レポート

エアアジア日本就航への道のりと、日本政府のビザ発給の問題と、日本の片道航空券市場に風穴があく期待

公開日 : 2009年02月25日
最終更新 :

個人的に待ち遠しいエアアジアの日本就航ですが
エアアジアが日本就航をためらっていた問題のひとつ
「日本政府のマレーシア人に対するビザ制度」が変更となったため、
実現に前向きの状況に変わりつつあるようです。

とっても喜ばしい事態ではありますが
これまでの日本政府の「日本政府のマレーシア人に対するビザ制度」は
あまりに厳しいものだったことがうかがえます。

日本政府はマレーシア人旅行者に対してビザ取得を求めていますが
これまで「往復航空券と全日程の宿泊予約」をビザ発給の条件にしていたようです。
まるで、日本旅行者がロシアを旅行するときのような厳しさ。

しかし、この部分が、仮の計画表を提出するだけでよくなった。

http://uiam.at.webry.info/200901/article_14.html

マレーシア人旅行者に対して少しはよい環境に改善されたように思います。
もちろんこの裏には日本側が不法就労や不法滞在を懸念する事情があったでしょうが
それにしたって凄まじい厳しさ。

しかし、思うのですが、マレーシア旅行者に対するこのような制度を除いても
日本人旅行者の利用だけでも
充分エアアジアの日本就航は採算がとれる可能性が高いと思います。

なぜなら、長期有効の海外航空券だとか、片道航空券は、
日本発の場合、異様に高いシステムとなっているため。

航空券の値段そのものに関しては
4月からのほぼ全ての航空会社における一斉の燃油サーチャージの大幅な下落や、撤廃を考えると
エアアジアと競合する航空会社はたくさん出てくると思います。

その点でエアアジアが「独占的」に日本人バックパッカーをひきつけられるかどうかはわからない。

現在の燃油サーチャージは異常ですが、いまの状況になる前は、
普通にシンガポール往復で税込みで1万円台で往復できることも珍しくなかったです。
しかし、それは皆、短期有効の航空券ばかり。

エアアジアが就航することによって、長期有効の航空券や片道航空券までもが
格安で手に入りやすいようになるようになる状況になる、この部分が重要です。

現在、大阪発のセブパシフィックを利用すれば
片道でも、復路を1年先とかにしても、格安で日本発のものがとれます。
マニラからもセブパシはいろんなアジアの都市に飛んでいるので
これを組み合わせればいろんなところに長期の旅行に出かけられる。
実際自分は1月に片道でマニラまで飛んで、そこらからホーチミン市に飛びました。

しかし、セブパシは大阪からしか出ていない点、
フィリピンという「島」(陸路移動で他国へいけない)を経由地点にしなくてはならない点など
いろいろ制約もあるといえばありました。

エアアジアが就航すれば
茨城などの関東地方の空港からの就航も期待されるほか
クアラルンプールという、東南アジアのどこへいくにも比較的便利なところが就航先となって
いろいろな可能性が一気に広がります。

同時に、片道や、長期有効航空券が異常に高い
現在の日本の片道・長期有効航空券市場のシステムに
風穴があけられる可能性もあるといえます。

LCCの画期的な点は、「片道」が航空券価格のベースとなっている点です。
その代わり、往復割引などはない。
単純に2つの「片道」と考えたほうがわかりやすい。

多くのLCCの日本就航によって
短期有効チケット市場での「価格競争」だけではなく
片道や、長期有効チケット市場での「価格競争」が少しは起こる可能性も否定できません。

いずれにせよ、自由旅行者、個人旅行者にとってはよいニュースであり、
早期の日本就航を期待せずにはいられません。

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