先ほどミュンヒェンとローマから帰国しました。
ヨーロッパでのトラベラーズチェックの使い勝手はどんどん悪くなっていて
いつまで通用するか、という段階にまでなりつつあります。
今回、ローマでちょっと現金が必要になる可能性があったので
ミュンヒェン滞在中に換金したのですが、非常に苦労しました。
手数料の有無などという問題ではなく、そもそもTCを扱う銀行が激減しています。
今までミュンヒェンでは citibank で手数料なしで換金してきました。
だので今回もまず Tal(Marienplatz のすぐ近く)の citibank に行ったのですが
その支店に口座がない場合は手数料が10ユーロ、
しかも上限が500ユーロまでしか換金できないと言われました。
つまり日本のシティバンクに口座があっても無料にはならないのです。
仕方がないので、とりあえず500ユーロ換金。実質は490ユーロです。
次に Sendlinger Tor の citibank に行くと
支店自体がなくなっていて、建物は改装中でした。
すぐ近くに看板が立てかけてあったので、確かに以前はここにあったわけです。
ためしに同じ通りの Commerzbank で聞いてみると
その支店に口座を持っていない限り、TCは取り扱わないということでした。
それじゃあちょっと手数料はかかっても、と、 Marienplatz の Deutsche Bank に行きました。
いくらなんでもここでは大丈夫だろうと思ったのに、TCは全く取り扱わない、という返事。
どこか扱うところはないか、と聞くと、両替店と中央駅の Reise Bank を教えられました。
ここまでくると、本当に不安になり始めました。
ミュンヒェン最大の目抜き通りにある Deutsche Bank が扱わないとなると
本当に扱う店はないのかもしれない。
ともかく駅の Reise Bank とやらに行ってみることにしました。
こんな銀行はじめて聞いたけど、おそらく旅行用に特化した銀行なのだろう
コミッションが高いかもしれないけど、背に腹は代えられない、ということで。
中央駅の Reise Bank は大きな店舗で、すぐに見つかりました。
そこでTCを出して聞くと、手数料は額面の1.5%、ただし最低6.5ユーロと言われました。
500ユーロだと、7.5ユーロのコミッションです。
citibank よりも安い! すぐに換金しました。
上限は特に指定されませんでした。
この Reise Bank、土日も休みなしで、朝の7時から夜の10時まで開いているようです。
窓口はかなりたくさんありますが、常に全部が開いている訳ではないので、混むことがあります。
外国への送金などに使っている人が多いような印象を受けました。
というわけで、TCは本当にヨーロッパでは使えなくなっています。
おそらく手数料なしで換金できるところは、もうほとんどないものと思われます。
今回、ローマではもう必要がないので、確認しませんでしたが。
わたしも残ったTCは外貨預金にして、少しユーロが高めのときに円に替えてしまって
次はカードを使うつもりです。
なおこれは2009年9月8日現在の状況です。