レポート

為替レート乱高下

公開日 : 2008年09月30日
最終更新 :

経済のサイトではないし、予想はナンセンスと言ってきたのですが。

米国議会が緊急経済安定化法案を予想に反し否決したのを受けて、
史上最大の株価急落、欧州にも波及しています。良く言われる、
「終わりの始まり」のような気もしてきました。また、これまで
盤石と言われていた欧州通貨も乱高下はするものの、対円でも
まだ瞬間的ですが、150円を切る状態が長く継続しているような
気がします。

実は、恥ずかしながら、これまで欧州通貨の強さや経済の好調さは、
経済の健全さとばかり思っていたのですが、実際はバブルだったと
いうことを最近になって漸く理解しました。まあ、1997年のアジア
通貨危機も発生した後に、皆がしたり顔で解説していただけで、
それ以前にきちんと予測できた人はほとんど居なかったように、
経済なんて所詮その程度、と言ったら真面目にやっているかたに
申し訳ないのですが。

でも、スペインは完全に住宅バブル崩壊のようです。フランスも
崩壊間近とか。米国なんか、ITの次を住宅とバブルで延命してきた
付けが来たようなもので、今後どうなることやら。

ということで、やはり対円では米ドルもユーロも下がるのではないか。
少なくとも今日明日は乱高下しながら、下がるのではないかと思います。

「日本は輸出で生きているのだから・・・」ということで、円安こそが
生きる道筋という説はそれなりに根拠もあるのですが、それでも円が安
過ぎていたので、この際適正レートに戻ることが必要なのではないかと
最近思うようになりました。

米ドルならば100円。ユーロは120円。最近までの160-170円のユーロは
明らかに異常でした。少なくともユーロ導入までの欧州って、
「物価も高くなく、快適な生活ができる国」だったような気がします。

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4件のコメント

  • 月末だからか。次のECB総裁の発言次第でもっと荒れる。

    乱高下、という状況は、こんな程度じゃないよ。それは、1日の間に数パーセントの差で、2つの天井、2つの底があるような場合のことで、いまはたんにユーロが二番天井を打って、再度落ちているだけ。当座、上値はもう156以上にはならない、ということを意味しているだけ。

    もともと月末決済しのぎに、政策的に天井から一割引の156まで誘導していたので、基調は、先月からずっと、下げトレンドだと思う。むしろ、10月上旬から、ユーロ墜落から二ヶ月目になり、損切りで、下値探りに入り、荒れる。

    最後の方の主旨がよくわからんが、ユーロがいくらであれ、日本よりヨーロッパの生活物価(家賃を除く)ははるかに安く、いまも暮らしやすい。その背景には、日本の正体不明の業界管理団体への上納があると思う。こっちは、中間業者なし、管理団体なしで、直接取引の買い取り制。支払も現金取引ないし即金決済が主軸なので、もともと商業の金融への依存度が低い。アメリカの大病の影響は、ヨーロッパでも、金融富裕層には痛いかもしれないが、一般市民はもともと金利付きの貯蓄が少なく、影響も薄いと思う。

    しかし、このトピ、いったいなにが言いたい、聞きたいのかね。年末旅行のための両替なら、次は来月の半ばあたりが狙い目か。しょせん予想だが、一時的には140くらい(天井から2割引)まで下がると思うよ。

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  • 日本だって

    GDPを上まわる国債を発行、しかしなぜこのレートを維持できるのか。
    それは国民の預金が担保になっているからですよ。
    将来バンクホリデーの可能性も無きにしも非ず。

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  • 退会ユーザ @*******
    08/09/30 12:45

    Re: 為替レート乱高下

    今朝起きてから、パソコンに表示されている円―ユーロ為替金額が150円を割っていたのでびっくりしました。
    (私のパソコンのデスクトップには外為のレートをリアルに表示させているもので。)

    その後、ニュースで緊急経済安定化法案が否決されたと知り納得しました。
    アメリカの火の粉がヨーロッパに飛び火したということですよね。
    サブプライムローンに端を発した金融不安が根強いことをうかがい知ることができます。

    今回のユーロの急落は、どっちかというと成立すると思われていた法案がまさかの否決になったための狼狽売りが主原因と思います。
    ですので、アメリカが何らかの対策を講じてそれが功を奏すれば反発すると思われます。

    ただし、長期的にはJORGEさんのおっしゃる通りユーロ安に向かうかなとも思っています。
    あくまで私見ですがユーロ圏で買い物をしたときの実感としては、1ユーロ=100円といった感じでした。(マックのチーズバーガーは1ユーロだったり、1ユーロショップの品ぞろえが日本の100円ショップそっくりに感じました。)

    少なくとも。リーマンショックの時にユーロ両替し損ねた人にとっては今がチャンスと思います。
    もちろん、両替のタイミングは自己責任でお願いします。

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  • Re: 為替レート乱高下

    欧州は景気悪化の最終ランナーですね。
    労働力の域内流動化で賃金インフレから、利下げできずに
    いましたが、今後は最も利下げ余地の大きい通貨になります。

    金利差縮小から、相対的に低金利国通貨(円、スイス)が買われ、
    欧州やオセアニアが売られる。 ユーロが先に売られれば米ドルは
    むしろ堅調、金融不安でドルが先に暴落すればユーロは持ちこたえる・・・
    というのがメインストーリーでしょうね。

    円もわかりませんよ。
    長期的な低成長性に再度、脚光が浴びれば売られます。

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