文化の混ざっている地域に興味があります。 有名なのはフランスのアルザス地方で、フランスとドイツの文化が混ざって独特のアルザス文化を創ってますよね。 ヨーロッパで他にもこのような魅力的な地域ってありませんか? イタリアのシチリア島が、アラブとギリシャとラテンが混ざっている聞いたことがあります。 イスタンブールは、トルコとギリシャが混ざっていると言って良いのかどうか。。 何か教えていただければ幸いです。 よろしくお願いします。
多くのレスポンス、ありがとうございます レスポンスして頂いた方にできるだけ回答したかったのですが、思った以上に多くの方に書き込んで頂いたので、間に合わなくなってしまいました。。。 有名どころでは、スペインのアンダルシア地方と、イタリアの南チロル地方(およびそのオーストリア側)といったところでしょうか。 マイナーなところを含めると、ヨーロッパ中の国境地域に当てはまるような気がしてきました。 考えてみれば国境なんて政治・軍事的な力関係で引かれているだけで、国境で文化が急に変わるはずがなく、混ざっているというか、ナチュラルに変化しているのが当然ですね。 自分が島国に住んで、島国の発想になっていることを痛感しました。 サラエボにはドキリとしました。何年か後、文化の混合地域ということで、平和に観光アピールしているのでしょうか? 台湾は目から鱗ものでした。 平日は仕事で忙しく、ほとんど書き込む時間がありませんが、ちゃんと目を通していますので、お気付きの点があれば、レスポンスよろしくお願いします。
サラエボですね。 サラエボは90年代の戦争の記録を抜きにしても、オスマン帝国時代のイスラム文化、オーストリア=ハンガリー帝国時代のキリスト教文化、ユーゴスラビア時代の社会主義文化(建築物)、これにユダヤ教建築物とたっぷり見るものがあります。 特に旧市街地は欧州とは思えない程中東の雰囲気が佇んでいます。 これだけ異文化が混じり合っているのであの悲劇が起きたのだと思いますが。
南チロル イタリアの南チロル地方は第1次大戦までオーストリアだったので今も住民の多くがドイツ語を話します。ドイツ語を話すイタリア人といった感じです。ボルツアーノからコルチナ・ダンペッツオへのバスのドライバーと乗客の会話も「ボンジョルノ」「グリュースゴド」と様々で、後者の場合、ああ、オーストリア系住民が乗ってきたとわかります。 地名もメラーノ(ドイツ語はメラン)、ボルツアーノ(ボーツェン)と併記されています。 新しく世界遺産になったドロミテ山塊で体験できます。 台湾は中国文化と日本文化、先住民文化が交じり合い、日本人にとっては特に興味深い国です。
月並みだけど・・・・・・ スペイン南部のアンダルシア地方も かつての征服者のイスラム(ムーア?)文化の名残が沢山残っていますだね。 世界遺産クラスの建築物は有名っすが、 ごく一般のお家でも玄関先にモザイク模様やら、教会の内装にも ムーア調の装飾があったり。 ジャージー島は 島の中は英国の地方って感じっすが、 地域名や道路の名前が殆どフランス語の名称(表示もね)の不思議な島っす。 (なので道に迷っても人に聞けない・・・・・発音出来ないからね・・・・涙)
Re: 文化の混ざっている魅力的な地域のお勧め、ありませんか? では3つほど。 ドイツのラウジッツ地方はゲルマンとスラブが混ざった感じ。 イタリアのプーリア地方は万単位でギリシャ系がいるそうです。 ジャージー島などのチャンネル諸島はイギリスとフランスの間みたいなものと聞きます。 他にもいっぱいあるでしょうね。
Re: 文化の混ざっている魅力的な地域のお勧め、ありませんか? イタリアのドロミテ地方は,オーストリア的というかチロルっぽい雰囲気があると思います。ドイツ語話者も多いそうで,私はイタリア語が分からないのですがドイツ語で意思疎通をしたことが何度かありました。nontaさんの書かれていたリエンツと国境をはさんだイタリア側ですね。顔つきについては気づきませんでしたが…。景色もいいし大変魅力的な地域です。 スイスのルガーノ湖周辺はかなりイタリア的な感じがしました。湖がきれいで高級なリゾート地らしい雰囲気です。前回行ったときは宿泊しなかったのでいつかゆっくり行ってみたいと思っています。 バルト海の,スウェーデンとフィンランド本土の間にあるオーランド諸島はフィンランドなのにほぼ100%スウェーデン語で,文化もスウェーデン的だそうですが日本人としてはそれほど違いは分かりません。ただフィンランド語はほとんど通じませんでした。あまり観光資源がないので魅力的な地域といえるかは疑問ですが,夏はのんびりすごせるリゾート地です。
