レポート

スイスは憂鬱?(長文失礼)

公開日 : 2009年12月15日
最終更新 :

毎年冬場はスイス板の書き込みが少なくなりますね。
ちょっとしたエピソードを・・・長くなりますがご容赦の程。

今年の9月、モンブランへの乗換駅であるマルティニでの出来事です。
9時51分着、10時01分発のVallorcine行きに乗る予定でしたが、10時01分発は夏ダイヤで乗車3日前で終了。
「あらら・・・1時間待ちか・・」
家内の手前、鉄オヤジの面目丸つぶれですが、こういうこともママあります。

折り返す訳ではないのですが、10時前にVallorcineからの電車がマルティニに到着。意外に多くの人が降りてきました。

その時、突然日本語で「こんにちわ。どうしました?」と声を掛けてくれた(一見)白人のご老人。

かくかくしかじかで、1時間電車を待つ事に・・・から話が弾み始めたのです。
その人はイラン人で政治問題でイランを離れ、スイスに長らく暮らしているとの事でした。

学者さんの様で、どこかの(スイスの)州の議員に政治を教えていたとか、日本人に知り合いは多い、日本語は独学、演歌はすばらしい、イラン人の心情も日本人と同じ、などと持ち上げてくれるので最初は「ちょっと怪しいなあ」と思いつつ、話を聞いていると引き込まれます。

そのうち、スイスの問題点を指摘し始めたのです。曰く、
・スイス人は基本的に非常に保守的であるため、日本人には退屈。
 スイス人と結婚したが(退屈さに)離婚した日本人女性は何人もいる。

・スイス人でもスイスの問題点を指摘し反感を買うとスイスに住めなくなる。
 そういう小説を書いてアメリカに亡命した作家がいる。

・スイス人は憂鬱・・・等など・・・(全部日本語でした)

何もかもすばらしく見えるスイスですが、そういう見方もあるのか・・・ふと、ぼうふらおじいさんの書き込みを思い出したのです。

「滞在が1週間過ぎると宿の人がだんだん不機嫌になる」(ぼうふらおじいさん、間違えていましたらお許しください)・・・この感覚の延長なのかもしれません。

1時間があっという間に過ぎ電車が来たのでお別れしましたが、その際「最初の二駅までは右側の席、その後は左側に座りなさい」・・・鉄オヤジには嬉しい的確なアドバイスも頂きました。

さらに後日談・・・私のシャモニー滞在はわずか1泊2日でした。
翌日の昼前にシャモニーから戻りマルティニで下車、モントルー行きを待っていると、同じご老人に遭遇。
乗り換えの方向も途中まで一緒なので、20数分色々と話が聞けました。

さて・・・私は帰国後、件の小説家をWebで調べたのですが未だ判っていません。

取り留めの無い話で失礼しました。

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4件のコメント

  • 09/12/17 04:17

    スイス・・・ネオナチなどもはびこる、極めて排他的な国

    スイスというと、ネオナチなどもはびこる、
    外国人に対する排他的な意識が極めて強い国だというイメージがあります。

    お隣のドイツもそういうところがありますが
    正直、このイメージがあるため、
    過去に旅行したこともありますが個人的にはあまり好きな国とはいえません。

    最近は外国人排斥やネオナチ関連のニュースも多いです。


    ネオナチが現地人を襲ったというニュースも。

    http://www.nikkeyshimbun.com.br/090213-22brasil.html

    このニュースにも記されてますが

    >>国民の二九%が支持する同党は、国旗上の白い羊が黒い羊を外に蹴り出すポスター使用など、人種差別や外国人排斥の傾向がとりわけ強い。


    つまり、ある程度の数の国民が
    このような外国人排斥を強く支持している国といえます。

    在住イラン人にとってスイスとは、
    住みづらい
    いろいろなことがユウウツに思える国なのでしょうね。

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    Re: スイス・・・ネオナチなどもはびこる、極めて排他的な国

    K28さん、こんにちわ。

    >つまり、ある程度の数の国民が
    >このような外国人排斥を強く支持している国といえます。

    外国人が25%も居ると大変でしょうね。

    先ずは3Kをはじめとする給与の安い仕事を外国人に任せる。
    ちょっと不景気になると自国民が失業する。
    外国人排斥のムードが高まる・・・

    ただ、これはスイスやドイツに限らず、日本でも外国人が増えると同じ状況になるのでは・・・と思います。
    いえ、今も製造業の下請けさんには外国人労働者がいっぱいですので、これ以上不景気になると・・・心配です。

    >いろいろなことがユウウツに思える国なのでしょうね。

    大自然も日常となれば慣れてしまうのでしょうか・・・。
    私もイザ住むとなれば冬場は憂鬱になるかもしれません。

  • 退会ユーザ @*******
    09/12/16 17:13

    Re: スイスは憂鬱?

    スイスに関して問題提起というか? 私にはよくわからない国と民族です。風光明媚な風景を見て帰るだけならすべてはなしすむ話しですが、

    実はズーリックに1泊しかしていません、もちろん仕事でメーカ訪問だけです。その旅中に見えた風景は冬だったのですがすばらしいものでした。

    食したチーズフォンデュも自分では作れないようなすばらしいものでした。

    スイス人は、言語によってそれぞれのアイデンティティがあるのではと思っているのですが、私が接触したのはドイツ系? の人たちではないかと思うのですが、英語がよく分かりませんで、....

