レポート

トホホなイギリス旅行

公開日 : 2008年09月05日
最終更新 :

8月下旬に5年ぶりにイギリスに10日間行ってきました。これまで比較的トラブルの少ない旅行を続けているのですが、今回は「ないないづくし」でいろいろありました。ついていないときは、こういうものです。参考になる方があれば幸いです。

1.予約がない
ヒースロー空港到着後は空港近くのホテルで1泊することにした。以前はHilton Paddingtonをよく使っていたのだが、随分強気な価格だったので今回は空港周辺にした。ネット予約専業O社でPremier Inn Bath Roadをオンライン予約したつもりであったが、何故かホテルにこの予約が入っていなかった。これまでに何回もホテルをネットで予約しているが、このようなトラブルは始めてだ。

ホテルの係員が現地手配会社に照会するなどして、約30分待たされてチェックインできた。この間、逐次状況の説明とロビーで飲物をサービスしてくれるなどホテル側の対応は良かった。ここはTrip advisorの口コミの評価↓も高いことからも判るように、コストパーフォマンスに優れた良いホテルだと思う。
http://www.tripadvisor.co.uk/ShowUserReviews-g528813-d282542-r14933086-Premier_Inn_London_Heathrow_Bath_Road-Hounslow_Middlesex_England.html

ヒースロー周辺のホテルはホテル巡回バス↓(Hoppa Bus)の利用が一般的だが、£4と高い。ローカルバスのバス停がホテル前にあり使えることが判ったので、ホテルから空港はローカルバスを利用した。Oyster Card利用で£1程度だった。ローカルバスには無料区間があり、ホテルによっては無料区間内のところもあるようだ。
http://www.londontoolkit.com/lhr/hotel_hoppa_bus.htm

2.水が止まらない
GlasgowではQuality Hotel Glasgow Centralに3泊した。3星クラスで9000円/泊程度(朝食別)。駅ビルのホテルであり利便性でここを選んだ。口コミ↓は散々であり、覚悟していたせいか、それほどひどいとは思わなかった、と言うか値段相応と評価するのが妥当だろう。安かろう悪かろう。設備が古く手入れが十分になされていないが、昔は高級ホテルだったと思われる雰囲気がある。
http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g186534-d189749-r18432200-Quality_Hotel_Glasgow-Glasgow_Scotland.html

風呂に入ろうとバスタブに湯を張っていた。熱湯の蛇口と水の蛇口を全開にしていたところ、水の蛇口が固着してしまった。勢いよく水は出続け、このままではオーバーフローして客室まで浸水しかねないので、バスタブの栓を抜いた。フロントに電話しようとしたが、電話番号が書かかれていない。あわてて服を着てフロントへ跳んで行き、部屋に来てもらった。彼だけではどうにもならず助けを呼ぶ。5分ほどして工具を持った作業服姿の人が来て直してくれた。意外に迅速な対応には少々驚いた。このクラスのホテルでもメンテ要員が待機しているのだと感心した。むしろオンボロだから常時必要なのかもしれない。作業後、ホテルの従業員たちは濡れた手を客用のタオルで拭いていった。このようなことに気を使わないのだね。トイレの流れが悪いことも気になったが、なんとかトラブらなかった。ここの水道水は妙に薬品臭く気持ち悪かった。
教訓:おんぼろホテルでは蛇口を全開にしてはいけない。

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4件のコメント

  • Re: トホホなイギリス旅行

    私も1~3まで拝見させて頂きました。
    大変ご苦労をされましたね。 
    それにしても「電子スピン共鳴」さんの「気力・体力」に拍手です。 日本人旅行者の鏡だと思います。

    手前味噌ですが、私共夫婦・息子+自宅の隣に住む奥さんの4人で1999年5月に6日間イギリスへ行った時に感じた事を書かせて頂きます。(やや長文です)

    イギリスへ行く目的は、当時娘がランカスター大学院に留学していたので逢いに行くことでしたし、多少の観光も楽しみたかった。

    ロンドンのホテル:娘が予約したセントラルホテル。 
    こじんまりした(少々古い)ホテルでハイドパークのすぐ北にある。
    朝食は「English Berakfast」 
    ん!?なんだこりゃ、息子の方が上手に焼けると思う下手なトーストの焼き方。(コーンフレークとパン/トーストだけ!) 
    イギリス人の食生活は貧しい事は旅行中あちこちで体験した。
    道理で娘の下手な料理でも学生仲間に人気のはずだ。

