08/12/26 08:11

別に異変でもないと思います

エコノミーがガラガラというのは、実際は8割ほど埋まっているのと1/3くらいの客
がいるのとがあって、感じ方は人それぞれでしょう。一方、ビジネスクラスは
そもそも席が少ないのですぐに満席になります。香港バンコク線なんかは、いつも
ビジネスクラスは満席です。さらにビジネス便でない(欧州からバンコク経由で
他の都市に行くフライトなど)ものは、香港やバンコクの金持ち師弟が遊びで使って
います。日本以上に経済格差のあるアジアでは、お金持ちは多いのです。

確か昨年はキャセイなどがビジネス需要で空前の利益を上げました。おかげで、
香港からの欧州行きのビジネスクラスが直前まで取れず、苦労したころがあります。
キャセイの欧州線や日本以外のアジア線のビジネスクラスは常時満席です。

そう言えば、タイ航空のバンコクから日本へのビジネスクラスはSARSの時に、ほとんど
のアジア便がキャンセルの時に使ったのが、一番最近です。流石に、その時はがらがら
だったし、客には例の如く、年配の日本人二人と隣に若いタイ人女性という組み合わせ
とマスクをしたビジネス客(これが相当危なかった・・・・)とかで、1/3程度の埋まり
具合。まあ、これは例外でしょうが、マニラ線も”ビジネス”客で儲かっているので
しょうか?確か、大昔、その”ビジネス”に関わっていた?某業界関係者が手榴弾を
爆発させた便ですよね。

ビジネスクラスが満席って、簡単に原因を解明することはできないと思います。
たまたまということも多いのではないでしょうか。実は、他の時ですが、名古屋から
の台北行きビジネスクラスが、完全に満席。完全とはノーマルのビジネスクラスでも
残席ゼロということです。これが、搭乗数日前までゼロで、直前になってひとつ下
(持っていたのがDクラスだったので)に空きが出ました。週末にトヨタが台北で何か
やるのかなと思っていたら、客はお年寄りの団体。昨今、お金はリタイヤ-やそれ以上
の世代が持っているので、この手の団体で埋まることは良くあります。日本語が通じず
苦労しているので、可哀想なのですが・・・。

結局、”異変”というほどのことではないと思います。

ただし、バンコクのホテルの客室の埋まり具合は三割と言われています。確か、今年の
年末年始の海外旅行は落ち込みが激しいのですが、とりわけ悪いのがタイと中国。
逆に韓国は一気に落ち込みを回復、他には台湾、香港、それに意外なのがインドネシア
(トリインフルエンザ制圧失敗国の最右翼なので、ここだけは行きたくない)が人気
だとか。欧州もユーロ割安感から5%程度の落ち込みで済んでいるようです。

米国発の恐慌(となるでしょうね)に加え、タイの政治不安が明らかにマイナス要因。
「いつものこと」という限度を超えたのだと思います。特に空港占拠事件を許したのは
政府の失敗でしょう。占拠現場でも緊張感が全くなかったのは、この国の良さでもある
一方で、危うさも示していたような気がします。大晦日の爆破事件の際には、目の前で
爆破があったのですが、その時も緊張感のなさと、根拠なき’マイペンライ”が気に
なりました。

恐らく、回復は早いと思いますが、いい加減に政治の混乱を繰り返していても仕方ない
ことに気がつくできではないでしょうか。まあ、意味のない楽観論は極東の島国の政治家
でも大差ないでしょうが。

帰国の混雑というのはありだと思います。ラッシュを少しでも避けるという心理が
働くのでしょうし。年末年始は日本に限らず、料金は上がるとか席が取れないとかが
あるので。

タイ航空の”異常”というのは、実は経営面で当たらずとも遠からずだと思います。
今回の混乱前から、他の航空会社同様に原油高騰の煽りを受けて路線縮小とかの
経営改善策を施していました。このエアラインに限らず、今後大手による吸収合併
(欧州はルフトハンザ、英国航空とエールフランスに集約されるようです)や
倒産は相次ぐでしょう。

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1件のコメント

  • Re: 別に異変でもないと思います

    KIX-BKKは久しぶりの路線でしたので、比較できなかったのですが、通常時でもこのようなことがあるのですね。

    タイ周辺の国々(ベトナム、カンボディア、ラオス、マレーシア等)は、このようなタイの政情不安では、タイの座を奪おうと虎視眈々と狙っているのではないでしょうか?
    でも、直ぐにと言う訳には行かないでしょうね?

    これからは物価が安く、タイ以上に親切で従順なビルマに人気が出るのではないでしょうか?

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