ニコラの「カリギュラ」

ニコラが振付けるこの「カリギュラ」、第1キャストは昨年20歳でスジェから飛び級でエトワール(オペラ座の最高位)に昇進したマチュー・ガニオが主役です。金髪でとっても美形な青年で、今日本でも急速にファンを増やしているダンサーです。もう一人のキャスト、ジェレミー・ベランガールもやっぱり美形ですねー。

カリギュラ帝は暴君として有名なようですが、ニコラはインタビューで“ローマ皇帝としてのカリギュラを描くことには興味はないんです。第二の「スパルタクス」を作るつもりはまったくない。それよりも彼はじつはパントマイムがとても好きで、彼自身踊っていたんですよ。当時の皇帝でダンスを趣味にしていた人は珍しい。彼は狂気の皇帝として描かれることがほとんどですが、じつは全会一致で選ばれた愛された皇帝で、亡くなったときには大勢の人が彼のために涙を流している。そういった側面は忘れられがちです。人々は彼のアポロン的な部分を強調しがちですが、彼自信はディオニソス的なものに惹かれていたのではないかと思うんです”、“音楽はヴィヴァルディの「四季」を使います。カリギュラは在位がたったの四年間だったので、それを「四季」で表現します。コメディ・フランセーズのギョーム・ガリエンヌとの共同作業で創っています”と言っています(以上、ダンスマガジン8月号からの抜粋)。

ガルニエ宮は大階段やシャガールの天井画、グラン・ホワイエなど内部も素晴らしいので是非楽しんできてくださいね。

ちなみにBalcon席はちょっと舞台からは遠くなりますがとてもいい席です。オペラなら、この席が最も高い(Orchestra席よりも高い)席になります。Orchestra席は確かに舞台には近くなりますが、あまり段差がないので前の人が背が高い人だったりすると視界が遮られてツライです(特に日本人の場合・・・)。バレエの場合、足がつま先まで見られないと欲求不満になりますので・・・! Balcon席はそういったこともなく全体が見渡せていいですよ。

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