09/03/01 22:19

鉄道ファンの話題じゃなくて

Berlin市内を地下で抜けるS-Bahnはベルリンオリンピックに合わせて建設されました。オリンピックは言うまでもなくナチスの国威発揚のために徹底的に利用されたわけです。

Nordbahnhof - Unter den Linden 1936年7月
Unter den Linden - Potsdamer Platz 1939年4月
Potsdamer Platz - Anhalter Bahnhof 1939年10月

最後の区間が開通したのはドイツのポーランド攻撃で始まった第二次世界大戦開戦後ですね(ブランデンブルク門付近でのトンネル崩落事故の影響?)。

Anhalt駅は地上の長距離駅は大戦中の空襲、戦後の東西分裂で1952年に閉鎖、廃止され、地下のS-Bahn駅のみがいまも残っています。大戦末期のベルリン包囲戦で、このS-Bahnのトンネルをソビエト赤軍の進行に利用させまいとした親衛隊がLandwehr運河と地下線が交差する部分でトンネルの天井を爆破し、トンネルを水没させました。駅やトンネルには地上戦を避けて多くの負傷兵や市民が避難していましたが、その中には逃げ遅れておぼれ死んだ人が少なくありません。またその水はFriedrich Straße駅で交差するU-6にも流れ込み、さらにU-6に交差する他の線に...と流れ、市中心部の多くの地下線が水没し、復旧に多くの月日がかかりました。

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