今月、両島に行ってきました

掲示板への書き込みは時間の無駄なので最近は書き込みをしていませんでしたが、本件は安全に関する情報ですので、重要な共有情報と思い2年ぶりくらいに書き込みます。
1月末から2月上旬にかけ、両島に行ってきました。ルートはグアドループ経由(ポインタピートルで1泊)で仏領ギアナ、マルチニークへと飛び、マルチニークからは船でドミニカ(ドミニカ共和国ではなくコモンウェルス・ドミニカです)、そしてポインタピートル経由でマリーガランテ島、最後にグアドループのポインタピートルに戻る個人旅行です。
物価高と物資供給の不足に抗議するゼネストは、グアドループで1月上旬から始まっており、ポインタピートルの町は店が全面的に閉まっていて、まるで幽霊タウンでした。誰もいない商店街をパトカーが巡回していました。ポインタピートルでは、ホテルとパン屋くらいしか開いておらず、道端で農家の人がトラックに積んだ野菜を売っているくらいでした。タクシーは、数は少ないようでしたがわずかに走っていました。抗議集会が中心部ではなかったためか、日中の町中は誰もいないだけで怖い印象はありませんでした。1月末に開いていたケンタッキーも2月に戻ってきたときには閉店していました。ポインタピートルの町では、ガソリンスタンドも閉まっていて数百台の車がこれから店を開けるだろうというスタンドに列を作っていました。この意味でポインタピートルの町は、異常な状態でした。
マルチニークもフォールドフランスで2月になってストが始まりましたが、毎日ではなく、グアドループほど団結してはいないゼネストで、店によっては入り口のシャッターだけを半分開けて営業したりしていました。いちばん困ったのは、マリーガランテ島からポインタピートルへの船が丸1日、突然運休したことです。このストが数日違っていたら、帰って来れなかったところです。
本件は日本では、あまり報道されていませんが、先週NHKニュースでグアドループの暴動で1人死亡したとの報道がされています。両島ともフランス海外県ですのでフランスでは大きなニュースとして報道されていますのでWebサイトなどで情報を確認してください。本日のLe MondeのWebサイトのトップは、あいかわらずグアドループのストです。ポインタピートルには、フランスの担当大臣が説得に来たのですが、全く説得できなかった様子です。
このような状態では、クルーズ船がやってきても観光するという状況ではないでしょうし、安全を考えると寄港しないというのは当然にも思います。感じとしては、マルチニークなら、グアドループほど過激な状況ではないことから、寄港の可能性はあるようにも思いますが。いずれにしても、解決のきざしは今のところない様子です。なお、ドミニカには、クルーズ船が来るようになっていました。個人旅行でも、少なくともグアドループは、今は避けたほうが良いと思います。

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1件のコメント

  • 詳細且つ分り易い情報

    ゴーゴーさん、詳細な内容有難うございました。

    私達は余り仏領へ行ったことが無く、久しぶりの仏領旅行を楽しみにしてこのクルーズを選定しました。(当初はUSAから飛行機で旅行することを考えていたのですが、旅費も高く、旅程が立て辛かったのでクルーズを選定しました。)
    でも、事前に両島の治安が悪いことが分って、今では良かったと思っています。

    私達は過去に仏領のレユニオン、セントマーチン、ギアナ、タヒチへ行ったことがありますが、セントマーチン以外は周辺の国との交流、交易が少なく、物価高で不釣合いな雰囲気でしたが、グアドループやマルチニークもUSAから行き難く、同じような島でしょうか?

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