08/07/12 20:27

フランスでのラベンダーの主な種類 (長文失礼)

ラバン人さん こんにちは

我が家で何年も前に家の庭に植えたラベンダーが細々と花を咲かせていますが、園芸店で、いろいろな種類のラベンダー苗が出ているので、我が家のは、なんて言う種類なのかと、思いながら、何年も経って、、、。

ラバン人さんの書き込みを見て、フランスでの栽培品種でも、種類があると言うことを読んで、ちょっと興味を持って、調べてみました。

フランスのwikipediaから  http://fr.wikipedia.org/wiki/Lavande
フランスの園芸物知り帳のようなページから http://www.provence-luberon.com/lavande_us.html

(以下に、内容をかいつまんで、書き出しておきます)
フランスで主に見られるラベンダーには、4種類ある。

1) Lavandula angustifolia (ラテン語名)、 仏名 lavande vraie    日本語に訳すと、本ラベンダー程度の意味になる。
   仏では、別名 イギリスラベンダー、アルプスラベンダー と呼ばれることもある。
   ただし、イギリスラベンダーと俗称される種は、他にもある。
 フランスでは海抜600m~1600mの間でよく開花する。従来から或る品種。
 においは、たいへん好まれる感じのにおいなので、香水等に使用される。
 フランス南部4県で、総栽培面積4000ha。
 プロバンス地方北部の Haute-Provence県中心に栽培されている。
 
2) Lavandula latifolia 、仏名 lavande aspic (日本語名では 大ラベンダー)
 海抜600m以下で育つ。現在は、栽培されることはない。
 花穂の先端が分岐するのが特徴。wikipediaの下の方に写真あり。

3) Lavandula intermedia、仏名 lavandin 
  (発音は、仏語では、ラヴァンダン、最後のダンは、南部では、ダンとデンの中間、
   パリ周辺など北部フランスでは、ダンの発音になると思われる。
   英語読みでは、ラヴァンディン となるであろう。
   日本の種苗会社では、ラバンジンと称しているところもある。
   (→ラバン人さんの、ハンドルネーム)
 この種は、植物学的には、上記1)と2)の自然交雑種であろうとと考えられている。
 偶然発見され、1930年頃から、低地で栽培され始め、現在、栽培面積は最大の17000ha。
 この花からとれる香油の量は、1)の本ラベンダーより多いため、低地では、これが主流となっている。
 香油の香りの感じは、本ラベンダーに劣るため、香料を使う工業製品のための匂い付け剤として、工業用途に使用される。
 この品種は、さらに品種改良が進められ、主に、3種が栽培されている。
 (lavandin はこの品種の総称。)
 現在最も栽培されているのは、Lavandin Grosso と言う種類で、lavandin 栽培面積の80%になっている。
 以下のサイトの下の方に、lavandin grosso の写真があります。
 http://lilydelavallee.blogspace.fr/817556/La-lavande-ou-plutot-les-lavandes/
 
4) Lavandula stoechas、いろいろな俗称が付いている。
   lavande papillon (訳 蝶ラベンダー)
 この種は、栽培されない。自然に生育しているため、かなり広い範囲で、自生する。
 特徴は、花に苞と呼ばれる花びらのようなものがあること、花の色は、上記3種よりやや赤みのあるバイオレットであることなど。
 そういえば、最近、日本の園芸店で、時たま見かけるような気がする。

ところで、我が家のラベンダーは、おそらく3)の低地向きラベンダーだろうと思うこの頃です。
(確定ではないけれど)

ラヴァン人さん、調べるきっかけを作っていただきまして、ありがとうございました。
(ラベンダーを見に、南仏まで行くことになるかどうかは分かりませんけど。)

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1件のコメント

  • Re: フランスでのラベンダーの主な種類

    こんにちは、mamoruさん。

     参考になる文章ありがとうございました。うちの畑の垣根にも3年経過したグロッソを植えてあります。肥沃な土地のせいか直径が1メートルを肥えてしまいました。来年あたり植え替えの時期かと思っています。

     文中の中のイングリッシュラベンダーはどのような種類なのか知りませんが、確かイギリスノーフォークの王室ご用達庭園で栽培されているラベンダーの一種なのでしょうか。

     今回の旅行中、ラバンソールでは、グロッソ種の他はなかったと思います。南仏では、数年前からラバンジンの面積が減少傾向になり小麦畑の面積に押されているようです。しかし、石ころの多い小麦栽培ができない土地には、これからもラバンジンを栽培することは可能かと思いますが・・・どうなんでしょう。

     今後ともよろしくお願いします。

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