トンレサップ湖に行った時のことです。
私(女性)は、ホテルからトゥクトゥクをチャーターして、ガイドを付けずに行きました。
船着場に着くと英語を話すガイドに誘導され、ボートのドライバーとガイドと私の3人で船に乗りました。
そのガイドは、『さっき入り口で支払った20ドルは、会社が徴収し、自分やドライバーの給料にはならない』みたいなことを最初に言い、『僕は日本語話せないが、東京と大阪に友達がいてEmailでやりとりしているんだ』とフレンドリーに色々説明をしてくれました。
途中で、『小学校があるが行きたい?』と聞かれ、他に見るものもないだろうと思い、私が『行きたい』と答えたら、
別にお金の話を一切していないのにも関わらず
『子供たちに絶対にお金をあげないで。日本人はすぐお金をあげるが、子供たちにあげても結局親のものになり、子供たちにとってお金は意味がない。子供たちにはペンやノートをあげたほうが、いい。』
と言いました。
『確かにそうだね』と答えたら、
『小さなマーケットがあるから、そこでペンやノートは買える。寄るけどいい?』と聞かれ、
強制的な言い方ではなかったのですが、あげなきゃいけないの?!という疑問を持ちつつも、せいぜい1ドルくらいだろうし彼の意見に共感していたのでYESと答え、船の中の小さな文房具屋に寄りました。
そしたら、そこでは100均で10本パックになっているようなペンが1本1ドルで、ノートも薄いB5より小さいサイズのものが1ドルだと言われました。
私が驚き、『高すぎる!!私は学生だし、空港で25ドル払わないといけないし、そんなにお金ないよ!』と言ったら、
『子供たちのため』とか何とか言い、自分はドライバーと共にボートに戻りエンジンをかけ始めました。
そのままおいていかれると困るので、仕方なく、ボールペンが何本か入ったセットのものを8ドルで購入し、小学校で教師に渡しました。
観光客向きの値段だとは思いますが、その文房具屋はガイドの家か何かでしょう。
その後も腑に落ちず、納得できない態度をとっていると、
『子供たちのために、ありがとう』とか『お金がない家の子供たちはと学校に行けない』とか同情を誘うようなことを何度も繰り返し言い、私のご機嫌を伺うような事も言っていました。
もう早く帰りたくなったので、もうちょっと遠くまで行きたいかと聞かれましたが断り、船着場へ引き返しました。
船着場に近づくと、今度は『日本人はだいたいチップとして自分とドライバーに5ドルずつくれる。僕たちはチップだけで自分の家族を養っているんだ。会社からは給料でない』と言い出し、
『そんなにお金持っていない』と言うと、『僕はいいから彼(ドライバー)にはあげて。彼は家族8人を養っているから』と最後まで同情を買うようなことを言っていました。
チップはもちろん考えていましたが、1~2ドルくらいでいいと思っていたし、ガイドの全ての言動にかなり偽善を感じました。わたしの良心と船上という劣位につけこんだぼったくりで、結局はガイドの懐に入るのだと思うと腹立たしいです。
(思えば、ガイドは香水をつけていたし、身なりもきれいでした。)
みなさんはどうでしたか?やはり私の警戒が足りなかったのでしょうか・・・・
これから行かれる方は(特に女性一人)、他の人と一緒に乗りたい等最初に言った方がいいかもしれません。わたしも同時に船着場に着いたほかの人と同じボートに乗るのだとばかり思っていましたが、一組に対し1ボートといった感じなので注意してください。
長々とわかりづらくて申し訳ありません。