心労だったとは思いますが、人種差別は当たり前の国です ジャッジアさん、 本当にひどい扱いを受けて、お気の毒です。 しかし、アメリカというところは 人種差別は当たり前なところです。 東部だけに限らず、 南部へ行くと、アジア人が入ってくると、 注文を取りに来ないレストランも存在しますよ。 ここは1960年代まで 少し前の南アフリカ共和国と、変わらない国だったのですから。 まあ、言葉がわからない日本人旅行者は 気づかなくて幸いかと思いますが ちょっと英語のリスニングができる人なら 「ジャップ」だとか 「チンクス」だとか(=アジア系に対する蔑称) そんな言葉はそこらじゅうで聞こえてくる言葉です。 カリフォルニアには「ジャップ・ストリート」という通りまで存在し、 その名称はあまりにヒドいから変えよう!として立ち上がった日系の人たちに対して 地元の住民が「その名称は親しみがあるので変えたくない」などと反対する始末です。 自分はあまり日本人に見られないので そういう経験は個人的にはあまりなかったのですが それでも多少は経験しています。 自分の知っている日本人の同級生などは あまりに差別用語を毎日きくのでほとんどノイローゼになっていました。 大げさでもなんでもない、全部が実話ですよ。 人種差別の本質は、 言葉ができないとかそういうものではない、 本当に、「人種的に劣っている」と信じているというものです。 しかし、こんな考えこそ、もっとも劣っているものですから、 また、こんな考えをもつような連中こそ、劣っているわけですから、 あまりそのことについて深入りして考えないほうがいいですよ。 人種差別の背景にはさまざまなものがあります。 人種差別を受け続けてきた人が、差別をしだすケースもありますし、 人種対立がさかんになっているところなどは、 日常的にほかの民族を「敵視」しています。 とにかく、ここまで人種差別というものがヒドくない日本の状況は 幸せな状況なんだ、と思ったほうがいいです。 NYなどでは、現実的には、民族別で反目しあって、 殺し合いに近いくらい民族と民族との間で暴力が起こっているところもありますよ。 こういう背景や歴史がいろいろあって、 そしてそれが結果として、こういうことになっています。 もとを正せば、白人たちの人種差別、非白人への暴力と略奪の歴史に行き着くかと思います。現在も、差別の大半は白人の産物ですが、白人に飼いならされ、白人と同じように、ほかの民族を差別することを「学んだ」非白人もいます。 アメリカという国自体が、ほかの民族を追っ払って強引に作った国ですから。
追記:皮肉な事実 ついでに、アメリカでの人種差別・人種摩擦について 皮肉な事実をひとつ挙げておきましょう。 アメリカのなかで人種差別や摩擦が比較的少ないのはどこか? それはほとんどが白人ばかりが住んでいて ほかの民族があまり住んでいない地域ということになります。 つまり、アラスカとか、ワシントン州とか、ニューハンプシャーとか こういう地域は、比較的、人種差別や人種摩擦が少ないです。 なぜなら、白人がほとんどだから(笑) ニューヨークなんて、「人種のるつぼ」といわれることです。 人種摩擦は当たり前、 日常的に、「あのイタリア野郎が・・・」とか 「あのプエルトリコ野郎が・・・」とか そういう会話が町なかで起きています。 白人のなかでも、アングロサクソン、アイリッシュ、東欧系、ロシア系、ホワイトヒスパニック、イタリア系・・・といろいろで、このなかでも摩擦があります。 ニューヨークはなんで、人種ごとに ハーレムだとか ヒスパニックハーレムだとか リトルイタリアとか 中華街だとか 居住区が分かれているか知っていますか? 共存できないからです。 ハーレムは昔白人居住区だったんです。 でも黒人がいっぱい住むようになってから それをイヤがった白人が続々とここを出て行った。 だから黒人居住区になったんです。 ニューヨークに限らず いろいろな地域で、アメリカは人種対立が「日常化」しています。 ロス暴動のとき、なぜ黒人たちが韓国人のお店ばかり襲撃したか知っていますか? 黒人と韓国人の摩擦が日常化していたからです。 このように、日本人だけじゃなくて、 いろいろな民族摩擦がこの国にはあります。 トピ主さんがエアポートで会ったような人たちは アメリカのスーパーや商店や公共機関や、そのへんの道を歩いている人の中にも、いっぱいいます。 リスニングがあまりできない日本人は、気づかないだけなんですよ。 差別用語も、前述のレスに書いた以外にも、いっぱいありますから。 自分は、つねに英語で言い合いしてきましたから 自分だったら、トピ主さんと同じような目にあったら、 全部言い返して、こちらの言うことを全部聞かせます。 そういうときは、たどたどしい英語で対応していても、あまり効果はないんですよね。 それができなかったというのは非常にモドかしかった経験でしょう。 でも、そういう場面になったとき、 戦っている日本人もたくさんいますから。 日本人=英語ができない=言い返せない、なんていうのは旅行者の間だけでのイメージです。 実際、アメリカの大学へ行っていると 英語なんてものは、「できて当たり前」です。 もともとアメリカで育った、外見は日本人と変わらないような 英語を母国語とした日系アメリカ人もいっぱいいます。 だから、外見と英語というのは、何の関係もないんですよね。 差別というのは、根本的に、英語とは何の関係もありません。