Re: 昨日スペイン旅行から帰国(No.4) 翌9月22日。定刻グラナダ着。駅のコインロッカーに荷物を放り込むと、早速今日最初の目的地のアルハンブラ宮殿へと向かう。朝早いからとたかをくくっていたら、宮殿前入り口は長蛇の列。一応列には並ぶが、時々放送が入り、あと何人、とアナウンスが入る。もうちょっと、というところで午前中の分は終わり、と言われてしまい、すごすごと引き下がる。 仕方がないので、アルハンブラとは反対側のアルバイシンに登る。こちらは白い町並みが印象的で、町の展望台からはアルハンブラ宮殿が一望できる。 一通り町中を見て(ついでに教会にも入る。入場料は確か0.4ユーロだったか)、狭い路地を走り抜けるアルハンブラバスに乗って旧市街へと入る。ここの大聖堂も有料だったが、かなりの規模で見応えは十分。見物のあとは近所のバールに入って簡単な食事。その後、駅に向かって午後1時半発の列車に乗ってロンダへと向かう。 全く変化のない沿線風景を見ながら3時間もすると、ロンダ着。駅からは少々遠いが、景色が最高と噂されるドン・ミゲルというホテルに投宿。部屋に入ると、ホテルの部屋は断崖絶壁に面した正にクリフサイド。町の象徴のヌエボ橋も至近である。 町のインフォメーションで、今日開催されているフラメンコショーの情報を得る。本日はムセオ・ララというところで開かれるというので、旧市街にあるララに行くと、すぐ予約が完了。 フラメンコは9時半からということで、早めの食事を摂ろうとしたが、どこのレストランも開いておらず。スペインでは早めの食事というのは難しいのである。結局、バールでタパを喰い、時間を潰した。 9時半前にララ到着。1ドリンク制となっており、つまみも付いてくる。ただ、先程のバールでビールを余分に飲んでしまい、これ以上アルコールを摂ると途中で眠くなってしまいそうなので、ノンアルコールのみとした。 この会場、博物館にもなっているのだが、かつての拷問道具も多数展示。だいぶ血を吸ったと思われるギロチンも置いてある。さらに凶悪なのはハートマーク入りの金属製貞操帯。あんまり目立たないところに陳列してある。 フラメンコは時間丁度に開始。上演時間2時間、本場のフランメンコに酔い、フラフラになって宿に帰る。風呂も入らずバタンきゅう。
昨日スペイン旅行から帰国(No.5) くろっちさま、どうもです。国内夜行ではシャワーを絞っているんですかねぇ。マドリーーパリ間の夜行ではちゃんとシャワーは使えました。 で、9月24日(No.4.の旅行記は9月23日の間違い)。 今日はアンダルシアの奥地へ突入する。ロンダからセテニルへはバスを使う。バスは朝8時45分バスターミナル発なので、早めにバスターミナルへ行くが、目的の会社のバスはあるものの運転手はおらず。定刻を過ぎた頃、運転手がターミナルから二人出てきて、2台あるバスに乗り込むが、それぞれセテニルとロンダとバスに出ていた行き先表示板を仲良く片づけ、行き先がロンダとなっているバスだけが出発していった。 不審に思って、居残っている方の運転手に聞くと、今出て行ったのがセテニル行き!と宣言した。そのあと、どこぞへ携帯を掛けると、まぁ乗れ、と残ったバスに乗せられた。ロンダ駅前まで来ると、一台のバスが待っていた。さっき出て行ったバスだ。ここでそのバスに乗り換えた。間違いなく今度はセテニル行きである。運転手が携帯で先行したバスを引き留めておいてくれたのである。親切な運転手でこっちは大助かりであった。 セテニルまでは1.38ユーロ。乗車時間は45分。誠に安い。セテニルでは村の入り口で降ろして貰った。バス停から100mほど進むと、断崖絶壁の下に建つ真っ白な住宅群が見えてきた。これがセテニルの町である。 (No.6へ)
昨日スペイン旅行から帰国(No.6) セテニルの町はアラブ時代からの古い町である。町の頂上には土煉瓦の塔と、教会化された要塞が建つ。この頂点を通るトンネルを境にして、観光地にもなっている南側洞窟住居群(といっても多数の観光客が訪れるほど交通至便なところではない)と昔ながらの洞窟住居が連なる北側に分かれている。 南側は谷底に向かってすり鉢状に広がる白い住居群が印象的である。丁度塔の建っているあたりが町の展望台になっており、この入り口にはツーリストインフォメーションもある。 そのインフォメーションで、ここからさらに奥のトレ・アラキメの町とオルヴェラの町への行き方を聞いてみるが、タクシーで行くしかないとのこと。役場前広場にタクシー乗り場があるからそこで聞け、ということになった。 インフォメーションから役場前広場まではわずか30mほどであるが、どこがタクシー乗り場か分からない。広場でたむろしている親父達に、タクシーはどこか、と聞くと、そのうちの一人が突然空に向かって、客だーとか何とか叫んだ。すると、一つの建物から人が出てきた。この人がタクシー運転手らしい。 こちらの希望を運転手に伝えると、周遊ということでチャーター料金は30ユーロ、とあっさり決まった。そして、広場で待っていると、暫くしてかなり年季の入ったアルファが来た。その車に営業車の印であるSPマークを取り付けると、出発である。 行きは、トンネルを抜けて町の北側からである。町を過ぎると荒野の丘がひたすら続く。2~30分も走ると真っ白なトレ・アラキメの町が見えてきた。 この町はガイドブックなどには載っていないが、真っ白な丘上都市であることは調査済みである。町の中心で降ろして貰うと、早速町の中心であるイスラム時代の城跡へと登る。そこはすでに城門しか残っておらず、城跡は公園として整備されているが、そこから望む風景は格別である。 あまり時間もないので、そそくさと町中を廻ると、タクシーに戻り、今度はオルヴェラへと向かう。 オルヴェラは、セテニルやアラキメの町と比べると別格のように大きいが、何故かバスの便は極端に悪く、平日でもバスは一往復、それも日帰りが不可能なダイヤである。 従って、この町を訪れるにはタクシーくらいしか足はない。で、オルヴェラの町はその頂点に勇壮なイスラム時代の城郭が未だ残っていることが特徴である。この城に登るのは少々スリルがあるが、ここに登らねばオルヴェラに来た意味がない。 城へは、まずツーリストインフォメーションで入場料を払うと、城の入り口まで案内されるしくみである。さもないと、何処が城の入り口か分からない。 つま先程度の小さな階段を上りきると、オルヴェラの町の頂点に立つことができる。この塔は非常に高いので、遙か遠くまで見渡すことができる。 再度タクシーに乗ると、セテニルへと戻る。途中、見晴らしの良い高台にある教会前で一時停車し、ここもビューポイントだと運転手に紹介して貰う。 セテニルに着くと、30ユーロに少々チップを付けると、運転手は嬉しそうに帰っていった。あとは、まもなく来るバスに乗るだけである。 ロンダに戻ると、ヌエボ橋の下まで降りてみる。下から見上げる橋はまた迫力である。よくもこんな峡谷に石橋を架けたものである。