翌日改めてのツアー参加がお勧め。

たいていの人はザルツブルグ～ウィーンを短時間で移動するICEを選びます。この路線はヴァッハウ渓谷沿いを通りません。メルクに途中下車したいとなると、LinzかAmstettenなどでヴァッハウ渓谷沿いへ向かうローカル線に乗り換える必要があります。路線が違うことは知ってますか？

運よくメルクに到着できたとして、メルク鉄道駅から修道院までを徒歩20分と見積もって、修道院所要時間30分として、修道院から鉄道駅に戻るのに20分、鉄道駅で荷物を取って荷物とともに坂を下って遊覧船乗り場に行くのに20分、遊覧船に乗れたとして（時間配分的に不安有り）、デルンシュタイン下船。
デルンシュタイン船着場から陸の中腹の鉄道駅まで荷物とともに２０分としても、食事もコーヒーブレイクも取らず土産店も素通りとしても、一日で行うのはタイト過ぎるでしょう。

ちなみに、メルクからデルンシュタインは、メルクからバスだったらSpitzで鉄道に乗り換えて行けます。メルクから鉄道だったらKremsで別の電車に乗り換えていけます。ただし、ローカルエリアですのでメルクもデルンシュタインも鉄道駅は観光エリアから離れています。本数も多くはないです。時刻表の事前チェックは必須です。

メルクの見所は丘の上の修道院のみです。個人的には、ウィーンにある世界で一番美しいと称される図書館よりもメルク修道院の図書館のほうが美しいしゴージャスだと思います。入場料に見合っています。メルクの鉄道駅にはコインロッカーがあります（2009年4月5日現在）が、デルンシュタイン駅は不明です（2009年4月5日現在駅舎閉鎖中）。デルンシュタインは本当に小さな村で全体的に情緒があります。石畳はガタガタですのでスーツケースを引きずって歩くのはきついでしょう。しかし、ヴァッハウ渓谷沿いでは一番人気のある村です。小さな村全体が情緒豊かで村人も温かいです。レストランを訪れる観光客も、食事を終え立ち去るとき一期一会の隣席とさようならの挨拶を交わしています。

ザルツブルクを朝早く出発して遊覧船を諦めたら十分楽しめるルートではあります。しかし、質問内容を読む限り、ザルツブルクからウィーンに直行し翌日ウィーンからヴァッハウ渓谷ツアーに参加したほうが楽ですよ、きっと。