退会ユーザ @*******
09/03/21 12:54

まじめに書きます。

ごめんなさい。

(笑)とか言いながら書いたから、「ふざけている」ように取られちゃったみたいですね。だから今日は一生懸命まじめに書きます。

私は「街の雰囲気で、そこがL.A. 最悪の危険地帯だとかっていうことが、普通の日本の方には判断が出来ないって」って言いたかったんです。

「この街は少し雰囲気悪いかな?」「ちょっと低所得の人が多いんじゃないかな」なんていう程度のことは判断が出来るけど、それが「平均を少し下回る程度の低所得者が多い所」なのか「低所得だけど、犯罪が比較的少ない」ところなのか「最悪」なのかは、日本の人には判断できないと思うんです。

でも、日本からの旅行者の方にとっては「少し雰囲気悪いから近づくのをやめておこう!」という判断だけで良いと思います。「少し危険」とか「とても危険」とかの区別は必要ないと思うんです。とにかく「少しでも危険なところは近づかない」っていう姿勢が一番だと思います。

もし、あなたが英語を上手に話せて、アメリカの文化を知っていて、危険な状況にも上手に対応できる能力があれば、(何か特別な事情があって)「少し危険」な地域に近づくことも出来ると思います。でも、そうでなければ、少しでも危険な場所には近付かないほうが良いと思うんです。

多くの、日本人が誤解していることに「アメリカは貧富の差が大きくて、発展途上国のようなスラムが存在する」とか「L.A. のダウンタウンにはギャングが沢山いて、拳銃で撃ち合いをしている」というのがあります。

「国際連合」が決めた「スラム」の基準によると、「スラム」が存在するのは、アフリカ・中南米、西アジアだけで、アメリカやヨーロッパには存在しません(東南アジアにも存在しないです). バラックが立ち並ぶスラム街や、栄養失調で痩せこけた子供が住む町はL.A. にはありません。
http://en.wikipedia.org/wiki/Slum

先進国では、昔からのイメージの「スラム」にかわって、路上生活者が大量に暮らす「Homeless town」が出現しています。そういう所は衛生環境も悪くなり、普通の人達が近付かなくなり、ひどい街になっています。L.A. の路上生活者の中にはアルコール中毒・依存者や薬物中毒・依存者が多く存在し、収入を得られる仕事を持っていないため、物乞いや窃盗を繰り返し、アルコールや薬物を買うお金を手に入れています。ですからそういった街では犯罪が極めて多くなります。アルコールや薬物のために正常な判断が出来なくて、突然暴力をふるうこともよくあります。暴行事件も多いです。路上生活者の多い地域は大変治安が悪くなっています。

L.A. では Skid row (3rd から7th)までが、最悪の路上生活者集中地帯なんです。
http://homeless.cartifact.com/maps/
マップをクリックすると拡大できます。Homeless 密集地帯が Toy district を含めた Skid row と重なるのが解ると思います。そして、L.A. ダウンタウンで「一番恐ろしい場所」として知られています。

でも、L.A.のダウンタウンにはギャングは少ないんです(リトル・トーキョーの周りや、その周辺には、ギャングの根城は無いんです)。ギャングは多いのは、サウス・ロサンゼルとかイースト・ロサンゼルスです。サウス・ロサンゼルスはダウンタウンのずっとずっと南で。イースト・ロサンゼルスはずっと西です。殺人事件が多いのはダウンタウンの南の方です(リトル・トーキョーからは車で南へ1時間位の遠い場所にあります)。
http://www.latimes.com/news/local/crime/homicidemap/

 ロサンゼルスでは、昨年約300件の殺人事件がありました。これって私達にとっては信じられないくらい少ない数字なんです。新しい市長さんになってから、警察官の数をどんとどん増やして、ギャングの取締りを厳しく行っているので、毎年事件の数が減っています。数年前には600件も殺人事件があったんです。

そして、新しい市長さんはホームレスの数も減らそう、L.A.のダウンタウンを観光客の皆さんが安心して訪れることが出来る場所にしようと頑張っています。

Skid row の存在は、リトル・トーキョーを自分達の原点だと思っている日本人・日系人にとっては大きな問題なんです。将来、L.A.のダウンタウンがもっともった良くなって、「ここには昔、Skid row って呼ばれる恐ろしい場所があったんですよ」なんて、日本から来た旅行者の皆さんに、笑ってお話できる日が来てくれればいいなと思っています。





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