先日、道路わきの歩道で、ジュースを飲んでいたところ、道路を走ってきたバイクが止まり、「フェア、アーユー、フロム?」と声を掛けられた。
警官を気取っているのは、わかったが、私は、一目で”偽警官”だと気がついた。
私は、黙って、偽警官が乗っている青いバイクを見つめた。
偽警官は、しばらく私を見ていたが、また、バイクで走っていった。
偽警官の背中には、大きく、「TOURIST POLICE」と書いてあった。
私が、”偽警官”だと思った理由は、
1、タイの警官が、これといった理由もなく、外国人に職務質問することはない、からだ。
私は、1年近くバンコクに滞在しているが、警官に職務質問されたことはない。
2、制服を着ていない。
黒い上っ張りを着て、制服を着ていないことを隠していたが(IDは、これ見よがしに首から掛けていたが)、制服を着ていない警官なんて、見たことがない。
3、野球帽をかぶっていた。
黒い野球帽をかぶり、白で、「POLICE」と書いてあったが、警官が、ヘルメットでなく、野球帽をかぶっているのなんて、見たことがない。
4、顔がたるんでいた。
警官は、それなりに、厳しい顔をしているものだ。
5、乗っているバイクが、青かった。
警官が乗るバイクは、黒と白のバイクだ。青いバイクに乗っている警官なんて、見たことがない。
あの場の状況から考えて、私にパスポートを提出させ、そのまま、バイクで逃走するつもりだったと思われる。
日本のパスポートは、タイでは、50万バーツで売れるそうだ。
私は、すぐ、偽警官だと気がついたが、ほかの日本人だと、だまされたのではないだろうか。
タイでは、警察官にも注意しよう。
「パスポートは、ホテルにある」とか、言って、簡単には、だまされないようにしよう。