    ハイドパークとケンジントンガーデンズ:広い公園だ。
    ロンドン滞在中、毎朝ジョギングした。 周囲15kmくらいの広さなので、3日に分けて走った。
    「グッド モーニング」と声をかけてくれるのは「東洋系」だけで、白人(イギリス人かな?)はまず、無視して通り過ぎて行く。

    ロンドン名物2階建てバス: 乗れて満足。
    2日目はバスでの市内ツアー。
    3日目は各々自由にロンドン市内を歩こうと云う事にして、家内と隣りの奥さんは芝居(ラ・ミゼラブル)を見に行き、息子は前日地図とにらめっこ(勉強もこれくらい頑張ってくれればとため息)して、靴屋へなにやらニューモデルを買いに行った。
    私は2階建てバスに乗りたかったので、ピカデリーサーカスあたりで乗った(記憶が怪しいが)。
    2階建てバスの黒人車掌さんが面白かった。 
    私がこのバスは「○○まで行きますか?」と聞いたら「残念、向いのバスだ。(冗談)」と云ったので、私が「では、このバスで○○まで行ってくれ」と冗談を返したら、笑って「乗れ」と云った。 面白かった。(ちなみに私は英語下手)
    憧れの2階建てバスの2階からビッグベンを見ることが出来て大感激!

    大英博物館:よくも集めたものだ。
    正直言って感心できなかった。 世界各国の略奪品の陳列館だ。 その国もものはその国へ返すべきだと憤慨に堪えなかった。
     
    湖水地方:日本の清里に似てるような・・・
    静かなところだった。 今度ハイキングで来たいと思った。

    イギリス人その1
    ランカスターまでの車内には 5~6人のイギリス人(おそらくリタイアされた方々)が笑談しながらビールを飲んでいて、私たちの方へ時々目を向けるが決して話しかけてはこない。 
    やはり「島国」、日本人と似ていると思った。

    列車その1 : 鉄道発祥の地、と聞いていたが?
    ランカスターまでの列車の発着駅で、我々は4人分の席をリザーブしていたが列車の連結がABC~と順序よく並んでいなくてABDC~となっていた。 我々はC号車なので4番目なのか?ABCと数えて3番目(つまりD号車)なのか?分からなかったのでプラットホームを通りかかった車掌に聞いたら4番目のC号車だと云う。 
    列車に乗り込むとシートの上に4人分の予約札(って云うのかな?)がピンで留めたあった。  その他の席はがら空き。

    列車その2 : 事故?で列車が遅れた!
    帰りの列車は、マンチェスタ手前ぐらいでノロノロでついにローカル駅?で停まってしまった。 
    車内アナウンスがあるが早い英語で分からないがどうも「列車事故があって、マンチェスタへお急ぎの方は○○列車?ホーム?へ」と云っているようだ。 
    ホームへ降りて作業員に聞いたがさっぱり要領を得ない。 また、運の良い事に車掌が通りかかったので「ロンドンへ戻りたいが」と尋ねたら「この列車に乗っていれば良い」との事で一安心。

    イギリス人その2
     
    1:ロンドンへ戻る列車の中で、我々のシートの通路の反対側に座っていたおばあちゃん(巾着袋の様な物を持っていて日本のオバーちゃんそっくり)が私がホームに降りると一緒に降りてきて、私が列車に戻ると安心したように一緒に乗って来た。 
    英語が出来るのだろうからオバーちゃんがこの列車で良いかと車掌に聞いてくれれば良いのに・・・ 
    2:途中の駅から滑り込んで乗り込んで来た2人の若者が我々に「ロンドンまで行くか?」と聞いた。 隣りの英国オバーちゃんに聞けば良いのに。
    3:ロンドン市内で地図(ツアーバスの発着場を示した地図)見せて底までの道を通りかかった紳士に尋ねたら、紳士は地図をしっかり見て、或る方向へ指を指した。 
    その方向へ急いで歩いていったが目的地がなかなか見つからない。 次の地下鉄駅まで行ってしまった。 (紳士が指差した方向の反対に目的地はあった。)
    どうも、イギリス人気質は分からない。(笑)

