとしたのでは?」とのこと。
全ての企みが失敗したその男は、「じゃああの地下鉄に乗って」と彼女を反対方向(南駅行き)車両に乗せ、自分は乗らなかったそうです。
南駅に行ってしまった彼女は、北駅まで移動し、北駅からRogerまでタクシーに乗ろうとしたら乗車拒否されたため、しかたなく歩いてホテルを目指しました。
時間は21時、北駅周辺は人通りのない暗い道があり、怖かったそうです。その後、彼女はなんとかホテルに到着しました。
ブリュッセル南駅周辺は治安が良くない、といわれますが、ブリュッセル中心部全体があまり治安が良くないと感じました。
グランプラスにも、ターゲットを物色してる風な男たちを見かけました。
観光地では、あまり没頭しすぎず、後をつけられていないかなど、確認をするようにしてください。
私も同行女性も、ヨーロッパは何度も旅行しており、一度もスリ(未遂にも)に遭ったことがありません。
旅慣れていても、油断は禁物。
複数で旅行していても、一人でも、いろんな手段で近づいてきます。
注意は怠らないようにしてください。
ブリュッセルからアントワープ、ゲントと観光しましたが、そちらはとても治安がよかったです。