    私の専門分野というか、最近やっていたビジネスの分野ではスイスの研究所は良いスピンアウとを残しています。ただ残念なのは、スイスで起業せずに、ポルトガルとかで起業しているのです。ポルトガルで電子産業があるのかと思いますが、アジアでも途上国に産業が移っているっ事からみるとさもあらん。

    皆さんのご意見は参考になります。

    またまたお邪魔しました。お後がよろしいようで、。。。。

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    内容が少々重くなってきましたが・・・(申し訳ありません)

    サンフランさん、こんにちわ。

    >ただ残念なのは、スイスで起業せずに、ポルトガルとかで起業しているのです。ポルトガルで電子産業があるのかと思いますが、アジアでも途上国に産業が移っているっ事からみるとさもあらん。

    スイスは伝統技術(時計)もありますし、巨大なサイクロトロンのようにある分野では最先端の技術もあると言う印象です。

    工業生産が国外に出てゆくのはある意味先進国では仕方ないでしょうね。
    農業製品も国の保護で農家もそれなりに豊か・・・と聞きます。
    国の規模が小さいので許されるのでしょうね。

    過去ガイドブックには戦争に備えて新しい小麦は保存し、古いものから使う・・そのためパンが不味い・・と書かれていましたが、私の印象では過去のもの、今は美味しいです。

    >皆さんのご意見は参考になります。

    私もいつも勉強させてもらっています。

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  • スイス人が嫌うスイス人

    南仏に下記のカメラが設置できるようになったのは
    現地である女性と出会ったのがきっかけです。
    http://www.shinshu-a.com/eze/


    その方は日本人で、両親に連れられジュネーブで生活。
    そこで知り合ったスイス人(フランス語圏)と結婚。

    その後何年かして、家族でスイスを出て、ニース近郊
    に移住。仕事もしています。

    フランスに移住して何年か経つが、ご主人は一度も
    スイスに里帰りしたことがないとのこと。 

    理由は 「スイス人が大嫌い」だから。

    スイス人が嫌いな理由については、いろいろ聞かせてもらい
    ましたが、ここに書くのは避けます。

    でも、スイス(グリンデルワルト)から列車を乗り継いて
    ニースにたどり着いたばかりの私にとっては、説得力が
    ありました。


    ちなみに、私がグリンデルワルトで何連泊かしたホテルの受付の
    スタッフは、全員、外国人でした。

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    Re: スイス人が嫌うスイス人

    GGA02757さん

    これはまた難しいお話ですねえ。

    >理由は 「スイス人が大嫌い」だから。

    ここまで徹底されれば尊敬に値します。
    私は、悪いところもありますが基本日本が好きですが、世の中には日本に住みながら日本が嫌いなのか、海外で日本の悪口ばかり言ってノーベル賞をもらった作家とか、日本が損するように特定亜細亜の国にへつらったり、文句ばっかり言いながら本国に帰らない特殊ガイコクジンとかが大嫌いです。

    そんなに嫌なら住まなければ良いのです・・・失礼、つい興奮してしまいました。
    いずれにせよ、お知り合いのスイスの方は、変な意味でなく立派だと思います。

  • Re: スイスは憂鬱?

    内蔵介どの

    間違いではございませんが、一週間ではなくて一ヶ月以上以上・・・です。

    まあ今ではそんなことはないとは思いますが、それでも本質的によそ者には心理的な垣根をめぐらす国民性のようです。 まあ資源的はなにもない国土も狭い国ですから仕方がないのでしょう。 日本もあんまり人のことはいえません。

    面白いのはスイス人に紹介してもらうとわりと簡単?に受け入れてもらえることです。 親しくなった宿屋のオカミサンによその土地のホテルを紹介してもらうと最初からリピーター待遇になることです。まあ 安くしてくれたりするわけではありませんが 同宿の他のお客さん、とくに日本からのグループなどと一緒になるとその気配りが全然違うことに気がついて、申し訳ないのですが、その分何故かいい気持になれます。

    周囲の大国?の辺境のあぶれ気味の地域同志の寄り合い所帯・・の国ですから 同じスイスの中でもずいぶん気質が違うんだそうですが、人見知り体質は殆んど変っていないのだとか。

    グリンデルワルドの安東さんのHPによれば今 イスラム住民がスイス国内に建てようとしているミナール(イスラム寺院の尖塔)でおおもめにもめているとかも時折露出するこの国の根っこの感情の現れのようです。

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    ミナレット事件

    今から15年弱まえ、某掲示板のイギリスの会議室でイギリスの
    悪口を書いたら 「イギリスの部屋にはイギリスが好きな人がいる
    から悪口を書かないほうがいいですよ」 というアドバイスを
    メールでいただきました。 なので、遠慮していたのですが、
    内蔵助さんのメッセージで発憤。


    私は毎朝、BSでヨーロッパのニュースを見ているので
    本件はよく知っております。ドイツとフランスのTVで
    扱っています。

    「国民投票で、ミナレットの建設は禁止すべきだ、という
    意見が50%を超えた」 というものです。

    私の理解によれば、ポイントは以下の通り。

    ■ 多くの国民、建設禁止の票は少ないと予想していた。
    ■ このような結果になったのは、建設反対派のキャンペーン
      の効果であろう。(過激なポスター)
    ■ このような案件を国民の直接投票で問うのはいかがなものか。
    ■ スイス国民の排他性


    ミナレットはモスクの横に立つ塔のことです。