レポート

アオザイオーダー顛末記②

公開日 : 2008年07月27日
最終更新 :

その後、たまたま地元の大阪でアオザイオーダーの専門店を見つけ、お直しを頼んだところ、1500円でやってもらえることになったので、まあ、結果オーライになりそうなのですが、この専門店の人に「本当にジャストサイズにするには、6センチ詰めるのが理想ですね。でも、加工上、4センチが限界です」と言われちゃいました。

まあ、4センチでも「くびれ」は出るので、ギリギリの妥協点なのですが・・・。

あまり、考えたくない想像ですが、もしかして○○シルクさん、やっぱり2日じゃ無理よぉ、ってことになって、あの展示品をそのまま包んだのではないかなっと。

採寸後にお店のマダムらしき人が、無地の反物を見せてくれて、「この生地で、刺しゅうも同じパターンでいいのね?」と念押ししたので、ちゃんとした店だなと安心したんですがねぇ。

ただ、大阪の専門店の人いわく、「採寸してても、ぴったりに仕立てるかどうかはお針子さんによる。特に日本人の場合は、ぴったりにし過ぎると、クレームが出やすいので、少しゆとりを持たせて仕上げる傾向にある」と・・・しかし、「バストはぴったりなのに、ヒップも若干大きい。それにしても、大きめに仕立てる店ですねぇ・・・」と一言。

素材感とかデザインはとても気に入っているので、いつまでも「ホントにオーダーメードしてくれたのかしらねぇ?」と思っても仕方ないのですが、やっぱり疑惑は広がります。(何せ、330万ドンもしたのですからっ!)

もう一つ、ダメ押しですが、「これってオーガンジーシルクですよね?」とお直しを頼んだ店に聞くと、「あ、これはポリエステルですよ」と即答されてしまいました。
「ベトナムでは、こういう感じのポリのことは皆シルクと言うんですよ」と・・・。
「でも、本当はポリの方が丈夫でいいんです。クリーニングに出しても、傷まないし。こんな生地でシルクなら弱いですよ」と、聞きようによっては納得してしまうようなことを言われました。

後学のために、「現地の市場で布を選ぶとして、素人目にはそれがシルクかどうかわからないですよね?」と聞くと、「シルクと言っても混紡もあるし、なかなか難しいですよね。でも、ホントにポリの方がいいんですよ」と、またまたポリをご推奨。

う~ん、やっぱり仮縫いなしのスピードオーダーって、難しいですねぇ。

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1件のコメント

  • > 330万ドン!!

    驚いた!

    数年前に私の妻がピュアシルク(糸を燃やして確認)でオーダーした時には、
    生地込みでVND950,000でした。
    2日間掛かりましたが、仕立ては良かったですよ。
    但しピュアシルクは、すぐ皺になってしまいます。

    あの高いので有名な「トゥン」テイラーで私のスーツを作った時も、
    生地代を入れてVND1,400,000でした。
    330万ドンとは驚きです。



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    確かに・・・

    10年前にホーチミンでふらりと入った、ガイドブックには載っていないようなローカルな店で、日本円にして3000円程度でアオザイを作った経験があります。

    今回はオーガンジーのような生地に手刺しゅうという一つのイメージがあって、それでも予算は1万円までだったんですがね・・・。

    我ながら、トンデモ価格とは思ったのですが・・・何せ時間がない!と焦る気持ちが強く、仕立て代と言われた25万ドンをおまけしてもらっただけでした。

    きっとそれなりに粘って交渉したら、半値くらいにはなったんでしょうね。

    まあ、これもすべて自己責任。
    生地はともかく、日本で手刺しゅうをふんだんに入れたドレスをオーダーしたら、2万や3万じゃ絶対できないよね、と思い(無理やり)納得しています。

    お店でたまたま出会った、20年前から仕事でハノイに来ているという初老の日本人男性(この人もここで何か買い物をしてた)に、「ここは高いけど、嘘はないから」と言われたのも、私の背中を押した要素の一つだったのですが・・・。

    いずれにせよ、完全日本人価格でのお買い物、いい勉強になりました。