サンパウロのバスターミナルに着いて バスに同乗していたブラジル青年の助けも借りて ロッカー専用コインを手に入れ 荷物をしまって(当日夕方またフォス・ド・イグアスまで夜行バスに乗る)いざ市内見物に。
ブラジル青年とまずは地下鉄でセー駅へ。ここでお別れ。カテドラルと公園では警察官の近くにさりげなく立ってビデオ撮影。
次はリベルタージへ。日本人移民博物館は絶対行かなくてはと 大阪橋も通り この辺一帯の独特な雰囲気を味わいながら到着すると開館は午後1時30分からとのこと。
仕方なしに東洋人街を歩いていて日系人の床屋発見。八尋理容室。そうだここで床屋にかかってさっぱりしようと決めお願いした。いろいろ勿論日本語で話した。
この地区で一番古い床屋さん。親子でやっていて 誠実な息子さんが髪を切りひげを剃ってくれた。耳の穴掃除やものすごく気持ちのいいマッサージもあった。40レアル。
話している中で息子さんの話し方に強く胸を打たれた。
「お父さん お父さんがイグアスの滝に行ったとき・・・・」
この 「お父さん」 と声をかけた時の その言い方といいイントネーションといい 実に真心がこもっており 誠実で 尊敬してやまない父親への声のかけ方でした。私はもう胸がきゅーんとして ぐっと涙をこらえてしまいました。長いこと耳にしていない言い方でした。
次から次へとお馴染みさんが来店していました。
記念写真やビデオを撮ったり ゆっくり話をしてから博物館へ向かいました。
今思い出しても とてもうれしい心温まる貴重な時間でした。