国境を越えて

K28さん、お帰りなさい。

昨年、タイーミャンマー国境の三塔峠に行った時に帰りのソンテウを途中、3人乗りモーターサイが追いかけてきました。バイクの真ん中にはぐったりした女性が。

ソンテウに女性とその旦那さんと思しき若者が乗ってきました。タイ語が通じない!ビルマ人でした。

乗客の中にビルマ語が少し話せる女性がいたので、いろいろ聞いて確認すると倒れたとの事。片側の指が冷たくなって、ろれつもまわらない状態なので脳梗塞の疑いあり。一緒にサンカブリーの病院に行きました。

彼らはパスポートはないですが、国境を越えて一定のエリアまで行ける許可証のようなものを持っていました。隣接国の国境に近い住民はパスを持っているようです。いざとなると証明書を持って国境を越えて病院へ。ラオスやミャンマーからするとタイは進んだ国なんだとあらためて思いました。

パクセーからウボンに出稼ぎしてる人達もパスポートは持ってないですが、ボーダーパスなるものを持っていて、それで国境を越えています。私達外国人は国境で20Bの賄賂だったのですが、彼らは100B取られるとぼやいてました。

昔、北京で仕事をしたことがあるんですが、某大手ゼネコンの所長が北京でいちばん感謝されたのはODAで病院を建てた時だったといってました。その時は市民が皆、「日本が建ててるんだろう」と言ってくれたそうです。文化施設なんかやっても誰も知らないと嘆いてました。

今の中国では隔世の感がありますが、やはり医療はいちばん必要なのだと私も思います。そういえばポカラからアンナプルナにトレッキングで入ってる時もタンカに病人を乗せて山道を運ぶのとすれ違いました。

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1件のコメント

  • 09/02/21 23:45

    許可証

    マンジンさん、こんにちは。


    なるほど、許可証がある人たちはいけるのですね。

    タイはこのようなことでは
    比較的ビルマやラオスといった隣国に対しては寛容ですね。
    カンボジアに対してはまた別なのかわかりませんけども。

    医療体制に関しては
    ビルマも恐らくラオスと同じような状況なのだろうかと想像します。

    もちろん、かなりの額を請求されるであろう医療費を払える人たちだけが
    越境してタイの病院にいくのでしょうね。

    許可証というのも
    支給されるには何らかの条件
    (自国で就労していることとか、所得が一定以上あるとか)が必要なのでしょうかね?

    ほかの旅行者からも聞きましたが
    中国はいま少なくとも都市部では立派な病院がバンバン建っているそうです。

    やはり医療体制は急務かと思いますので
    今後ラオスやビルマで早急にこの部分での充実が望まれます。

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    国家間の格差と国内間の格差

    私が観たビルマ人はバイクで追いかけて来て、身なりはどうみても金持ちとか特権階級という感じはなかったですね。サンカブリーの病院なのでたいしたことはないですが、支払いはどうするんでしょうかね。彼らには大金でしょうが命には代えられないでしょうね。

    タイも国立病院は野戦病院のようでした(チェンマイのマハラート)。それに引き換え、私が利用するチェンマイラムはガラガラで快適。さらにバンコクに行ってバンコクゼネラルやバムルンラーとに行くと世界が違います。日本に帰り地元の病院に行くと「大丈夫か?」と思うくらい。もちろん診察料、治療費も10倍どころではなく違うのですが。

    日本の医療現場も悲鳴を上げてる状態ですし、アメリカでは医者にかかれない人がものすごい割合。これは東南アジアの貧困だけの問題でもなく、富の分配の縦軸と横軸に双方浮上する問題のように感じます。