レポート

Thales 社製のピトー管

公開日 : 2009年07月30日
最終更新 :

今朝のBSで放送された昨夜のフランスのニュースから。

13日にローマからパリに向かっていたAFのA-320 において
速度計が6秒間動作しなかった。この事実を受けて、パイロット
組合は会社側に、Thales 社製のピトー管を改良製品に交換するの
ではなくて、Goodrich 社製のピトー管に替えてしまうことを要求
した。

ブラジル沖で落ちたエアバスはThales 社製の改良前のピトー管
をつけていました。

詳細記事は下記。(仏語)
http://info.france2.fr/france/Les-nouvelles-sondes-Pitot-mises-en-cause-56338701.html


A-320 は、ヨーロッパ域内便として大量に飛んでいるから私たちが
乗り合わせる確率はかなり高いです。

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2件のコメント

  • GPSで代用できない理由

    今時、なぜピトー管といった古典的なデバイスに頼らざるを
    得ないのか。なぜ、衛星を使えないのか。

    たとえば、GPS信号を時間微分すれば、(水平飛行する限り)
    速度が得られるはず。

    だとおもったけど、そうではないのですね、飛行機が知りたいの
    は対地速度ではなくて、空気力学的な速度。ジェット気流は
    時速100キロにも及ぶから、どうしようもない誤差を呼び
    ます。(やっぱり、これしかないのか)

    ちなみに、安定に水平飛行を維持するために許容される
    速度範囲というのは、意外と狭いのだそうです。音速に
    ぶつかるか、失速するか、で。

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  • Re: Thales 社製のピトー管

    こんにちは。

    改良後のピトー管でも問題が検出されたということなのでしょうか?

    リンク先の写真には二つ写っていますが、大型航空機に二つ装着されていて、

    その両方とも同時に不具合になったのかな。素人には解らんな。

    虫が入り込むので駐機時はピトー管に蓋をするとかで、

    蓋のし忘れで虫が塞いだ、あるいは、蓋をしたまま飛び立ったとか、

    航空史ではいろいろな事があったみたいですね。

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    3つついています。

    はい、1機には3つのピトー管がついています。奇数であることが重要です。

    ピトー管が壊れると致命的なので、どれか1つが異なった値を報告した
    ときは、(3つのうちから)一致する値を出す2つの値を使うのです。

    事故例としては、塗装するとき、マスキングテープを貼って、それが
    口をふさいだままの状態で飛んで落ちた例があります。

    テープ1枚で飛行機を落とせる、なんてナットクできない物があり
    ます。

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