何処も戦争の歴史あり ものの見方は人それぞれの裁量ですが、歴史を少し調べてから旅をすると、その旅がより内容の 濃いものになりますね。文化が混ざった地域というご質問ですが、ほとんどの場合、先ず戦争が あり、征服された民は権利も財産も奪われ、重ねて独自の文化や信仰も否定されるというのが 通常のストーリーです。その結果として文化や民族の血が混ざり合った。これも好んでミックス されたという訳ではなく、征服された民の苦しみが想像されます。 勿論、それらをご理解されてのご質問だと思いますが“ 魅力的な地域 ”は思いつくだけでも たくさんあります。 ・キリスト教迫害で多くのギリシャ人が逃げ込んだ小アジアのエーゲ海側(トルコ) 尚、紀元前には計画的にギリシャ人が同地方に移り住んだという形跡があります。 ・アーリア人に攻め込まれたインド(征服者の多くからバラモンが出たらしい) ・バイキングに攻め込まれたブリテン諸島(ブリタニア:英国) ・チンギスハンに攻め込まれたホルムズや南ロシア ・カール4世の頃にドイツの首都であったプラハ (当時は、コンスタンチノーブル・ローマに次ぐ欧州第三の都市だったらしい) ・オスマントルコに2度(1529・1653年)包囲されたウィーン ・かつての地中海の覇者:ヴェネチア ・かつての大帝国:ローマ ・かつて南米諸国を征服したスペイン・ポルトガル ・東西文明の懸け橋のイスタンブール、等々 さて、トルコの歴史は幾重にも層をなし、ヒッタイト、フリギア、ペルシャ、ギリシャ、ローマ 帝国、ビザンチン帝国、オスマントルコ、ビザンチン帝国、オスマントルコと推移しました。 AD.324年にローマ帝国を統一したコンスタンティヌス1世は、330年に帝国の首都の名をコンス タンティノーブルとし、現在のイスタンブールに定めました。 宗教も自然崇拝、原始宗教、キリスト教、イスラム教、キリスト教、イスラム教と推移。 イスタンブールのアヤソフィアの2階に行くと、漆喰の下地からビザンチンの華麗なモザイク画が 現れているのを見ることができます。それではお元気で。
戦争と文化の混合 なかなか奥深いコメント、ありがとうございます。 私は興味のある地域の歴史を調べてから訪れる性質なので、自分の訪れたところはそれなりに戦争の歴史も理解しているつもりです。 特に、ローマ、ビザンチン、オスマントルコのイスタンブール(コンスタンティノーブル)の歴史は大好きでした。 ギリシャ人にとってコンスタンティノープルの陥落は、日本人にとって異国人に東京が占領されたのと同じ感覚なのでは、と想像してみたりします(違うかな?) でも、虐殺は比較的少なく、ギリシャ人の宗教も保証されたと理解しています。 だから、文化が混ざっていると言えるのかも、と。 もちろん、アヤソフィア2階の感動的なモザイク画も観てます! あと、中世シチリアの歴史も面白かったですね。 フリードリヒ2世には惹かれます。 思うに、文化の混ざった魅力的な地域というのは、少なからず寛容の精神で異文化の共存が(一時期にしても)行われた地域であると思います。 一方的な征服では、地元民が文化を誇る気にならないでしょうから、(学者にはともかく)観光に魅力的な地域にはならないのだろうと。 如何でしょうか?
Re: 文化の混ざっている魅力的な地域のお勧め というわけでもありませんが、 ベルギーに商用で何回かいっていますが、文化的にどうかというと難しいのですが、…. ベルギーは政治的に不思議の国です。 ブリュッセルとか南のほうはフランス語圏で、フランス系が多い、でもNATOがあるので、ブリュッセルは英語もうまい人がいます。ドイツ人も多いです。 ルーベンとかオランダに近いほうへちょっといくと、フレミッシュというオランダ語が第一言語の民族が住んで、社会を形成しています。ルーベン大学とかは歴史ある物理学の名門で、ノーベル賞受賞者も出していると思います。 私の仕事の関係の人は、フレミッシュで、オランダ語とベルギー国の公用語であるフランス語、英語、オランダ語から近いドイツ語、ラテン語ができると言っています。もっとも英語はあまりうまくありませんが、…..それだけできると、単語とか文法が似ているイタリとスペインを加えた7ヶ国語いけると言う人も多いらしいです。 ブリュッセルで、少しフレミッシュが民族運動をしているのをテレビのニュースで見たことがありますが、….独立運動にはならないようです。 またまたお邪魔しました。お後がよろしいようで、....
Re: 文化の混ざっている魅力的な地域のお勧め、ありませんか? piyoronさん、今日は。 1)オ-ストリアのリエンツ オ-ストリアとイタリアが混ざっていて顔つきは全くイタリア人、雰囲気もイタリアっぽい。 2)フランスのブリアンソン(旧市街) 顔つきはそんなにイタリアっぽくないけれど雰囲気は全くイタリア。 ジェラ-ドのお店がいっぱいあって美味しい。 3)フランス、ピレネ-山脈の麓の村コ-トレ スペインの雰囲気が漂う村、市場ではパエリアなんかのお惣菜も売られていて異国情緒たっぷり。 ヨ-ロッパ、国境が隣り合っているので文化が混ざり合って興味深いです。
興味深い質問ですね 旅をしていると、他国・他の文化圏の影響を感じられることがどの国にもあります。 piyoronさんが書かれている場所以外ですと、 ルーマニア:名前の通り、古代ローマの影響を受けており、この辺りの国では唯一ラテン語系の言葉を話す スペイン:アンダルシアに行けばアラブ、フェニキアの文化が混ざっている マルタ:シチリアと同じく、アラブ、ラテンに加えて、イギリスと、古代の巨石文明の足跡が残っている などなど数え上げればキリがないのではないでしょうか。 そういうのを見つけるのが、旅人の楽しみですよね。
旅人の楽しみ 「そういうのを見つけるのが、旅人の楽しみ」 まさに、その通り。 同感です。 思わぬ発見をしたときって、旅行の醍醐味を感じます。