5月にこの欄で、ドイツ・シュタイナウのマリオネット劇場の予約に際して、質問させてもらいましたが、6月3日に観劇することが出来ました。
人形劇の出し物は「ヘンデルとグレーテル」で、ドイツ語の解らない私にも楽しめました。
アドバイスを戴いた皆さん、ありがとうございました。
ところでシュタイナウでは、或る体験をしました。
この日は、マリオネット劇場の隣にある、カフェ・レストランのツイマー(宿泊)に、泊まる事にしました。
古い建物で、木の梁の有るなかなか良い部屋で、設備も整っていました。
ここでお茶したり食事したりしていると、店主の太ったオヤジが「日本人か?、シーボルトを知っているか?」と、問いかけて来ました。
もちろん、シーボルトも、アジサイがヨーロッパに持ち込まれ、妻の「おたきさん」の名前から、アジサイがオタクサと呼ばれることも、知っていると話しました。
すると、シーボルトの末裔が近くの城に住んでいるので、興味があったら案内するよ!と言われ、
翌朝、案内してもらいました。
この城は、シュタイナウから車で15分ほどの丘の上にあり、個人博物館のようにシーボルトの資料や日本から持ち帰った品々が色々と展示してありました。
城の中は住居で見学することは出来ませんでしたが、納屋に馬やロバなどもいて、タイムスリップしたような気持ちでした。
そして城から見下ろす田園の美しさも、領主はいつもこんな風景を見て暮らしているんだ!、と印象的でした。
いつも僕等は、旅行中は危険を避けるために、いろいろな持ち掛けに、用心深く対応していますが、
今回の持掛けは、単に店のオヤジの好意に寄るものでした。
たまたまこのツイマーに泊った事が、嬉しい体験をさせてもらうことになり、旅行の良い記念になりました。