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08/08/23 09:12

サン・ピエトロが立つかぎり

ちょっと古い本なので手に入りづらいかもしれませんが
石鍋真澄『サン・ピエトロが立つかぎり』というのを
数年前にローマに行く直前に求めました。
発行元は吉川弘文館。

題名からはキリスト教ローマについての本だと思われるかもしれませんが
必ずしもそればかりではなく、古代ローマについても
かなりの記述が割かれています。

面白いと思ったのは、建築的というか、
構造的、美術的観点から見ていることです。
著者が美術史家だからかもしれません。

須賀敦子の著作もイタリアを舞台にしていることが多いのですが
小説ともエッセイともつかない、独特の作品ですね。
実際には小説なのだろうと思いますが。

あとチェーザレ・マルキの『大いなる罪人、大いなる聖堂』というのが
イタリアだけでなく、ヨーロッパの15の大聖堂とそれにまつわる逸話で
かなり面白いと思うんですが、残念ながら日本語訳がないみたいです。
誰か訳さないかな。

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