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05/10/02 16:55

農園の1日

翌朝、たっぷり寝て、ゆっくりと朝食。
広大な農園の敷地を散歩。3分の2ぐらいは、葡萄の収穫が終わっていました。

ブリケッラ農園から1kmほどのところに
スヴェレートのチェントロ(中心部。たいていは歴史的地区)があります。
とても小さな町ですが、9世紀の砦址が残る、古く美しい町です。

同宿の日本人夫妻と一緒に、午前中に出かけ、
気ままに歩き回って、昼食を摂ってきました。

どこを歩いてもシャッターを切りたくなるような町並み。
椅子に腰掛けて、四方山話に興じるじいちゃん、ばあちゃん、おじちゃんたち。
思い出したように、だいたい何時、と鳴る鐘。
時間がゆったりと流れている町です。

食後は、近くの温泉カリダリオへ。
この温泉、イタリアには珍しく、大きなプールのようなつくり。
とっぷりと浸かることができ、水着を着なければ、日本の温泉と同じ感じです。
打たせ湯もありました。

底は玉砂利で、その下から温泉が毎分何リットルだか、
けっこうな量が湧き出しているらしい。
36度と温めで、長く入っていると、じんわり体の芯から温まる感じ。

1時間半ほどのんびりしましたが、半日ぐらいゆったり過ごしたいところでした。

温泉のあとは、カンピーリア・マリッティマのチェントロへ。
ここも古い城塞都市です。

小高いところにあり、海や、エルバ島も見渡せます。
この日は、ちょっと曇っていて、
見えるには見えましたが、それほどクリアではないのが残念。

このまちの駅が、この辺りでは大きくて、ESは止まりませんが、ICは止まります。

ここものんびり歩き、カフェを飲んできました。
途中、おもちゃの剣や銃や弓を持った子どもたちに声を掛けたら、
手を挙げろ!と囲まれてちょっと遊んでやったり(遊ばれたり?)
休憩中のじいちゃん、ばあちゃん(おっと、イタリアでは、
年寄りにも、ちゃんとシニョーラ、シニョーレと言いますね)と
挨拶を交わしたりしながら、つかの間のゆったり散歩でした。

カンピーリア・マリッティマの後、
もう宿へ帰りたかったのだけど、
ドライバーが、バラッティとポプローニアもすごくきれいだから行こうというのです。
(あ、この日は、ゆったりするつもりでレンタカーを借りていなかったので
ラウラのご主人、ネッドの白タクで動いていたのです)

近いから、というわりにはけっこう走って、
バラッティというのは、砂浜の小さな入り江でした。
きれいなのだけれど、空はどんより曇り空。
降りて写真を撮る気にはなれず、
すぐポプローニアへ向かいました。

ポプローニアは海辺の崖に建つ、城址のある小さなまち。
住人はとても少なくて、
でもこの城址(真ん中の塔と回りが残っている)が人気があるらしく、
観光客相手の有料駐車場と結構な数の土産物屋がありました。

塔の上に上ると、このポプローニアは、小さな岬の突端にあり、両側の海が見えるのでした。
沖には大きなエルバ島。

ほんのひととき、景色を楽しんで、ブリケッラ農園へ戻りました。

昨日、タクシーでカンピーリアの駅からブリケッラ農園までが
22ユーロだったのに、
今日のネッドの車代は、50ユーロ。
スヴェレート往復とカンピーリア往復、
そしてもっとずっと遠いポプローニアまで行ってもらったのだから、
とてもありがたい金額。

事前に依頼しておけば、ちゃんと車を手配してくださるとのこと。
今回は行き当たりばったりでも車を出してもらえたのでラッキーでした。
下手なタクシーよりずっとよかったです。

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