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親不孝者には、国際携帯電話が必携。

公開日 : 2008年08月13日
最終更新 :

私は携帯電話を、普段はほとんど使いません。電源もOFFで、電源を入れるのは1週間に1回くらいです。 だが海外に行ったときだけは昼間は電源をONにしています。

今年は5月下旬から14日間の休暇を取って、私としては2番目に長いヨーロッパ旅行に行きました。 今回の旅行は「親不孝者!」と言われる状況の中、出掛けました。

有料老人ホームに入所している、介護3で痴呆の出ている高齢の母親が、出発の10日前に大腿骨骨折で、緊急入院したのです。そして5日目に、擬似骨を入れる手術を行うことになり、旅行の中止も検討。 
しかし行くか行かないかは、経過が安定する手術後3日目(出発2日前)まで待って決める事にしました。 私の立場は、親を見る第一当事者です。

担当医には、手術の経過が良さそうなら、旅行に行きたいと入院の面談の際に話ました。また、国際携帯を持って行くので、必要が生じたら電話を普通どおり090-・・で簡単につながる事を話しました。また、念のため航空券は、帰り便の変更が可能なチケットにしました。 そして、手術後2日目の容態が良かったので、旅行に出発したのです。 


旅行は順調に進み僕等夫婦は、バイエルン、ドロミテ、チロルの旅を楽しんでいました。 そして旅行8日目の午前中に、スイス・エンガディン地方をレンタカーでドライブ中に、国際ケータイに電話が掛かって来ました。

「予定通り抜糸も済み、手術後の経過も良いので、明後日に退院してください。」との内容でした。 さっそく老人ホームに連絡して、退院日に引取をお願いし、母親は老人ホームの生活に無事戻ることができました。
帰国してすぐに、老人ホームに見舞いに行った私は、「ヨーロッパに行ってきたよ。」と母親に言うと、「おや、そうだったの?」と、これまでと何一つ変わることの無い、そんな会話に戻りました。

これが、少し親不孝者のレポートです。

こんな状況のとき、人の決断はそれぞれ違います。また、旅行中に「お婆ちゃんの、経過はいいよ!」との連絡が入り、何も心配することなく、旅行を楽しむことが出来たのです。


みんな、家族を持つ頃から、家族や両親や周囲から束縛を受けるし、老いていく親や、歳をとると自分の健康からも制約を受ける。そして収入面や経済的にも。 そう、旅行に行けない理由はどんどん増えてくるのです。  

旅行に行ける人は、「幸せ者」なのでしょう。 私の場合は「親不孝者」の烙印と引き換えです。
 

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5件のコメント

  • 08/08/15 15:55

    好意的な、ご意見いただきました。

    レスしてくれた方々は、概ね好意的に受け止めて頂きました。
    もっとも、否定的な意見の方は噛合わないレスを、しないのかもしれません。

    minoruさんの
    >宿泊ホテルも連絡していなかったので、
    これは私も多いです。 今回の旅行も、到着と帰国の空港のホテル以外は、決めておらず現地で当日決めました。 したがって、宿泊ホテルを伝えておくことも出来ません。 フリーな旅行をする者には国際携帯電話は、本当に有難いものだと痛感しています。

    三葉虫さんの
    >行かなかったらどのような「親孝行」ができたのでしょうか。
    これ分かります。 行かなかった者に限って「行けたよねー。でも、行くなんで出来なかったよね。」と、特に何も無いのに、きっとそんな世間体と自己弁護をするのでしょう。 行けない理由を作りたい、そんな人も多いと思います。

    travelgo2006さんの
    >自分の生活が充実していればこそ,他人にも優しく,親切にできるのではないでしょうか。
    良いことばですね。 そんな気持ちを大切にしたいです。

    ぼうふらおじさん、さんの
    >闘い?は総力戦ですので 闘いの合間の時間は本当に大切なものです。
    含蓄のある言葉ですね。 どんな状況もそれぞれ自分の人生だから、人のせいにせず、楽しく優しく有りたいです。


    蛇足ですが、高齢の母の性格から、
    「私のせいで、旅行に行かれなかったなんて、言わないでおくれ。!」
    と、ボケていなければ、きっとそう言ったに違いない。
    ・・と感じ、旅行に出発したのです。

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    お互い歳を重ねてくると・・・・・・

    旅行に出掛ける者も留守をする者も
    周りの関係者が皆健康で元気じゃないと
    安心すて出掛けられないってのもありますだね。
    何も支障が無く旅が楽しめるのも
    (普段はそんなに気に掛けないけど)
    周りの皆のお陰かもしれないなぁ~とフト思いますだ、感謝!

    でも・・・・・・
    旅行に係わる当事者同士が了解済みでも
    万が一の不測の事態発生なんかになったら
    うちの場合は、
    多分親戚一同の反感を買うようで怖いわさ・・・・・。
    健康な家族に理解ある親戚ってのも
    これからの旅の必須条件だなぁ。

  • 気にする事はありません。

    なにしろ 先の見えない長丁場ですから・・・。

    「親不孝者」と我とわが身に銘うつのは やはり心に忸怩たる想いがぬぐえないからですよね。 ダイジョウブです。しっかり親孝行です。

    私も直接の責任のあるケース、無いケース。背負い込んだケースと歳に見合った6ケース(考えてみれば 多いですね)ほどを通過してきて そろそろ そのときに準備した介助道具・設備が役に立ちだした年令です。

    闘い?は総力戦ですので 闘いの合間の時間は本当に大切なものです。

    気にする事はありません。いえ十分気にしていらっしゃる上なのですから そこからまた優しさも生まれてきます。

    ずうと優しくあるということのムツカシサを 経験してきた野次馬の無責任な エールです。  

    ガンバラズに 頑張って下さい。

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  • 国際携帯電話,さまさまですね

    私も,実母と祖父の病気,および,老犬介護が重なり,2年半程,海外旅行へ行けず,つらい思いをしました。

    お気持ちは判るつもりです。

    でも,自分の生活が充実していればこそ,他人(自分以外の人間)にも優しく,親切にできるのではないでしょうか。

    これからも楽しいご旅行をされてください!

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  • 退会ユーザ @*******
    08/08/14 00:32

    裏返せば

    旅行に行かなかったら「親孝行」???
    行かなかったらどのような「親孝行」ができたのでしょうか。

    行っても行かなくっても同じならご自身の存在意義が薄らぎますね。

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  • 08/08/13 22:54

    便利な時代

     今は、国際携帯電話で便利な時代ですよね。

    私の場合は、海外旅行中に親が亡くなりました。
    そして、宿泊ホテルも連絡していなかったので、帰ってから親の死を知りました。
    親不孝者です。

    現在は、家族がいるし、仕事もありますが、国際携帯電話を持って行くので、非常時には連絡が入ります。
    非常でなくても、たまには会話もします。

    現在なら、入院中でも旅行に出かけても良いと思います。(笑)

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