レポート

非常口座席に座るのは命の放棄の契約なのか・・・・

公開日 : 2010年06月16日
最終更新 :

昨日、偶然に非常口座席になりました。その時に次のような案内を見せられ、了承する場合非常口座席に乗れるとの事だった。




非常口座席にお座りのお客様には、万一の場合、緊急脱出時の援助をお願いいたします。

援助の内容は、援助が必要となった時、以下のような項目の中から、乗務員が具体的に指示させていただきます。


1 乗務員が非常口を完全に開放するまでの間、他のお客様を制止すること

2 乗務員の指示に従い、機外が安全であることを確認して非常口を操作し開放すること

3 出スライドが膨らんだ後、他のお客様を速やかに脱出させること

4 脱出スライドまたは脱出口下において後から脱出する他のお客様を援助すること

5 速やかに機体から遠くへ離れて避難するよう声をかけること

6 その他 (必要に応じ、乗務員が具体的に指示させていただきます)


ご搭乗後、早い機会に備え付けの『安全のしおり』をよくお読みください。

上記の援助を実施できない、または援助を実施することに同意しないお客様は非常口座席にお座りいただけませんので、あらかじめご了承ください。


慌てても、慌てなくても結果一緒のような場合ならば当然人道的にも道理的にも乗務員の指示に従い手伝うのは当たり前だとしても、例えば一刻も早く脱出しなければ死んでしまうような場面の場合はこの非常口座席は命の放棄の契約した座席となってしまう。

私はそうなってしまったら契約を裏切り乗務員が非常扉を開けたらさっさと逃げるつもりで「いいですよ。」と言った。

「人を助ける為に自分が死ぬ」なんて美しい話なのか。もしそうなったらJALの本社にそのヒーローの銅像でも建てるのだろうか。

刑法の中の概念に「緊急避難」がある。やらなければやられる場面でむざむざやられるのは愚かだ。非常口座席に座る契約で契約したからといってむざむざやられる義務などそもそも無い。本当にやばいシリアスな場面では、他の乗客を捨ててさっさと逃げるのは緊急避難の概念からして間違いでは無い。距離的に非常口から一番近い人間が契約的に非常口から一番遠い存在とならなければならないのか。

まっ非常口から距離的にも契約的にも一番近い場所を選べばいいのだけどね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E9%81%BF%E9%9B%A3#.E6.B3.95.E5.BE.8B.E7.94.A8.E8.AA.9E.E3.81.A8.E3.81.97.E3.81.A6.E3.81.AE.E7.B7.8A.E6.80.A5.E9.81.BF.E9.9B.A3
↑緊急避難

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%A2%E3%83%87%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%9D%BF
↑カルネアデスの板


あっそうそう
5 速やかに機体から遠くへ離れて避難するよう声をかけること
って、二つ意味が取れるのですが・・・・

機体に留まって「速やかに機体から遠くへ離れて避難してください。」と声を掛けるのか
それとも
速やかに機体から自ら避難して、遠くから大声で「避難してください。」と声を掛けるのか

どっちなんでしょうか????

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8件のコメント

  • Re: 非常口座席に座るのは命の放棄の契約なのか・・・・

    こんにちは

    ご無沙汰しています。

    面白い問題提起ですね、機長や船長が責任を取るのとは違い、たまたま乗り合わせた乗客が初めての人と、

    ここをにぎわしているベテラン、再々航空機を利用している人を、乗員が選ぶとしたら当然後者でしょう。

    パニックになって騒ぎ立てる乗客より冷静に対処する乗客とでは・・・

    ハドソン川で最後に機をはなれるパイロット、羽田沖で先に逃げるパイロットといろいろですが。

    少し詳しいからもしものときはお手伝いしますよ、と、この程度でよいのでは、なんて。

    ではまた。

    約3年海外(妻だけ4回もタイに里帰りしてー今回は運転免許切り替え資格を得るため3ヶ月滞在)に出かけてないので、

    ブツブツ、これは独り言です。

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    どうもどうもご無沙汰しています。

    お久しぶりです。私はルーシーダットンに少しはまってしまい、チェンマイまで習いに行ってきますよ。

    そうですね。「少し詳しいから手伝いますよ。」レベルでもそれ以下でも座席を座る契約をしている訳で、乗客の気持ちのレベルはこの場合関係なく、文言の解釈として何処まで航空会社は乗客に求める事が可能なのか、乗客は何処まで航空会社の求めに応じなければならないのかが、今回のテーマでした。