    てな、訳でして楽しい!?イギリス旅行だった。

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    楽しいレポートありがとうございます

    いかにもイギリスといった感じのレポートを楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。

    私は海外で仕事をしていたことがありますので、この程度のトラブルはたいしたことではないです。海外では問題は誰にも頼らず自分で解決しなければなりません。信用できるのは自分だけなんてことも多いです。トラブル解決能力は鍛えられました。

    めーじむらさんのレポートに関して若干コメントさせていただきます。

    食事
    「イギリスの食事はまずい」とよく言われますが、可もなく不可もなくというのが私の実感です。Fish & chipsは結構おいしいと思いますね。店にもよるのでしょうが。
    ホテルの朝食はまずまずでした。パンは自分でトースターで焼きましたので自己責任です。

    大英博物館
    ほぼ同感。今回は行きませんでしたが、ロンドンは仕事などで数多く訪れており、時間が中途半端にあいているときに大英博物館には何回も行っています。
    例えばミイラの棺ばかり並べるという具合の同じようなものを「これでもかぁ…」といった感じの展示は辟易します。展示品の種類や多さにより、かつての大英帝国の力を自慢したいのでしょうか。

    湖水地方。
    今回Windermere-Bowness間を歩きましたが、夏の軽井沢のようで、車も人を多くうんざりしました。イギリスのリゾートも日本と大差なくがっかりしました。もっと奥地へ行けば良いのかもしれませんが、天気が悪かったので早々に引き上げました。

    イギリス人。
    イギリス人に道を聞かれたことが何回もあります。旅行者に見えないのかな。

    これに懲りることなく、またイギリスに行くと思います。






  • おつかれさまでした

    うーむ、バスや列車関連のトラブル(?)は北部在住だった者の目から見るとごく日常的なイベントでトラブルといえるほどのものではないのですが、やはり旅行者としてやってきた人にとってはつらいですよね。 お気の毒さまでした。

    列車の唐突なキャンセルも代行が出たりでなかったりも、ごくごく普通にあるのが英国の鉄道なので、これからでかける方はそれを心にとめておでかけいただきたいなと思います。間違っても絶対にドイツやオランダなどの列車事情を頭に浮かべてはいけません。 インドとかあたりと比較するなら問題ないかも(笑)


    ムーアバスはとても便利なんですが、たしかにそっけないかも。 でもMaltonでのバスはバスターミナルの前の道で乗降するものなので(過去何年も毎年何十回も乗っているのですがずっとそうです)、バス乗り場何番、という表記が間違っているのかも… Maltonにはムーアバスの看板か張り紙があるポイントはなかったですか? たいていの場所ではわかりにくい目印があると思います(←この辺がイギリスらしい不便さ)。

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    コメントありがとうございます

    コメントをいただきありがとうございます。

    列車のキャンセル
    別の日にDarlington駅で電光表示の列車案内を見ていたら、この線は“Cancel”表示がでていました。どうやらこの線は運休が常態化しているようで、利用者は心得ているのでしょう。かと言って旅行者には知る由もなくまったく迷惑な話です。

    ムーアバス
    「本当にここで待っていてよいのだろうか」という一抹の不安があったのですが、これはバスターミナルのバスストップはムーアバス用のようでしたが、当該バスの時刻が表示されていなかったので、疑問に思った次第です。駅前にムーアバスのバスストップはなかったような気がします。また他の目印等は見落とした可能性はあると思います。

  • 08/09/05 22:30

    Re: トホホなイギリス旅行

    (3)まで読みました。 
    いやー、ついていないですねー。 お気の毒な方!、としか言い様がアリマセン。

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  • トホホなイギリス旅行(2)

    3.バスはそっけない
    YorkshireのMaltonで路線バス(ムーアバス)を待っていた。事前にネット↓で調べたところ、「駅前にバスターミナルがあり、その中の3番乗り場に発着する」とのことだった。
    http://www.yorkshiretravel.net/welcome.do
    確かに駅前通りの反対側に小さなバスターミナルがあり、ネットで得た情報のとおりに待っていた。「本当にここで待っていてよいのだろうか」という一抹の不安はあった。
    バスは駅前通りをon timeでやってきた。駅前に止まった。2、3人乗客を降ろすとそのまま走り去っていった。バスターミナルには寄らずに。「んっ!?」置いてきぼりを食らった。ついていないことに不安が当たってしまった。つぎのバスは1時間後なので、やむなくタクシーを利用した。

