レポート

ホアン・ミロに乗ってきました

公開日 : 2008年08月05日
最終更新 :

7月下旬にパリからバルセロナまでホアン・ミロで移動しました。ガイドブックにも口コミにもあまり詳しい情報がなく皆様に相談しながらどうにか無事に帰国いたしましたのでご報告いたします。

チケットはヨーロッパ初心者の私にはWebから予約できるはずもなく、また一部の情報によると国際寝台列車はWebから予約できないという口コミを良いことに日本の代理店より購入いたしました。代理店の手数料は高いと言う指摘は沢山ありますが、いったいどの位高いのか見当もつかないままいくつかの代理店に料金の照会をしました。結局どの代理店でも料金はさほど変わらないこと、料金に予約手数料が含まれている場合と別途徴収される場合があること、鉄道パスの事前ヴァリデートが有料の代理店と無料の代理店があることなどが分かり、結局総額だとあまり差がないと思いました。
料金はそれのみの専用チケットよりも鉄道パス+パスホルダー料金のほうが安いため、一番安いパス(スペインパス2等3日)を組み合わせることにしました。購入金額はホアン・ミロのグランクラス個室1名使用で67,000円(送料等すべて込みの総額)ほどでした。券面に記載されていた現地価格(パス+パスホルダー料金の合計)を日本円に換算すると60,500円ほどでしたので、手数料10%+送料といったところだと思います。保険料、安心料と思えばそれほど高くないと思いました。

さて、実際の乗車ですが、出発駅のパリ・オステルリッツ駅には専用の待合室(ラウンジ)は無さそうでした。少なくとも見つけられませんでした。マドリッドやバルセロナにはあるそうです(伝聞です)。出発番線は本当に出発時刻の20分前くらいでないと表示されません。全く飛行場と同じです。車両の入り口に到着すると車掌が荷物を個室まで運んでくれました。原始的な穴のあいたプラスティックのドアキーと夕食、朝食のチケットを渡され、代わりにパスポートとチケットを渡します。その際夕食は8:30からだと告げられます。出発時刻は8:32なのですが、確認するとニコニコして8:30だといいます。結局まだみんな来ないだろうとたかをくくって発車直後に食堂車にいくとすでにほぼ満席でした。やはり8:30なのでした。
過去の情報では食堂車はグランクラスの乗客が優先とのことでしたが、必ずしもそうでは無さそうでした。私のテーブルに相席となった2名は夕食のチケットはなく現金で支払っていましたからグランクラスの乗客ではないと思います。
食事はスープ、サラダなどから1品、メイン10品ほどの中から1品、ワイン数種類選択可能でしたがカヴァは無いと言われました。水はガス有りか無しかを選択可能でした。あとデザート5種類ほどとコーヒーまたは紅茶です。味は飛行機の機内食に比べると調理仕立てでおいしくいただけましたがパンは1種類のしかなく、全体的にはまあまあといったところでしょうか。
食事はとにかくゆっくり進行し、2時間弱かかります。エアコンは若干効きすぎているので苦手な方はなにか羽織るものがあったほうが良いでしょう。
食事から帰るとベッドメイクされており枕もとにはチョコレートが添えられていました。
シャワーは狭いですが十分な水圧と温度があり重宝しました。しかし、なにしろ揺れますので注意が必要です。
アメニティーセットが専用ポーチに用意されています。スリッパもセットの中にありますが紙製です。
ベッドは他の寝台列車の経験がないため比較できませんが、まあこんなものかなと言う感じです(いい表現ができなくてすみません)。
翌朝は7時に食堂車に行くと2~3組の客が朝食中で、メニューはいわゆるコンチネンタルブレックファストでした。朝食時に前夜預けたパスポートとチケットを返却してくれます。到着15分前には車掌が各個室をノックしていました。
8:24に時間どうりにバルセロナ・フランサ駅に到着しました。

以上長文ですがホアン・ミロの乗車報告です。これから利用される方の参考になれば幸いです。

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1件のコメント

  • Re: ホアン・ミロに乗ってきました

    私も来年4月~3ヶ月程ヨーロッパを周る予定です。
    「ユーレイルパス」が私の旅程に得なのかはまだ調べていません。
    ホアン・ミロはフランス~マドリッド間夜行列車はありますよね。
    初日、スペイン・マドリッドを出発点として行こうと思っています。
    個室1等1泊でこの金額ですか?。
    この列車は「豪華列車」というものですか?。
    初心者ですみません。教えてください。

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    • コメント 2件

    Re^2: ホアン・ミロに乗ってきました

    個室内に専用シャワーやトイレがあるということでは豪華列車ということができるのでしょうか。普通は個室内にそのような施設はありませんし。また、一泊二食ということではヨーロッパ唯一かと思います(米国アムトラックは食事付きですが)。

    但し、元祖オリエント急行のようなイメージを持っているとしたらそれは間違い。レトロな車両を使っているわけではありません。個室内も狭く感じると思います。ただ、この列車、国際列車だけでなく、スペイン国内の夜行にも使われており、食事付きのサービスも全く同様です。国内列車だとかなり割安になっているので、特等の体験乗車ということであればスペイン国内の拠点間移動に使われたら如何かと思います。