    座席の前に座ったCAの余りの経営者側寄りと乗客のハンコで押したような態度の良い子ちゃんぶりにあきれてしまい。この良い子ちゃんはこの文言の内容を噛み砕いて把握しているのだろうか、ハンコ押しの暗記押しだろうな。との気持ちと、このCAの不甲斐なさを見た瞬間にこの非常口と非常事態の問題は刑法の演習に使えるなと閃いたのでした。

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  • 10/06/16 21:55

    正当防衛と緊急避難

    『やらなければやられる』というのは正当防衛であって緊急避難ではありません。

    この場合の客室乗務員には緊急避難は認められません。
    理由は保安要員だからです。
    そして同意して非常口席に座ったひ人は認められるのかどうかは分かりません。
    同意して座った以上認められない可能性もあります。

    職務中の司法警察官や消防士も緊急避難は認められませんが正当防衛は認められます。
    正当防衛が認められなくて過剰防衛となっても、不起訴になるケースもあると思います。

    医者が手術で患者の体の一部を傷つけても傷害罪になりませんし、刑務官が死刑囚に死刑を執行しても殺人罪にならないのは刑法で例外と認められているからです。

    ここで法律論は無用ですね。
    失礼しました。


    非常口席の窓側全ての足元が狭いわけではありません。
    機種や場所(B747のSUD型でもアッパーデッキの非常口席にはエバキュエーションシートの収納の出っ張りは邪魔しません)により違います。

    緊急脱出でケガする人の多くがエバキュエーションシートを寝ころんで滑り、地上で跳ね上がり地面に身体を叩きつけられてケガをする人がほとんどです。
    これを防ぐために正しい姿勢(上半身を起こして)で滑り降りることです。
    それに下で起こしてあげる介助としての役割を求められているのが非常口に座った人に求められる事ではないのでしょうか。

    国内線と国際線でも違うと思います。
    航空会社でも違います。
    SQやCXでは緊急時の補助の規定はありません。

    緊急時の補助と言うなら、非常口席に座る人は飲酒者も排除するべきだと思います。

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    Re: 正当防衛と緊急避難

    そうでしたか、正当防衛であって緊急避難ではないのですね。

    私はどちらも「やらなければやられる」という部分は共通していると理解していましたが違いましたか。失礼しました。

    まー状況にもよりますが、同意して乗って緊急避難が認められないかもしれないとなれば、やはり航空会社が望む究極の乗客の姿勢は「命の提供」と言う事ですね。

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  • Re: 非常口座席に座るのは命の放棄の契約なのか・・・・

    こんにちは。

    面白い解釈ですね(笑)

    まず、結論から。

    非常口座席の乗客は、有事の際最初に機外へ脱出します。

    唯一、3だけが機内に残って他のお客の脱出の手伝いをするように解釈できますが、CAなどの保安要員がけがを負ってだめな場合などを除けば、非常用スライドの下で受けるのが役目(4ですね)。
    まあ、非常時なので何があってもおかしくないわけですが、非常口から一番遠い真ん中席よりは普通に考えたら早く脱出できる可能性がある席だと思いますけど。


    >速やかに機体から自ら避難して、遠くから大声で「避難してください。」と声を掛けるのか

    こっちでしょう。

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    10/06/16 19:44

    日頃の能力と運だめし・・・

    こんにちは。

    ホント、面白い解釈ですね(笑)。
    でも、そこまで真剣に考えているなんて感心です。

    しかし、選ぶ基準なんてないように思います。
    なので、私のような、か弱い中年女性でさえ、何度かあの並びに座ったことがあります。
    もちろん、緊急事態など想定しながら飛行機に乗っていませんから
    軽い気持ちでOKしましたし、口頭で緊急時のお手伝いを告げられただけです。(JALではない)

