旅先でも運動をしたい。・・・という場合、「大掛かりな道具を持ち運ぶ必要がない。」ということで、水泳がお勧め。と思うのですが、先日行った上海で、東京でも数ヶ所しかない50mプールがあるので、行って来ました。
上海体育館の一施設「上海遊泳館」ですが、地下鉄の一号線、四号線の上海体育館站の入口のいずれからもやや遠く、ちょうど体育館施設群の反対側にあたります。私が行ったのは8時頃。営業時間は7:00~22:00。大人の入場料金は時間帯によって20元~30元。香港九龍公園の50mプールよりやや高いですが、この値段はどんなものか・・・・。
入場券を買って、受付のお兄さんに出すと、別にカードのようなものを出せ。と言います。見ると他の人がみんな出している「2008年上海市遊泳体検合格証」要は健康チェックの上、合格しました。という証明書です。すぐ横に発行カウンターがあり、あっちで手続きしろとジェスチャーで示されました。
このプールについての情報がなかったので、ロッカーの様子が分からず、用心してパスポートはコピーしか持って行っていませんでした。これは無理か・・・英語で受付のバイトの高校生風の女の子に話しかけると、「騒動」になりました。が、中国的アバウトさでOK。写真添付欄もあるのですが、それも必要なし。名前と住所を漢字で書いた方が受けます。・・・・あまり外人慣れはしていなかったです。発行手数料が5元。うち保険料が2.5元。(どんな保険か分かりませんが)有効期限が2008/6/1~2009/5/31。
再び窓口に一緒に出すと、ロッカーキーをくれました。これが普通のフィットネスクラブでくれるような鍵で、おっ、意外に現代的か・・・。ロッカーに入ると一つ失敗。みんなビーチサンダル持参です。要はロッカールームからプールサイドまで、ずっとそのサンダルを履く式で、我々も昔はこういう方式だったか・・・仕方なく裸足。です。
ロッカー室は案外(?)きれいで、シャワーを浴びずにプールに行こうとすると係員に注意されます。もちろん帽子とゴーグルも必携。シャワールームは・・・シャワーではなく、頭上の蛇口から水とお湯がどぼどぼ落ちてくるだけですが、ちゃんと「混合栓」ですし、お湯も熱い。ついたてがなく、30人くらいの男が素っ裸でそれぞれ体を洗っています。なかなか壮観で・・・・。なので水着をはく前にシャワーを浴びます。もちろん帰りも脱いだ後ですが・・・。
シャワーを浴びてプールに行くと、まずは25mプール。夏休みなのか何なのか、子供の水泳教室で占拠されていて、こっちでは泳げないでしょう。50mプールに行くと・・・・八コースくらいある立派なもの。ところが館内の観客席の照明を落としているので、薄暗い。・・・・コースのうち3コースがやはり水泳教室で残りのコースで50mフルに開放。一コースだけロープを張っていて高速用、残りは低速用です。
「変な病気にかかりませんように。」と一応、唱えてから、プールに入りました。これが意外なことに(?)いつも通っているフィトネスクラブのプール並みの透明度があるではないですか。これなら普通じゃん・・・泳ぎだしました。
が、なぜかほとんどみんな平泳ぎ(中国語では蛙泳)。また、一応コースの頭上に「泳ぐ方向」を書いているのですが、守っていない人間も多く・・・これはマナーだけでなく、プール側にも責任があると思いましたが・・・前を見てないと(クロールでも)ぶつかります。しかも平日の8時なのに人が多い。・・・・
北京のオリンピックプールは深い。と話題になっているみたいですが、ここも2.1m~3.1m。東京体育館、辰巳のいずれも2m前半くらいなので、3mの部分はなかなか体験できない深さです。監視員もばっちし。英語が通じるか分かりませんけど。
10往復、1000m泳いで上がりました。泳いだ後のシャワーは、まあみんな熱心に体を洗います。五人に一人は石鹸を使っていました。やはり上海人自体が水質を信じていないのか、SARSあたりからの習慣なのか・・・。なお、水着は日本のプールの感覚で十分。女性はセパレートの水着を着た人もいましたが、これまた日本の感覚で違和感はありません。
さすがにパウダールームみたいなのはなくドライヤーを使えるところもなかったような・・・市内には普通のフィットネスクラブはいくつもあるので、いずれその辺の設備も対抗上(?)整備されるのでは。と思いますが。・・・
ロッカーキーのトラブルもなく、キーをフロントで返して、体検証を返してもらって終了。高級ホテルでも「体見せ系」プールはあっても、「まじめに泳ぐ系」はあまりないので、プールを恋しくなったら・・・お勧めします。今のところいかなる病気も発症していませんし・・・。