    4.列車がない(1)
    北部イングランドの田舎(Darlington郊外)にある博物館に行った帰りに無人駅で列車を待っていた。トーマスクック時刻表には載っていないBishop Aucklandへの支線である。発車時刻の10分ほど前に、駅にアナウンスが流れる。“…Cancel…”突然の運休だ。代替バス等はださないようだ。つぎの列車は約2時間後だが、これが確実に運転されるという保障はない。「どうしよう。」一瞬目の前が真っ暗になる。気を取り直し、路線バスがあるらしいので、街の中心方面に向かって歩き出す。15分ほど歩き回ってバス停をみつけた。バスは1時間に1本の運行で、つぎは40分後。次の次が終バス。流しのタクシーはないし、携帯電話は持っていないし公衆電話もないのでタクシーを呼ぶ手段もない。人はほとんど歩いていない。ときおり車が走り去るだけのさびしい街である。バスを待つしかない。8月とはいえ夕方の風は冷たく、身も心も冷え切った。定刻になってもバスは来ない。不安が増してくる…。
    定刻より10分ほど遅れてバスはやってきた。助かった。日曜日にはバスは運休だ。もし日曜日だったらどうしたであろうか。
    それにしても2時間に1本程度しかない列車を平気で突然運休するとはどういう神経だろうか。無人駅にもアナウンスがあっただけでもましと考えるのか。イギリスの常識なのだろうか。

    5.列車がない(2)
    OxenholmからLancasterへ行こうと思い、Oxenholm駅で列車を待っていた。およそ10分後に列車がある。ところが、電光表示板を見ていると、停車駅にLancasterがない。つぎの停車駅はその先のPreston。手元にあるトーマスクック時刻表ではLancasterに停車することになっている。駅に貼り出してある時刻表を見るとLancaster行き列車の項では、この列車が塗りつぶされている。要は「この列車ではLancasterに行けない」という意味だ。Oxenholm-Lancaster-Prestonは1本の線のはず。福井-金沢-富山の特急が金沢を通過するようなものだ。「これはどうしたことだ?」と首をひねっていたところ、案内放送があり、“Sorry、つぎの列車は工事のため9月○日までLancasterは通過します”。ドイツだったら代行バスを運転し、利便を図ってくれたであろう。ドイツでは代行バスの経験が何回かある。つぎの列車は1時間後で、そこまで待つ価値もないと思ったのでLancaster行きはやめた。

    トホホなイギリス旅行(3)に続く

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    トホホなイギリス旅行(3)

    6.列車がない(3)
    Glasgowには東海岸線でやってきたので、帰路は西海岸線を行こうと思い、土曜日朝6時頃にGlasgow Central駅に行った。西海岸線の列車はサービスがよく評判の高いVirgin Train↓である。
    http://www.virgintrains.co.uk/travellingwithus

    6時10分発に乗るつもりだった。ところが入線しているはずの列車がいない。駅の電光表示板をみても当該列車はない。どうやら運休のようである。すでに「列車がない」を短期間に2回経験しているので驚かない。
    この時期の日曜日、Virgin Trainは工事のためにほぼ全面運休ということは知っていたが、土曜日のGlasgow発が運休とは知らなかった。駅にはVirgin Trainについての案内はなにもない。他社(First Scot)の列車が一部運休や時刻変更がある旨のポスター掲示があっただけである。この時期、工事運休が多いようなので、ネットでよく調べておかないと危ないと痛感した。

    結局、仕方なく40分後にでる往路と同じ東海岸線経由のNational expressの列車に乗った。Brit Rail pass使用なのでこのような融通がきく。

    Virgin Trainには別の機会に乗った。1等車を利用したが、噂どおりの列車であった。とりわけ無料の食事サービスがとても良かった。イギリスの鉄道の中では断トツ。

    7.飛行機が飛ばない
    JAL402便で帰国した。出発が2時間遅れた。
    夕方6時頃ヒースロー空港ではスコールのような雨が降っていた。「ヨーロッパでもアジアのような降り方をするんだ」とのん気にラウンジの窓から見ていた。出発時間の7時には小降りになっていた。
    定刻とおりボーディングとなったが、機内で2時間待機となった。ほとんど無風状態で雨は小降りでも飛べないものなのか。となりに駐機しているサウジエアやSASも待機している。理由はこの状態でも「天候不良」。これにより成田からの別切りの国内線の予約がパぁになった。



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