    ある時は、緊急事態こそありませんでしたが、
    飲み過ぎでトイレから出てきた(あの席はトイレに立つ客の出入りで落ち着かない)
    60代ぐらいの男性が倒れ込んで来て、どこか角に打ち付けたらしく頭部から出血しました。
    すぐにCAを呼びに行きましたが、そんなこともあります。

    さて、本題ですが、
    基本的に“一番先に脱出”して、降りてくる(というか、勢いよく落ちてくる)乗客が
    すぐに立ち上がれるように援助するのだそうですね。
    しかし、自分が先に脱出するということは、
    下で降りてきた自分を援助してくれる人はいない?・・・
    降りた勢いで、そのまま飛び出て怪我をする可能性もあるわけですね!・・・

    まぁ、恐らく緊急時はそんなこと考えている余裕はないでしょう。
    日頃の自分の能力と運が試されるだけかもしれませんよ。(=^・^=)

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  • それは、「いい座席」です。

    人気があるので、エアラインは、追加料金を取り始めています。
    http://www.asiax.biz/news/2008/11/05-125407.php
    http://www2.explore.ne.jp/news/article.php?id=11860&r=gz

    なぜなら、落ちる確率はPPM以下ですが、狭い座席に押し込まれ
    る確率は1です。 先日、X十年乗務している、というCAと話しをしましたが
    彼女は、その間、一度も墜落していない、ということを意味しています。


    ところで、気になることが1つ。

    AFの機内アナウンスで 「保安要員の資格を持っている
    乗務員はバッジを付けている」 と言っています。これは、
    バッジをつけていない CA は、安全に精通していない、という
    ように解釈できるのだけど。

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    窓側は悪い席ですよ

    片足しか伸ばせないですから。私は窓側でした。

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  • 嫌ならその席に座らなければ計画書へのサインはいらない・・・

    ぶす犬クーちゃん殿

    つまり席の前が広く開いていて、たまには前に愛想のいいFAが座ってお友達になれる・・ところへ座ろうとする人が多いから念のため、確認しておくということなのではないのでしょうか。

    そうでなければ相変わらず、どうやって持ち込んだのか分からないほどの荷物を他人お席の棚まで占領しするような人がこの席に座って、貴方のようなことを言い出したらまさに悲劇です。

    緊急避難用の出口を乗務員が空けている間それを妨げさせないように協力するのは当たり前のことですし、出来れば子供、年寄り、女性を先に出してあげる・・・ゆとりは男の見栄としても持っていたい。

    まあ乗務員が準備を整えた後、真っ先にあなたが降りて、下で皆さんの介助をしてほしい・・というかもしれません。 それでもさっさと逃げられるのかなあ・・。

    たしか米系の航空会社ではこの席は英語の分かるのが条件と以前は言っていたような気がしましたが・・。

    非常口が使われることは滅多にない・・・あったら困りますが、その中でも寸秒を争わなければ命に関わるというケースは更に稀れ。 しかも非常口は今の航空機には結構数がありますよね。

    失礼しました。

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    あっ失礼しました。緊急避難違いですね。

    私が使った法律用語「緊急避難」は飛行機の非常口から緊急に脱出するという意味ではありませんでした。

    刑法総論でよく説明的に用いられる「やらなければやられる」場面でやむなくやる行為の事を「緊急避難」と言います。

    だから私のように言い出したらと言いますが、現実的な非常口前の座席使用の文言と刑法的な見方としての問題提起として受け止めてください。

    私の前のCAはハンコで押したようなルーチンちゃんで、経営側にしか目が向いてないようなお真面目のよい子ちゃんだったので、「まっこの子に言っても時間の無駄だな。」と判断したので、特には何も言わず有事の際はさっさと逃げたら良いとして了承したわけですね。

    ゆとりを持ち男の見栄を発揮する為には状況的なゆとりが合わせて必要ですね。危機迫る場面ならば当然気持ちはテンパっている訳で果たしてそのような場面で見栄を発揮する事が可能ならば真の意味でのヒーローですよね。

