言葉というのは、言葉の裏に、一般常識というものが存在するんですよ。

>>確かに、言い訳や説明をつける癖は私にはありますね。相手の立場も考えているつもりなのですが、それが逆効果にもなりますよね。

これは、日本人一般に言えることです。

日本人というのは、物事を丁寧に表現しようと考えがちです。
また、できるだけ文法的に正しい、ちゃんとした英語をしゃべらなければならないという強迫観念があります。

別の英語ネタと言うのがあるんですが、その一部を。

僕が、エジプトはカイロの、タハリール広場に面した「クレオパトラホテル」に泊まった時。
このホテルは、一応四つ星で、部屋はツインのまともなシティーホテルでした。

それが、1988年4月ごろ、たった一泊20ドルでした。
しかもビュッフェスタイルの朝食つき。

朝食の時は、かわいいエジプト美人がコーヒーなどを持ってきてくれました。
もちろんビュッフェですから、自分で取りにいってもいいわけですが。

そのとき僕は、紅茶を飲んで、ジュースや、フルーツ、トースト、ソーセージ、たまごなどを
食べてました。

「満腹満腹、これだけ食べれば、昼飯は必要ないなー」と、考えてたわけです。

最後に、どうせタダだから、コーヒーを飲もうと考えたら、
たまたま近くにきれいな姉ちゃんが来たので、
僕は、

Excuse me, can I have a cup of coffee, please?

と、いかにも日本人らしい、ちゃんとした英語をしゃべりました。

すると、おねえちゃんは、にっこり笑って、イエスサー(笑)!と、答えて、
持ってきました。

しかし持ってきたのは、「コーヒーカップ」だけで、コーヒーが入ってなかったんです(涙)。
「なるほど、a cup of coffeeをコーヒーカップと考えたのか!」と興味深かったです。

それで、自分でコーヒーを入れに行きました。
「ネタが一つ出来た♪」と、うれしかったです。

こういうときも、わかりやすく「ワンコーヒー、プリーズ」でよかったわけですね。
スペイン語では「ウンカフェ、ポルファボール」です。

言葉の裏には、「世の中の常識」というものが存在します。
逆に言うと、常識がわかっていれば、言葉もわかるわけです。

ですから、互いに違う言葉でしゃべっても、だいたい何を言いたいのか、言っているのか想像できます。
実際僕たちが日本語でしゃべっている時も、相手の言葉をちゃんと聞いているわけではないです。

相手の言うことを予想して、自分で解釈した言葉を聞いているんですね。

>>私のスレッドの英文では、機内食の余りは全部来てしまうのでしょうか、それとも1個でしょうか。
>>「全部」「1個」だけでいいので、お手数じゃなければ教えてください。

この場合、スッチーが「お客様が、余った食事を全部もらいたい場合がある」という常識があるなら、
全部持ってくるでしょうね。

でも、「お客様はただ、もう一つ食べたいだけだ」という常識があるなら、一食だけ持ってくるでしょう。
ですから、スッチーの考え方次第です。

英語がしゃべれない日本人の特徴は、言葉だけで通じさせようと考えることです。
そして、その、言葉を文法的に完璧にしないといけないという強迫観念があります。

そうすると、頭で出来た英語を、さらに文法的にチェックします。
受験英語で、前置詞はなんだったろうか?冠詞はつけるのだろうか?
この名刺はカウンタブルか、アンカウンタブルか?

こんなことを考えていると、一生英語はしゃべれないわけです。

ですから、日本人が英語をしゃべる時は、
日本語でしゃべって、途中に英単語をはさむのがいいと思いますね。

「えーっと、コーヒー一つ、one coffee, please、お願いします」
と言えばいいんですよ。

まあ、英語論をしてしまいましたが、それは僕が、「ケンブリッジ英検特級(CPE)」を持ってるので、
一応、信頼性はあると思いますからね。

ケンブリッジ英検特級(CPE)
http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/english/cpe.htm

参考にしてください。

みどりのくつした



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1件のコメント

  • Re: 言葉というのは、言葉の裏に、一般常識というものが存在するんですよ。

    なるほど、余り深く考え無くても、使う場面で、それなりに使えば矛盾も感じ時間と共に無意識に矯正されていくのですね。

    機内食もスッチーの常識と言うか、英語が喋れない人間の英語を感じ取った後の機転で左右されるのですね。

    a cup of coffeeでコーヒーカップが出てきたのならば、スコッチアンドウォーターならば、スコッチと水が出てくる可能性もありますよね。あっでもこれならば、自分で濃さを調整できますね。

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