08/07/20 22:51



ベルリンの壁は東西を隔てていた壁だけでも40km以上ありましたから、東西の境界線に行けば至るところにあります。壁が立っていた跡には赤い石が埋め込まれて場所がわかるようになっています。

街の中心ならばCheckpoint CharlieからZimmerstraßeを左右どちらに行っても壁の跡をたどることになります。先ほどのルートと関連付けるならば、ブランデンブルク門からポツダム広場に向かうのにS-Bahn(国電)に乗らずに地上(Ebertstraße)を歩いていけば跡をたどることになります。

ポツダム広場からStresemannstraßeをさらに進んで三叉路を左に折れてNiederkirchner Straßeに入ると左手にベルリン州・市議会(旧東ベルリン)、右手にマルチン・グロピウス美術館(旧西ベルリン)があり、美術館の前に本物の壁が残っています。壁の後ろは元ゲシュタポ(秘密国家警察)本部跡で、政府に都合の悪い人間を拘禁、拷問した地下室が公開されています。

Niederkirchner Straßeをそのまままっすぐ進むと先ほどのCheckpoint Charlieにたどりつきます。さらに300mくらい進むと壁ができてちょうど1年目の1962年夏に壁を越えて逃げようとして警備兵に射殺(即死ではなく被弾後約1時間現場に放置された)された東ベルリンの若者 Peter Fechterの慰霊碑があります。

これだけで優に2時間、歩く速度によっては3時間近くかかります。

短い時間で壁の様子を知ろるにはBernauer StraßeのDkumentationszentrun Berliner Mauerをお勧めします。センターの前には記念碑として保護されたオリジナルの壁が立っていて当時の様子を知ることができます。月曜休館、それ以外は朝10時から開いていますので、朝一番においでになれば良いでしょう。

http://www.berliner-mauer-dokumentationszentrum.de/

しかし街を見物していると意外に時間がかかるので、昼食を落ち着いて食べるのはかなり難しいと思います。席についてもすぐに注文を取りに来てくれません。1時間でも食事を済ませて、勘定も終えてギリギリでしょう。Imbissという立ち食い、持ち帰りのスタンドでソーセージかデュナー・キャバップを食べるのがせきのやまと思います。

センターの前を走る市電に乗って地下鉄のEberswalder Straßeまで行けば高架下にCurrywurstで有名なImbissがあります。またこの駅の周囲ならば、座っても割りと早く食事をする店がたくさんあります。ただ中央駅までは市電でも地下鉄でも乗り換えでやや時間がかかりますので、時間が窮屈なことには変わりはありません。

http://konnopke-imbiss.de/

列車の予約ですが、二人で一緒に座ることにこだわらなければ予約なしでも何とか席はあると思います。前日ならばよほどのことがない限り予約できないということはないでしょう。

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1件のコメント

  • ありがとうございます

    木曜日夕方、ベルリンに入り、翌日午前中に壁と市内を少し見て、昼一番フランクフルトへ移動し、21時の飛行機で日本へ帰ります。

    市内観光よりも、ベルリンの壁を見て
    帰ってから、歴史の授業に使いたいと思っています。

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    08/07/25 00:23

    Bernauer Straße と Checkpoint Charlieの両方を

    壁の見学がメインですか。

    でしたらBernauer StraßeとCheckpoint Charlie+ゲシュタポ本部跡の壁の両方をごらんになってはいかがですか?

    S-BahnでNordbahnhof(北駅)→Potsdamer Platz(ポツダム広場)、あるいはU-Bahnの6号線(U-6)でSchwarzkopfstraße→Kochstraßeと移動すれば最短時間で移動できます。

    NordbahnhofはDokumentationszenrumから徒歩5分くらいです。Potsdamer Platzからゲシュタポ本部跡までは5分強。SchwarzkopfstraßeはDokumentationszentrumからは10分強、KochstrastraßeはCheckpoint Charlieまで歩いてすぐ(ゲシュタポ本部跡まで10分強)。

    あるいはこの両線をFriedrichstraßeで乗り換えることもできます。

    ご存知かも知れませんが Dokumentationszentrum のある Bernauer Straße には何本か逃亡用のトンネルが掘られています。トンネルそのものは残っていませんが、その場所を訪れてみられるのも良いかもしれません。