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  • 10/06/16 13:28

    Re:

    怒らせるつもりは無いがちょっと飛躍しているというかかなり飛躍していると思うのは“緊急脱出時の援助の同意”と“命の放棄の契約”の関連が見出せないから。那覇で燃えた中華航空みたいにエンジンから火が出ているのが見えているのに「機長からの許可が出てない」とかで非常口を開けるのを拒んだ、これが現実。機長は最後まで気付かなかったらしい、誰が開けたのか。普通は緊急時に真っ先に逃げられる席と解釈するのでは。

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    そうですか。

    私も怒るつもりはありませんよ。



    非常口座席にお座りのお客様には、万一の場合、緊急脱出時の援助をお願いいたします。

    援助の内容は、援助が必要となった時、以下のような項目の中から、乗務員が具体的に指示させていただきます。


    1 乗務員が非常口を完全に開放するまでの間、他のお客様を制止すること

    2 乗務員の指示に従い、機外が安全であることを確認して非常口を操作し開放すること

    3 出スライドが膨らんだ後、他のお客様を速やかに脱出させること

    4 脱出スライドまたは脱出口下において後から脱出する他のお客様を援助すること

    5 速やかに機体から遠くへ離れて避難するよう声をかけること

    6 その他 (必要に応じ、乗務員が具体的に指示させていただきます)


    ご搭乗後、早い機会に備え付けの『安全のしおり』をよくお読みください。

    上記の援助を実施できない、または援助を実施することに同意しないお客様は非常口座席にお座りいただけませんので、あらかじめご了承ください。


    この文章をどう感じますか。


    有事の際に、乗務員からある程度拘束される事を意味しますよね。援助のレベルが非常時のお手伝いならば構わない訳ですが、乗務員が死ぬ覚悟をするような場面に状況のバイアスが掛かる程、援助の要求も当然強くなる訳ですよね。

  • 10/06/16 13:10

    普通は

    脱出シュート下で降りてくる乗客の援助をし、その時に乗客に機体から
    離れて避難しろと声をかけるのじゃないですか?

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    それならばまだ良いのですが

    那覇空港の中華航空の火災のような場面では翼にある燃料に引火する訳で火だるまになる訳だから怖いですよね。

    何が起きるか判らないのがトラブル。事前に発生するトラブルなど無いのがトラブル。だから一番最後の項目では何でもありのような文言になっているのでしょうね。

  • 10/06/16 13:09

    大丈夫、飛行機が富士山頂に不時着するような確率だ。

    乗客がギリギリの判断する場面なんてまず無いよ。

    アメリカのスペースシャトル、コロンビアが墜落後、
    NASAが総力を挙げて取った対策が、
    昔の消防署にあった緊急出動棒みたいな金属棒を使って乗員が脱出する、
    というマンガみたいな装置??

    打ち上げ時に異常があったら数秒以内で脱出できるよう、乗員は何百回でも訓練しているはず?
    あらゆる場面を想定して目をつぶった状態とかもやってるでしょ?
    客室乗務員も、そこまでの訓練は受けていないと思われ。。

    ロシアのソユーズには脱出装置ってあったかな?
    異常があったらそれまで!

    飛行機の乗客は訓練なんて一切受けていないから。
    旅行慣れしていない乗客が機内荷物を山ほど持ち込んで搭乗・降機の際邪魔ってのも
    風物詩。
    日本の国内線では以前より若干改善されたけど。

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    私も大丈夫だと思うけども

     自分自身を話の核として進めるならば、飛行機事故に遭遇する確立は400年に一度だから安全だから「大丈夫」と言い放つ事は簡単なんだけど。全航空会社の立場、世界中ひっきりなしに飛行機が飛んでいる現実で考えると400×365=146000であり、146000フライト目に一発発生する訳ですよね。146000/全旅客機数とした場合、個人のフライトでは400年に一度の事故でも、航空会社のリスクは跳ね上がる訳で、パチンコの一回回しで当たりを引くのとどうなんだろうと思いますよね。

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