盗難防止、治安面

こんにちは。

移動方法については付け足すことはありませんが、トピずれを承知で、盗難防止についてコメントしておきます。

着飾っているから、とのコメントがありましたが、補足すると、
日本人が狙われやすいのは、

-スキが多い(LVの大きな紙袋を「両手に持って」歩いたり、メトロに乗ったり)
-土地勘がない上、欧米人・中東・アフリカ人に比べ体力的に劣る(揉み合っても逃げられる、追いかけられても捕まらない、)、
-概して言葉ができない(通行人、警察に訴えられても、時間が稼げる)、
-さらに最も重要なのは、比較的多額の現金を持ち歩く(リスク対比リターンが良い)、

ことが原因だと思っています。

フランスでは、比較的小額決済でも小切手ないしクレジット(デビット)カードを使用しますので、フツーのフランス人は現金を殆ど持ち歩いていません。

ということで、私は、

-現金はパスポートと同様、できるだけ肌身離さない(フランスは身分証明携行義務があるので、在住者ですが、持ち歩くことが多いのです)、

-あまり度が過ぎるの(注意が散漫になるので)もまずいのですが、ある程度は貴重品を分散して持つ(在仏日本大使館は、貴重品の分散、現金とパスポートの分散を勧奨しています)、

-カバンに入れるものは、できるだけ、盗られても事後対応できるもの、諦めのつくものにする、

-地下鉄、バスなどに乗るときは、開く側の昇降口に立たない、

-人通りの少ない道は昼間でも避ける、

-全ての荷物は自分の目の届く範囲に置く、持つ、

-カバンを持つ場合、建物側にする、ないし人などが通り抜けない側にする、

-電話をかけるときなど地面にものを置かざるをえない場合は、しっかり足で挟む、

-レストラン等での食事中、荷物を床や椅子背面など目の届かないところに置かない、

などなどを気をつけるようにしています。

女性の場合、どうしてもカバンが必要になりますが、バイクによるひったくりによって身体的危害が加わるケースがありますので、個人的には、タスキ掛けはおすすめしません。

以下、フランスの邦人犯罪被害に関し、在仏日本大使館発行の「安全対策」からの引用です。

旅券再発給申請をベースにしたものだそうですので、実際の件数はもっと多いのでしょう。

2003年件数:499
一人当たり被害額:9.3万円
被害地域:パリ86%
犯罪分類:
 置き引き:34%(そのうち1/4がホテル、1/5が空港)
 スリ:31%(そのうち1/2がメトロ車内、駅構内)
 バイクによるひったくり:14%(オペラ界隈、シャンゼリゼ界隈など)
 ひったくり:10%(RER、オペラ界隈など)

ちゃんと対策をしていて、荷物を視野の範囲に納めている人はリスクが高くなりますから、すり・引ったくりのカモとしての優先順位は下がるでしょう。

あまり意識過ぎるのも気疲れして、逆効果になりかねませんので、バッグに手を当てたり、チャックがしまっているか触ったり、を「一分に一秒」やることを、上の冊子では勧めています。

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1件のコメント

  • 05/10/08 18:07

    Re: 盗難防止、治安面

    ご丁寧にありがとうございます。大変役に立ちます。
    パスポートはホテルのフロントに預けるよりも持ち歩いた方がいいのですね。
    例えばコンビニなどでちょっとした備品を買う場合にもクレジットを使った方がいいという事でしょうか・・・ちなみに、成田でユーロにしていった方がいいのでしょうか?

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    Re^2: 盗難防止、治安面

    こんにちは。

    フランスの治安面については↓を精読されることをおススメします。
    http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=170

    繰り返しになりますが、過度の緊張は長続きせず、気が抜ける瞬間に被害にあったりしますので、事前の手当てと小さな目/気配りの励行、が大切です。

    >パスポートはホテルのフロントに預けるよりも持ち歩いた方がいいのですね。

    ルールとして身分証明書携行義務があるということを理解した上で、どうするかの判断は人それぞれだと思います。((これはフランスだけでなく、欧州大陸諸国は同様のルールがあるはずです。英国は身分証明や運転時の免許証の携行が義務付けられていない、ある意味不思議な国です。))

    ただ、ホテル客室内のセーフティボックスは、100%信頼できるか、というと、残念ながらそうではなさそうだということもその判断の材料になるでしょう。また、フロントに預ける場合、鍵が二つないと開閉できないタイプでフロントと客が一つずつ持つタイプでないと必ずしも安全とはいえまぜん。

    >例えばコンビニなどでちょっとした備品を買う場合にもクレジットを使った方がいいという事でしょうか

    ある一定額以下の買い物の場合は現金で行うことを要求される場合が少なくありません。日本のようなコンビニはありませんが、小さなスーパーで買い物をする場合でも、まとまったものであればカードでできますが、例えば、水一本、カフェでカフェオレを一杯、というような場合は、まず現金でしょう。

    だいたいの目安は15€。

    ただ例えば、地下鉄のカルネ(10.7€)を買う場合にはカードでの支払いも問題ありません。

    >成田でユーロにしていった方がいいのでしょうか?

    これは「どこで」や「どういった機関で」という質問だとすると、ユーロに両替をしたことがないのでお答えのしようがありませんが、「ユーロの現金が必要か」という意味であれば、YESでしょう。どんなにカード・小切手社会と言っても、キャッシュがないと困ることもあります。例えば、パリのタクシーはカードが使えないものが多いです。