何度訪れても同じでしたけど 飛行機がいよいよ着陸態勢に入って、眼下にインドの町の明かりがひろがって次第に近づいてくるにつれて また来てしまったな…、と期待感やら楽しさよりも自分の因果な好みを呪いました。 それより前にはもう、胃がずっしりと重くなってストレスがかかり 機内食のカレーの匂いが充満するだけで食欲も失せてほとんど手つかず。 何度訪れても、慣れて平静心にて入国したためしは一度もありませんでした。 まず絶対に騙されず、ぼられずに済んだことは一度もなし。 今回は上出来だったと帰路についても、気づかなかっただけでどこかでやられているに違いありません。 リクシャワーラーとの戦いで始まって、リクシャワーラーとの戦いで終わった。 月姫さんにとって、インドとは格闘の場であって、修行の場であったわけですか。 お節介を承知のうえで言わせていただきますれば 精神を鍛える目的でインド旅行をしたとするなら 人間、数十年も生きていれば、この世の海千山千を乗り越えてゆくにも、否応なく精神修養そのものでありまして わざわざインドにその場を求める必要はないわけであります。 もし月姫さんが、この先、インドを思い出すたびに 真っ先に、あの小憎らしいインド野郎どもの顔が浮かび上がるとするなら ちょっと悲しい結末だったと感じられますが、如何でしょうか。
私は、自信がつきました。 こんにちわ、ブーバーさん。 インド旅行は、犯罪にあわず、事故にあわず、病気にならなければ、満点です。 私も、ダージリンの旅行会社で、200ルピー騙し取られまいた。 でも、小額なので、大使館に言いに行っても、笑われるでしょう。 だから、私のインド旅行は、満点だったと言えるわけです。 たいていの人が、経験するという「下痢」も、経験しませんでした。 育ちが悪いんでしょうか? 「インドで、やっていける」という自信は、それからの旅行でも、これからの人生でも、自信になります。 インド人は、他人がどう思おうと、気にする人たちではありません。 今日も、インド人たちは、「どうやって外国人を、ボッテやろうか」と知恵をしぼってます。